玉兎 その20 『レイちゃんはどんな風に進化するの?』
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つたない作品ですが、これからも楽しんでいただけたら幸いです。
(*´꒳`*)
レイに名付け、リルとランにごはんをあげて、宿の主人に追加料金を払ったのです。
そのあとは、リルとランを撫でながら一緒にゆっくり休んだのですよ。
本当ならわたしも元の姿に戻って、まったりしたかったのですけど。
中からカギがかからない従魔の部屋では急に入ってこられても困るので人の姿のままなのです。
たとえ部屋に近づく気配が分かっても、30秒で早着替えとかできないのですから。
いや、ワンピースを頭からかぶるだけならいけるのですかね?
でも、その場合はやはりノーブラノーパンなのです。
敢えて痴女プレイはしたくないから、人の姿で我慢するのですよ。
『レイちゃんはどんな風に進化するの?』
『さてねえ。カラスの進化は初めて見るのですよ。
どうなるのかは分からないのです。』
リルに聞かれても、鳥類の名付け進化は初めてなのですからね。
それを言えば、リルもランも初めての経験でしたけど。
さすがに角は生えないですよね。
ランにも生えなかったし。
なんらかの魔法能力や、当然、飛行能力はつくと思うのです。
元が乳幼児ともいえる雛鳥だったのですから、進化しても知能がどこまで発達しているか。
主従念話は付くと思うので、意思疎通はできるのです。
ですけども、それをキチンと理解して従うかは分からないのですよね。
『今度はランちゃんもお姉ちゃんになるのよ?
一緒にレイちゃんのお世話をするの!
フッフーン♪楽しみなのよ〜。』
『はい。楽しみですね、リルお姉様。』
心から楽しそうなリルと、こちらも微笑みを含んで答えるランなのです。
うむうむ。うちの子たちは仲良しさんで結構毛だらけ、なのですよ。
角うさぎと狼だから、本当の意味で毛だらけ(モフモフ)なのですけどね。
そして最新のモフモフであるレイなのですが、予想通り体が大きくなってきたのです。
こうして進化する様子をじっくりと観察するのは初めてなのですが、なかなかに興味深いですね。
ああ。やっぱり灰色産毛が抜け落ちてしまったのです……。
あのポワポワの産毛の感触はもう味わえないのですね。残念ですが仕方ないのです。
いや?待つのです?
トリプレッグクロウ(幼体)の鑑定はできているのですから、変化できるのでは?
でも、自分が変化しても、ポワポワ産毛を自分で楽しめないのですね……。
諦めるしかないですか。
ん?
産毛の後に生えてきた羽毛がなんか白っぽくないですか?




