玉兎 その5 うろ覚えだけど、決め台詞!ビシッ!
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つたない作品ですが、これからも楽しんでいただけたら幸いです。
ヾ(๑╹◡╹)ノ"
リルの入った袋を床に落とし(イラッ)、挟み撃ちにして捕まえようと、ジリジリ近づいてくる黒ずくめたち。
ですが、それは悪手なのですよ?
リル。今までよく耐えてくれたのですね。
もう我慢しなくてもいいのです。
『分かったの!ミラお姉ちゃん!
この人間たち、殺しちゃってもいいの?』
太っているのだけ残して、あとはいいですよ。
どうせアイテムボックスで証拠隠滅できるのですからね。
『ありがとうなの!リルを物扱いしたお返ししてやるのよ?』
う、うんうん。存分にやってしまうのですよ。
リルの入った袋のまわりが赤い魔力の光に包まれると、風魔法で袋がズタズタに切り裂かれ、中から身体強化を発動させているリルが現れたのです。
殺る気満々なのですね!
リルは、四つ脚を縛りつけていた縄を力任せに引きちぎると、角の根元に前足をかけて鞘を外したのです。
そして曰く。
『フッフーン♪
この封印?を外したからには、もうリルには勝てないのよ?
だったっけ?』
………うろ覚えで疑問形とは色々と台無しですが、決め台詞を言いたい気持ちは分かるのです。
「なんだ?今の言葉は。」
「まさか、角うさぎがしゃべったってのか⁈」
わたしを包囲しかけていた二人は慌てて振り返るのですが、ちょっと遅かったのですね。
振り向いた目に映るのは、すでにヴォーパルホーンを振りかぶったリルなのですよ。
あっさりと、片方をキレイに首チョンパしたら、次の目標に向けて跳躍したリルなのですが。
なんと、もう一人が腰から引き抜いた剣で首狩りを防がれたのです!
マジで?
全開全力ではないとはいえ、リルの攻撃を防ぐとは。
コイツ、なかなかやるのですね?
「おいおいマジか⁈
ジルの野郎あっさりやられちまったぞ⁈
旦那!コイツはヤベー!俺でも勝てるか分からん!
この場はさっさと逃げろや!」
「なんだと⁈
元Bランク冒険者のお前に勝てる角うさぎなどいるか!
いいから、コイツを捕まえろ!」
「無茶言ってくれるぜ……。
一匹でも危ねーってのに、もう一匹わけわからんのがいるんだぜ?俺も逃げたいんだがなぁ。
まあ、努力はするが生かして捕まえるのは諦めてくれや。」
「フン!そこまで贅沢は言えんか。
分かったから、そこの角うさぎどもに人間様の強さを教えてやれ!」
人間様ねぇ。
他者の生命財産を略取するやつらを、わたしは人間とは認めないのです。
……それでも奪おうというのなら。
わたしたちは魔物の流儀で答えてやるのですよ。
わたしたちを殺すつもりなら、自分も殺される覚悟を持って挑んでくるのですね!




