玉兎 その25 カボチャパンチラ対策もバッチリですね!
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(╹◡╹)
つたない作品ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
さて、朝食を食べ終えたので、ガルドたちと合流して街で買い物をするのです。
何を買うかというと、まずは服!
村でもらった(地味な)ワンピースもいいのですけど、少し動きづらいのですよ。
もし、人間の姿のままで全力戦闘をするとなると、たぶんボロボロにになってしまうのです。
せっかくもらったからには、大事に着たいじゃないですか。
それに……きっとスカートがめくれまくって、カボチャパンツまる見えの、残念セクシーショットになってしまうのですよ。
まあ、ガチで全力を出す時は、神獣変化するから服など関係ないですけどね。
ようは、リサのような女冒険者が着ているパンツスタイルがいいのです。
というわけで、服屋にレッツラゴーなのです。
やはりというか、この世界の文明レベル的には、高品質かつ大量生産によるお値打ち価格の既製服など存在しないのですね。
……ウニクロのありがたみが転生してから分かるとは。
無マークやU.G、むらしま、でも可なのですが。
無いものねだりしても仕方ないので、リサさんおススメの中古服屋に案内してもらうのですよ。
通りを歩いてランが驚かれるのも、もう慣れたものなのです。
そういえば合流した時に、わたしの肩にレイがとまっているのを見て、ガルドが聞いてきたのです。
「その肩の鳥は……。そいつも君の従魔なのか?」
「ええ。昨日、部屋に迷い込んで来たので、従魔にしたのですよ。
名前はレイ。まだ幼くて、ちょっといたずらっ子ですけど、可愛いものですよ。」
しれっと嘘をつくわたし。
もちろん、正直に本当のことなど言えようはずも無いのです。
『実は、一昨日の夜、リルが誘拐されたから、跡をつけて逆襲。風船おやじを含めて8割方ブッ殺し、地下室から救い出して、名付けて進化させたのです♡』
…………自分で言ってて冗談にしか聞こえないのですね。
ちなみにレイは、人前では三本目の真ん中の足を体につけて引っ込め、隠しているのです。
トリプレッグクロウの説明にも貴重な幻獣とあったのですから、一応の自衛なのですね。
また、風船おやじのような連中が現れないとも限らないのですから。
リサに案内された服屋は、さすがにおススメだけあって思ったよりは良い品揃えだったのですよ。
わたしが穿けるパンツというかズボンは、いわゆる子供服部門なのですかね?
人の姿である、小柄な美少女のサイズは無く、少年期の男物しか無いのです。
まあ、ずっと人間の世界で生きるわけでも、街道を通って移動するつもりもないので、あくまでも予備戦闘服みたいなものなのです。
着られればよいのですよ!
というわけで、丈夫なだけが取り柄のこれまた地味な生成り無地のズボンとシャツ、ついでに革のブーツを買ったのですよ。
そのまま着替えて店を出るのです。
これでカボチャパンチラ対策もバッチリですね!




