ヴォルパーティンガー その76 不確定名「リサ?」から、ネームドヒューマン「リサ」に格上げしてあげるのですよ!
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(⌒▽⌒)
誤字、誤用ってなくならないものなのですね・・・。
気を付けているつもりなんですけど、すみませんです。
でも、校正されてるみたいで嬉しいのはホントですよ!
つたない作者と作品ですが、これからも楽しんでいただけたら嬉しいです!
ありがとうございました!
わたしの不機嫌オーラを感じてか、リルとランの毛が逆立ち、ガルドたちもちょっとだけ仰け反っているのです。風船おやじも。
しかし、わたしは内心の荒れ模様は一切見せずに、丁重にお断り申し上げるのです。
リルとランの背を撫でて、なだめながら。
「なんと言われようと売る気はないのです。」
と言って立ち去るのです。
後ろからは「わしを誰だと思っておる!この国有数の大商人、ツェンバルン様だぞ!わしに売らなかったこと、きっと後悔するぞ!」とかなんとか聞こえた気がするのですがスルーで。
なにやらご立派な名前をお持ちのようですが、お前など風船おやじで充分なのです。
あー気分最悪なのです。
まったく失礼な奴なのですよ。
人、いや角うさぎに向かって家族を売れとか、頭がおかしいんじゃないのですか?
世の中のペットを飼っている人なら、共感してもらえると思うのですけど。
まあ、わたしの場合は、わたしも角うさぎなので、ガチで家族なのですけどね。
「災難だったね?」
横からリサ?が話しかけてきたのです。
「そりゃあ、こんなに可愛いリルちゃんを売るなんてとんでもないよね。
しかも剥製とか言ってたし。
家族をそんな目に遭わせたい人なんていないっての!
まったく金持ちってやつは、金のことしか考えられないのかな?」
……わたしの機嫌が悪いことを見て、話しかけてくれたのですかね?
リルのことを可愛いとも、家族とも言ったのです。
フッ、仕方ないのですね。
不確定名「リサ?」から、ネームドヒューマン「リサ」に格上げしてあげるのですよ!
このわたしに名前を認識させるとは大したものなのです!
これからも励むのですよ?
「あのおやじは国有数とか言ってたが、実際のところは二、三の街に手を広げたって程度の商人だ。
だが金持ちではある。
街中で手は出してこないだろうが、気をつけるに越した事はない。」
えーと、槍使いの誰でしたっけ?
「良ければ護衛もするが?」
と、ガルド。
「馬っ鹿だなぁ!ミラさんの方が強えに決まってんだろ?しかも従魔ちゃんたちも強いんだから、オレらなんて用はないんだよ!」
お前は弓手の……ごめん!忘れたのです!
「それもそうか。だけど何かあったらいつでも言ってくれ。ミラさんは俺たちの命の恩人なんだからな!」
まったく、こっちのテンション下がってるからって、急にキャラを立ててくるのはやめるのです!
情が移ってしまうじゃないですか!




