表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
178/621

玉兎 その24 朝ごはんを食べるのです。

ブックマーク登録、星評価、いいね、ならびに感想を送っていただきまして、ありがとうございます♪

m(_ _)m


つたない作品ですが、これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

 さて、リルとランに朝ごはんをあげてから、わたしも食堂に行くのですけど、レイはどうするのですかね?


 カラスは雑食だったような気がするので、オークの生ハムか、焼きオークでいいですか?


 と、聞いてみたのですが。

 レイはわたしと一緒に食堂で食べると言うのですよ。


 それを聞いて、残りの二匹が『え〜!ズルい!』とでもいう顔で、パッとこっちを見るのです。


 というか、実際に言うのです。


『ええ〜!レイちゃん、ズルいのよ!

 リルもミラお姉ちゃんと一緒に食べたかったの!』


『わたしもご一緒したかったですね。

 しかしながら、リルお姉様なら食堂に入れてもらえるかもしれませんが、わたしの体の大きさではとても無理でしょう。

 残念ですが仕方ありません……。』


 それを聞いて、ランを一匹で放っておけないのか、諦めるリル。ちょっとお姉ちゃんぽいのです。

 そして、羽ばたいてわたしの肩に再度飛び乗り、勝ち誇るレイなのです。


 ぐぬぬぬ、と悔しそうに見上げるリルなのです。


 ハァ。しょうがない。


 あとでご褒美あげるから、今は我慢するのです。

 リルはお姉ちゃんなのですから。


 あ。ご褒美といっても、おっぱいエリクサー以外でお願いするのですよ?




 レイを肩に乗せたまま食堂に行き、朝ごはんを食べるのです。


 レイの分は、細かく切って軽く煮込んで火を通したお肉をもらったのですよ。

 レイは、テーブルの上に移動するかと思ったら、肩に乗ったまま口を開けて待っているのです。


 ……これはひょっとして。


 食べさせろ、ということなのですか?


 うちの妹たちはみんな甘えん坊なのですね!

 まあ、昨日まで雛鳥だったのですから仕方ないですか。


 食べさせてあげるから、感謝するのですよ!


 レイのあーんと開いた口に、フォークで刺した肉を入れると、アムアムとクチバシを動かし、上を向いて喉の奥に飲み込むのです。


 レイが飲み込んでいる間に、わたしは自分の食事を進めるのですよ。


 焼きたてのパンに肉と野菜の炒め物。味付けはやっぱり塩ベースなのです。

 ですけども、香草なのですかね?ただの塩味でなく、バジルっぽいというかパセリっぽいというか、風味づけがされていて普通に美味しいのです。


 魔物に生まれたからか、なんか貧乏舌になってしまったのですよね。


 現代日本の料理を知る身としては、簡素極まる味付けと料理なのですけど、村でいただいた食事といい、この宿のご飯といい、普通に満足しているのです。


 と、他にも宿泊客がいるのに気配を消すのを忘れていたのです。

 周囲からチラチラと視線を感じるのですね。


 軽く気配を消して、絡まれないうちにさっさと食べて、街の案内の続きといくのです!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 小さい子が出来たせいで年長どもが子供帰りしている……外野から見ると微笑ましいけど、育てる親からすると負担再来でゲッソリでしょうかね。 [気になる点] 肉に合う香草というとオレガノかタイムあ…
[気になる点] 気配消し忘れて、絶世の美女の話題が… フラグですかね? [一言] レイがドヤりすぎて一悶着ありそう。
[良い点] 更新感謝です
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ