表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
127/622

ヴォルパーティンガー その66 ライネンのことを話すと鬼が笑う

ブックマーク登録、星評価、いいね、感想を送っていただき、ありがとうございます♪

m(_ _)m


一日三回投稿しなくていいと思うだけで、気分的にすんごく楽になりました。


・・・ちょっとだけ、締め切りに追われる作家さんの気持ちが味わえたかもしれません。


つたない作品ですが、これからも楽しんでいただけたら幸いです。

「君が賊どもを捕まえたという、魔物使いのお嬢さんかね?」


「ええ、そうです。名前はミラなのです。

 あなたは?」


 と聞き返すと。


「わたしはライネン。衛兵小隊の隊長の一人だ。

 ミラ殿、盗賊共を撃退してくれて、なおかつ村人の治療までしてくれたそうだな。御領主様に代わって礼を申し上げる。ありがとう。」


 と、わたしに向かって敬礼?らしきものをしてきたのです。


 らしきもの、というのは日本式の右手を右目の前にかざすやり方ではなく、直立不動で左(こぶし)を右胸に当てる方式だからなのですよ。


 相手に敬意を表する、という意味はありそうなので、たぶん敬礼だと思うのですけど。


 それにしても、ライネン、ですか。

 ドラ○エⅣの戦士さんと一文字違いとは惜しいのです!

 そういえば雰囲気も似てるのですね。

 謹厳実直で口髭だし。


 まあ、ライネンのことを話すと鬼が笑う、とも言うし、髭おじさん(いじ)りはこのくらいにしておくのです。



 その後はサクサクと話が進んだのですよ。


 まだ埋めていた賊どもを掘り出し、股間を洗い(プークスクス)、他の連中と一緒に馬車に詰め込んでいったのです。


 褒賞は手続があるから、すぐには出ないのですが数日中には、とのこと。


 村長とも話して、代官から見舞い金が出るとか、わたしに感謝状的なものが出るとか、協力したガルドたちにも謝礼が出るとか。


 この髭おじさん、めっちゃ有能なのでは?


 賊もいるのですが、村長といい、髭おじさんといい、まともな大人がちゃんといるのですね。

 それなら、この世界の人間社会に対して、そう悲観的に考えなくてもいいのかもしれないのです。


 ガルドは正直すぎるので微妙なのです。


 悪い奴ではないのですけどね。



 おっと、ついでにリルとランの扱いについても聞いておくのです。


「わたしは数日後には街に向かうつもりなのですが、わたしの従魔は連れて行けるのでしょうか?

 もし連れて入れないのならば、どこかに預けるか、森の家に残すかしなくてはならないのです。」


「うーむ、ギルドに所属するテイマーや魔物使いもいないわけではないからな。

 君が責任を持つならば問題はないだろうし、あとで認可の書類と従魔の証である首輪を届けさせよう。

 それに、あの姿を見てはな。

 危険は無いのがよくわかるとも。」


 と、苦笑とともに返されたのです。


 その視線の先には。


 いまだに、子供たちに揉みくちゃにされている、リルとランの姿があったのです。


 ランはまだまだ元気いっぱい、むしろツヤツヤしてるのですが、リルのほうはさすがにグッタリしてるのですよ。


 よく我慢したのですね。


 あとでご褒美なのですよ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] よかった。身元不詳と見たら不法民として問答無用で捕まえたり、報酬をピンハネしてくるような小悪党が派遣されてきたらどうしようかと。 [気になる点] やっぱり首輪か……獣使いだと定番だけど。ふ…
[気になる点] 街へ行った後に変身(1日12時間)をどうやり繰りして切り抜けるのか気になりますね。 街で12時間なんて、あっという間だろうし、索敵スキルに人の多さに慣れてないと頭を抱える事にもなりかね…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ