玉兎 その11 ギルティ(有罪)!パート2!己の罪を悔いて死ぬのです!
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つたない作品ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
さて、いつまで鉄格子の中にいるのもなんですから、さっさと出るのですかね。
と、その前に。
風船おやじにとどめを刺しておくべきですか。
本当はもっと苦しめて殺したかったのですが、幼い命の救済というより重要な事案が発生したので、さっくり死んでもらうのですよ。
いや、待つのです?
いくら悪行日記があるとはいえ、現在進行形で被害者がいたら、捜査が及ぶ前に手遅れになってしまうかもしれないのです。
ならば、緊急で助けるべき事案はあるか確認するのですよ。
変化を解いてから、風船おやじに問うのです。
『今すぐに助けないと間に合わない被害者はいるのですか?』
「いやいない。隊商の襲撃計画はあったが、それ以外ではここに捕らえた奴隷だけだ。」
ほほう、隊商を襲うつもりだったのですか。
で、商人や護衛は殺して、積荷は自分の物にして売り捌くと。
ギルティ(有罪)!パート2!
このおやじ、頭おかしいんじゃないですかね⁈
ジ⚪︎イアン思考も行き過ぎると、こんなに重罪になるとは。
あなたの物はわたしの物。わたしの物はわたしの物、的な。
ともあれ、事前に潰せるなら潰すべきですか。
または、時間に余裕があれば官憲に通報するのです。
その襲撃に参加する人員はどこにいるのですか?
と聞くと、「この屋敷にいる者たちと、片目のハザンが率いる盗賊団に依頼していた。」とのこと。
ん?片目?
それはひょっとしてこんな奴ですか?
と、頭の中に村を襲撃した賊の頭目、片目の顔を思い出してから、イメージを伝えるのです。
すると、「その通りだ。」と答えが返ってきたのです。
おおう。図らずも、襲撃計画を半分潰していたのですね!
さすがわたし!さすわた!
ということは、あとはこの屋敷にいる犯罪者たちを始末すれば、ほぼ後腐れなく終わるというわけなのです!
それなら、今すぐにとどめを刺しておくのです。
後顧の憂いは無くしておくべきなのですから。
ならば!
今までに行なってきた悪行にふさわしく、苦しんで死ぬのです!
風船おやじにかけていたマインドコントロールを解除してから、風と土の複合魔法、サンドストーム!なのです!
風魔法で無数のカマイタチで全身に傷をつけ、さらにその上から高速で砂を吹き付けるのです。
まるで、鑢、サンドペーパーで体をくまなく削られ続けているかのようなのですよ。
「ひぃぃ〜!痛い!痛い!やめろ!やめてくれ!
助けてくれ〜!」
フン!
お前が今まで餌食にしてきた者たちは、助けを求めなかったのですか?
命乞いをしなかったとでも?
これはお前が自ら招いたこと。
己の罪を悔いて死ぬのです!




