ヴォルパーティンガー その73 わたしがビビりというわけではないのですよ?
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今日は仕事休みなので、少し早めに投稿いたします。
つたない作品ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
(^-^)
街には割とすんなり入れたのです。
髭おじさんこと、衛兵の小隊長はいなかったのですが、話は通っていて、認可状と首輪の確認、税金を払ったら、あっさり通してくれたのですよ。
一応、顔の確認もされて、その場にいた男どもが赤面する一幕もあったのですけどね。
リルもランも首輪してるし、リルの角には革紐で封印してあるし、二匹のことはわたしが保証するのですよ。
安心していいのです!
さてと、まずはギルドとやらに行って、ガルド達を雇う手続きをするのです。
今、気付いたのですが、ギルドとガルドって似てるのですね。親子か兄弟ですか?
……くだらない冗談はさておき、案内に従ってギルドに到着!
正式には、「傭兵及びハンター互助組合」、略してギルドと言うらしいのですが、スルーなのです。
ぶっちゃけどうでもいいですし。
まあ、いわゆる冒険者ギルドと思って問題ないのですよ。
魔物狩りや素材採取、隊商の護衛に要人警護など、果ては街中の清掃までやる、なんでも屋の集団なのですね。
そこに、わたしも指名依頼という形で、ガルド達に案内をお願いするのです。
本来なら、別にギルドを通さなくてもいいのです。
ですが、通した方が少しだけど実績になるから、と言われて、断る理由もないから通してやるのですよ。
優しいわたしに、感謝するのですよ!
ガルド達に先導されて、ギルドの建物に入っていくのです。
ちょっとだけドキドキしてるのは内緒なのですよ。
今は人の姿ですが、本来の姿は(鹿の)角(が生えた)うさぎなのですから。
害獣駆除依頼とか出てたら嫌じゃないですか!
討伐する側の本拠地に、討伐される側が入っていくのですから、緊張しても仕方ないのです!
わたしがビビりというわけではないのですよ?
リルを抱っこして、ランを連れて入ると、一瞬ざわつくのですが、そこはギルドだけあって一瞬で元通りなのですね。
テイマーの類いも、いることはいるらしいですし。
カウンターに近づいて手続きをするのですが、また報酬で少し揉めたのです。
わたしが銀貨10枚を提示したのに、「街の案内だけで、そんなにもらえねえよ!」と断られたのです。
仕方なく4枚に減額したのですが、それでも多いとぶつくさ言うのです。
が、もちろんスルーしてやったのですよ。
まったく、ガルドの分際でわたしの報酬に文句をつけるとは!
あんまり言うと、払ってやらないのですよ?




