表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
141/622

ヴォルパーティンガー その76 不確定名「リサ?」から、ネームドヒューマン「リサ」に格上げしてあげるのですよ!

ブックマーク登録、星評価、いいね、誤字報告、ならびに感想を送っていただきまして、ありがとうございます♪

(⌒▽⌒)


誤字、誤用ってなくならないものなのですね・・・。

気を付けているつもりなんですけど、すみませんです。

でも、校正されてるみたいで嬉しいのはホントですよ!


つたない作者と作品ですが、これからも楽しんでいただけたら嬉しいです!


ありがとうございました!

 わたしの不機嫌オーラを感じてか、リルとランの毛が逆立ち、ガルドたちもちょっとだけ仰け反っているのです。風船おやじも。


 しかし、わたしは内心の荒れ模様は一切見せずに、丁重にお断り申し上げるのです。

 リルとランの背を撫でて、なだめながら。


「なんと言われようと売る気はないのです。」


 と言って立ち去るのです。


 後ろからは「わしを誰だと思っておる!この国有数の大商人、ツェンバルン様だぞ!わしに売らなかったこと、きっと後悔するぞ!」とかなんとか聞こえた気がするのですがスルーで。


 なにやらご立派な名前をお持ちのようですが、お前など風船おやじで充分なのです。


 あー気分最悪なのです。


 まったく失礼な奴なのですよ。

 人、いや角うさぎに向かって家族を売れとか、頭がおかしいんじゃないのですか?

 世の中のペットを飼っている人なら、共感してもらえると思うのですけど。


 まあ、わたしの場合は、わたしも角うさぎなので、ガチで家族なのですけどね。


「災難だったね?」


 横からリサ?が話しかけてきたのです。


「そりゃあ、こんなに可愛いリルちゃんを売るなんてとんでもないよね。

 しかも剥製とか言ってたし。

 家族をそんな目に遭わせたい人なんていないっての!

 まったく金持ちってやつは、金のことしか考えられないのかな?」


 ……わたしの機嫌が悪いことを見て、話しかけてくれたのですかね?

 リルのことを可愛いとも、家族とも言ったのです。


 フッ、仕方ないのですね。


 不確定名「リサ?」から、ネームドヒューマン「リサ」に格上げしてあげるのですよ!


 このわたしに名前を認識させるとは大したものなのです!

 これからも励むのですよ?


「あのおやじは国有数とか言ってたが、実際のところは二、三の街に手を広げたって程度の商人だ。

 だが金持ちではある。

 街中で手は出してこないだろうが、気をつけるに越した事はない。」


 えーと、槍使いの誰でしたっけ?


「良ければ護衛もするが?」


 と、ガルド。


「馬っ鹿だなぁ!ミラさんの方が強えに決まってんだろ?しかも従魔ちゃんたちも強いんだから、オレらなんて用はないんだよ!」


 お前は弓手の……ごめん!忘れたのです!


「それもそうか。だけど何かあったらいつでも言ってくれ。ミラさんは俺たちの命の恩人なんだからな!」


 まったく、こっちのテンション下がってるからって、急にキャラを立ててくるのはやめるのです!


 情が移ってしまうじゃないですか!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] やっぱり主人公って、ツンデレというより悪役令嬢タイプ。 人間社会が忘れられないくせに、人の名前は覚えられないとか。 序盤では、リルの扱いも随分雑だったし。
[良い点] この出来事手こそ彼らが友好的なモブからギリギリサブに本格的に昇格した瞬間です(歴史家風ナレーション) [気になる点] 単純に暴漢をけしかけてくるなら蛮族のルールに従って撃退するから問題なし…
[一言] 人間との馴れ合いはやめてほしい(切望)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ