玉兎 その30 トリケラドラゴン(笑)
恥ずかしながら帰って参りました!
\(^o^)/
または、「ソロモンよ!わたしは帰ってきた!」
長考しても、つたない作品であることは変わりませんが、楽しんでいただけると嬉しいです!
(๑˃̵ᴗ˂̵)
グオオオオオォォォォ!!!!
木々を震わせて、大きな叫び声が響き渡るのです。
声の主は、岩石のような硬質の鱗を持った巨大な爬虫類。
いや、爬虫類に似た存在と言うべきですかね?
大森林の奥深くで、わたしたちが出会ったのはドラゴン?っぽい、翼の無いバカでかいトカゲなのですよ。
ドラゴンに向かってトカゲって言うと怒りそうですけど。
鑑定結果は次のとおり。
レッサーグランドドラゴン lv19 ♂
名前 無し
ランク B
HP 799
MP 235
STR 484
VIT 632
AGI 108
MGI 221
スキル
金剛力 金剛体 気配感知 魔力感知 魔力操作 身体強化 魔力撃 土魔法 龍鱗 ドラゴンブレス(地属性)
称号
下位地龍 魔物の生ける災厄
この世界で初めて会った、ドラゴンさんなのでした。
トリケラトプスみたいに鼻先と頭の上から、合計三本の頑丈そうな角を生やしているのです。
その角を使って突撃するだけで大抵の魔物は即死ですね。
角を抜きにしても、10メートルを超える体長での体当たりでも充分ですが。
大型のトレーラーが突っ込んで来るようなものなのですよ。何トンあるんですかね、体重。
そんな威容を誇るレッサーグランドドラゴンさんなのですが……。
フフフン♪
わたしたちの敵ではないのですよ!
まずはレッサーグランドドラゴンを、って名前が長くて言いづらいですね!
お前など、レッサーで充分なのです!
または!ドラゴン(笑)!
兎に角、まずは足止めをするために、わたしは突進してくるレッサーの前に立ちふさがるのです。
ステータスは圧倒しているのですけれど、体重差で吹っ飛ばされるので、わたしは変化しているのですよ。
レッサーグランドドラゴンに。
重量が同格ならば、正面からぶつかっても無問題!
横綱と、稽古をつけてもらう幕下くらい実力に差があるのですから。
ドゴン!!
おらぁ!もっと気合い入れてぶつかってくるのですよ!!
……いやいやいや、今回のわたしは足止め役なのですね。
本気でぶつかり稽古をするわけじゃあないのです。
文字通りに角突き合わせてレッサーの動きを止めている間に、リル、ラン、レイがそれぞれ攻撃を仕掛けるのですよ。
まずはレイが火魔法で矢を生成。
火矢でレッサーの目を潰すのです。
火矢はレッサーの左目には直撃したのですが、右目は外れたのですね。
まあレイの魔法の練度から言えば上出来ですか。
続いてランが土と水の複合魔法で、レッサーの踏ん張っている右側の足元だけを泥沼化していくのです。
踏ん張りがきかずにバランスを崩すレッサー。
同時に、わたしは頭と角を捻ってレッサーを転がすのです。
ただ今の決まり手は、がっぷり四つからの上手出し投げ(嘘)!
そしてとどめは、リルのヴォーパルホーンで比較的柔らかいレッサーのお腹を切り裂くのです!
魚の腹開きのように一直線に赤い筋が入り、そこから腹圧?で内容物が飛び出してくるのです。
断末魔の叫びを上げるレッサー。
……もう慣れたとはいえ、なかなかにグロいのですね……。
動かなくなったレッサーの生ハムをアイテムボックスに入れて、状況終了!
『ミラお姉ちゃん!リルがとどめを刺したのよ!』
褒めて褒めて、と言わんばかりに近づいてくる三匹なのです。
ハイハイ、みんなよくやったのですよ〜。
四匹での連携もバッチリ、完全勝利なのです。
わたしは変化を解いて、順番にサリサリと毛繕いしてあげるのです。
みんなして、うっとりと嬉しそうなのですね。
おやすみをいただいても、ストックは十数話しか溜まっていません。
(´;ω;`)
しばらくは続きを書きながら、一日おき、隔日で投稿させていただきたいと思います。
それでも追いつかない時は、不定期更新になるかもしれません。
申し訳ないですが、よろしくお願いします。
m(_ _)m
(こ、これでさらに一ヶ月くらい時間が稼げる……。
その間に続きを考えるのですよ!)




