ヴォルパーティンガー その81 無茶言うんじゃないのです!!!
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つたない作品ですが、これからも楽しんでいただけたら嬉しいです。
まずは聖域があるという、月神様の本神殿の場所を聞くのです。
「僕の本神殿は、今ミラちゃんがいる国の、北隣の国にあるね。その神殿の奥の院にあたる場所が聖域だよ。」
ふむふむ、なるほどなのです。
ただ、いきなり氏素性の分からない人間が行っても、聖域に入れてくれるかどうか。
いっそのこと、忍びこむのですかね?
「いいや?本神殿には巫女がいるからね。
僕が神託を下せば、問題ないんじゃない?」
あっ、そうなのですか。
そういえば神様でしたね。神託くらい出せるのですか。時々、忘れるのですけど。
「いやいや、忘れないで!僕、神様だから!
太陽神と、地母神に次ぐ、序列第三位の月神だから!」
ええぇ〜〜?
これが序列第三位って……。
この世界の神々、大丈夫なのですか?
みんながみんな、こんな軽い性格なら嫌すぎるのですよ!
「軽いのは認めるけど!
僕は、神として生み出された時からこの性格だから!
文句があるなら生み出した、太陽神と地母神に言ってよ!
それに、僕がこんな性格なのは、司るものに押しつぶされないようにって、親心らしいからね?
パッと見は軽いけど、神としての仕事は真面目にこなしてるから!」
む。そういうことなら仕方ないのですね。
自分に責任がないことで責めるのは筋違いなのです。
と言うと、なんか嬉しそうなルーナ様なのですけど。
何が嬉しいのか分からないのですよ。
まあいいのです。話を進めるのです。
次の手段は、転移魔法陣でしたか?
「そう。この月神宮と繋がっている転移陣に入れば、即座にここに来れるね。」
そんな便利な代物があるなら使いたいところなのですけど。
なんか落とし穴がありそうなのですよ。
「バレたか。月神宮に繋がった転移陣は、地上最大級の迷宮の奥底で地の龍王に守られているから。
龍王を屈服させないと使えないね。」
うおい!!
やっぱり、この世界にも龍王とかいるのですか⁈
じゃなくて!
龍王と勝負とか、死亡フラグまっしぐらじゃあないですか⁈
殺す気ですか!
「そんなことないよ?今のミラちゃんなら結構いい勝負すると思うけどなぁ。
ましてや、迷宮を踏破するのにあたって、レベルが上がるだろうから、「やってみたら楽勝でした?」ってこともあるんじゃないかな?」
……試みに問うのですが、地の龍王のランクとレベルは?
「龍王だからね。もちろんSランクでレベルは100くらいだったかな?」
無茶言うんじゃないのです!!!
勝てるかそんなもん!!




