ヴォルパーティンガー その82 無茶言うんじゃないのです!!その2!
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つたない作品ですが、これからも楽しんでいただけたら幸いです。
思わずジト目でルーナ様を見てしまうのですよ。
「いやいや!ミラちゃんはDランクのアルミラージの時に、二つも上のBランクのオークキングをいいところまで追い詰めたんだから、一つ上なんて楽勝だって!」
騙されないのですよ。
だいたい、戦力はランクだけでは分からないのです。
龍王というからには、きっとえげつない能力値だったり、スキルとか持っているに違いないのです!
龍王とご対面なんてパスなのです。パス。
「そっかー。残念だなぁ。
きっと地龍王も喜ぶと思ったんだけど。」
なんで喜ぶのですか⁈
まさか生け贄的な話なのですか⁈
……それとも地の龍王は可愛いもの好きなのですか?
うさぎとか。
「え? ああ、うん。そうそう、そんな感じ。」
その、気のない返事!
絶対ウソなのです!
やっぱり迷宮踏破は勘弁なのです!
大人しく聖域を目指すのですよ!
「まあ、それが一番無難かな。
だけど、ミラちゃんのランクなら上がるかもしれないよ?」
それは……いったいどういうことなのですか?
「せっかくここまで来たのに、手ぶらでは帰さないってことさ。
君には僕の祝福と、新しく名前をあげようと思うんだけど、どうかな?」
それは願ってもないことですが。
もし、進化しても本体は眠らなくて済むのですか?
「うん。そこは心配いらないよ。」
(まあ少しだけ光ったり、神々しくなったりするかもしれないけど。)
今、何か言ったのですか?
「いや?なんにも言ってないよ?」
ふーん?
怪しいのですけど、まあいいのです。
憧れの名付けで進化(他力本願)なのですからね!
むふふふ。楽々進化でまったり生活がさらに進むのですよ!
これでSランクにでもなれれば、地龍王に会いに行ってやってもいいかもしれないですね。
「本当かい?そうしてくれると、僕としても嬉しいよ!
彼女にもいい報告ができるね。」
彼女?
地龍王は女性なのです?知り合いなのですか?
「うん。古い知り合いでね。まあ、遠い親戚みたいなものかな。」
龍王が親戚って。
まあ神様だし、不思議じゃないのですかね。
龍神とかいそうですし。
「よく分かったね。地龍王は龍神の奥さんの一人なんだ。
今は夫婦ゲンカ中で、迷宮で別居状態だけど。」
………神にも夫婦ゲンカとかあるのですね。
しかも別居とか。原因は聞かないでおくのです。
ひと様のご家庭の話ですからね。
首をつっこむ気はないのですよ。
それで?最後の手段、転移魔法の場合はどうなのですか?
「ミラちゃんは精神だけとはいえ、もうここに来ているからね。
転移の目標としては登録できてるんじゃないかな?」
え?それなら転移魔法で来ればいいのではないですか?
「ただねー、距離が地上の移動とは比べ物にならないから、消費するMPの桁が違うんだよね。」
………この世界の転移魔法は、移動距離が消費MPに依存しているのですか。
ちなみにどれくらいなのです?
「だいたい8000ポイントくらいかな。」
やっぱり無理ゲーじゃないですか⁈
8000とか、どんだけレベル上げればいいのですか!
無茶言うんじゃないのです!!その2!




