玉兎 その27 もう一つの伝説のセリフ。『わたしのために争うのはやめるのです!』は、やっぱり無しで。
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つたない作品ですけど、楽しんでもらえたら嬉しいです。
その日は、その後食料品を購入してから宿に戻ったのです。
買った内容は、塩、香草の類いの調味料の他、カモフラージュ用に保存食の干し肉や、固焼きパンも買っておくのです。
ガルドたちには感謝を告げ、街の案内という依頼は達成したと宣言。約束の報酬を支払ったのですよ。
最後にガルドは「打ち上げに晩メシを一緒どうだ?」と誘ってきたのです。
面倒くさいけど、最後くらいご一緒してやるのですかね?
早めに帰れるなら、と条件をつけて承諾。
行きつけという、安くて美味しい店に案内され、ついて行くのです。
美味しいと言っても、そこはやっぱり大味で量は多い大衆食堂的な店でしたけど。
近い年頃の5人で、ワイワイと騒がしく食べるのも、また楽しからずや。
殺伐としたこともあった街の中でも、最後にいい思い出?ができたのですかね。
そうそう、衛兵の詰所に行ってレイの従魔登録もしたのです。
鳥の場合は首輪ではなくて、足輪なのですね。
髭おじさんこと、小隊長は居なかったのですが、すんなり登録できたのです。
料金はかかったのですけどね。
リル、ランの登録時はわたしが村を救った功績から無料で登録してくれた上に、わざわざ届けてくれたのですけど、今回はしょうがないのです。
あとは明日、武器屋でアルミラージの角短剣を受け取って、この街からはおさらばするのですよ。
街を歩いていると時々、リルとレイがケンカっぽくなるのです。
わたしが言えばすぐにやめるのですけど。
リルは、レイがずっとわたしの肩にいて、寄り添っているのが気に入らないのですね。久々にジェラシーなのです。
自分だって街中の移動時には抱っこされたままなのに。
甘えん坊将軍の覇権に翳りが?
ついに対抗者が現れたのか⁈
でも、甘えられる側からしたら、ちょっと勘弁して欲しいのですよ。
わたしを挟んでいがみ合うとか、めんどーなのです。
ここはあの、もう一つの伝説のセリフを言うべきですか?
『わたしのために争うのはやめるのです!』的な。
でも、争いの内容が微妙なのですよね。
恋の鞘当てなどではなく、どっちがより甘えられるかなんて、めっちゃどうでもいいのですよ!
だから言わないでおくのです。
二匹ともわたしを慕ってくれるのはいいのですけど、ちゃんと仲良くしなければダメですからね?
家族なのですから。
ケンカしたらご褒美無しの上に、逆撫でするのですよ?
と言ったら、レイがブルっと体を震わせてカクカクと頷いたのです。
リルはといえば、なんだか分からず不思議顔。
そういえば、リルはわたしに逆らってまで悪ふざけとかしないから、逆撫でとかしたことないのですね。
模擬戦ではボコボコにされてるんですけど。
ええ、あれは罰ではなくて、あくまでも訓練ですからね?
ノーカンなのですよ。ノーカン。
もう少ししたら、一回中断したいと思います。
街を出るまでは書いたのですが、その後の話が思いつかず、ストックも残り五話くらいになりました。
お休みはとりあえず1ヶ月くらいで考えています。
その間に、構想を練る、ストックを貯めるなどしたいと思います。
少年マンガの打ち切りエンド(僕たちの戦いは始まったばかりだ!的な)にはならないように、頑張って続きを考えますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。
よろしくお願いします。
m(_ _)m




