角うさぎ その11 ゴールド・クロース…… prz
アルミラージ lv1 ♀
名前無し
ランクD
HP 150
MP 200
STR 80
VIT 70
AGI 150
MGI 230
スキル
魔力撃 魔力感知 魔力操作 魔力視 鑑定 身体強化 気配感知 隠密 バックスタッブ 逃走
称号
ゴブリンキラー ウルフキラー 暗殺者 罠を張る者 隠れ潜む者
これは中堅どころと思っていいのですかね?
ステータスもレベルが上がれば、もっと強くなるのですし。
比較対象がいないから分からないのですが、次にゴブリンや狼にあったら鑑定してみるのです。角うさぎでもいいですよね。
おおっと、思わぬところでメス確定なのです。
多分そうだろうとは思っていたのですけど。
これで本当に(性的に)美味しく頂かれてしまう可能性が出てきたのです。
まあ、うさぎに欲情するのは、うさぎだけだとは思うのですが。
そして、わたしは今のところ、うさぎに(性的な)魅力は感じないのです。
スキルはまあいいのです。努力と根性で訓練した甲斐があったというものなのです。
称号もまあ妥当なのです。暗殺者っていっても、後ろから気づかれずに即死させた回数はそんなに多くはないような気がするのですが、やってないわけではないので別にいいのですよ。
って、種族名もさらに鑑定できるのです?
なになに?
『アルミラージ 普通のウサギよりやや大きめ、黄色または金色の体毛を持つ。最大の特徴は、額から伸びる黒い螺旋状の角であり、その長さは最大で60センチにもなる。かわいらしい外見とは裏腹に非常に獰猛な肉食獣であり、自分より体格の大きい獣や人間までも、額の鋭い角で刺し殺して食べてしまう。』
ハァ?
黄色または金色の? 体毛なんです?
ちょっと何言ってるか分からないのです……。
それにこんな可愛らしい、人畜無害なうさぎさんを捕まえて獰猛な肉食獣だなんて、そんな馬鹿な、なのです。
……わたしは無言で、ゆっくりと巣穴から出て行くのです。
目は閉じたまま。
そして太陽の光を瞼の裏に感じたあと、またゆっくりと目を開けていくのです。
チラッ
ガックリと崩れ落ちるわたし。
フルフルと体が震えているのです。
わたしの目に映ったのは。
陽光をキラキラと反射して眩く輝く。
メタリックで豪奢な。
ピンクブロンドの、艶やかな毛並みなのでした。
……
…………
………………
…………………………っ!
なんでゴールドなのですかー!!!!!!!!
これなら真っ白の方が百倍マシじゃないのですかぁー!!!!!!!!!!
頭の中でいくら叫んでも、喉からはキューキューと鳴き声しか出ないのです。
地面に手(前足)をついたまま、目の幅涙を滝のように流すわたしなのでした……… prz。
次回、角うさぎから進化した、金色・やや長毛種のアルミラージの明日はどっちだ⁈
最後のprzは、ガックリした角うさぎを表してみました。
楽しんでもらえたでしょうか?
ワタクシ、お豆腐メンタルなので、感想、ご意見の当たりはどうか柔らかめでお願いいたします。m(_ _)m




