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ヴォルパーティンガー その64 中二病罹患?(一歳未満なのに!)

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m(_ _)m


つたない作品ですが、これからも楽しんでいただけたら嬉しいです。

(๑・̑◡・̑๑)

 リルとランがお肉を食べている様子を見て、さっきより少し引き気味の子供たちなのですね。


 まあ肉食獣のお食事風景なのですから仕方ないのですけど。

 しかしながら、可愛い妹たちが怖がられたままなのも、少し嫌なのですよね。


 こんなに可愛いのに。


 と、食べている背中を撫で撫でしていると、さっきの幼女が恐る恐る近寄って、聞いてきたのです。


「この角うさぎさんとオオカミさんはこわくないの?」


「ええ、怖くはないのですよ?

 リルとランはわたしの従魔だから、わたしが命じない限り人を襲ったりはしないのです。

 まあ、わざと傷つけたり、攻撃したりすれば話は違うのですが。」


 そうそう、わたしの妹たちはとても賢いですからね!

 悪意ある行動と、普通にじゃれつくことの区別くらいつくのですよ。


 というわけで、二匹とも良いですか?


『ミラお姉ちゃんが言うなら、この子たちと遊んであげてもいいのよ?』


『かしこまりました。ケガをさせない程度に(たわむ)れるといたしましょう。』


 うん。それではお願いするのです!


「食事をいただいた後に、この子たちと遊んでみますか?

 悪いことさえしなければ、問題ありませんよ?」


「いいの⁈お姉ちゃん!」


「ええ、構わないのですよ。いいですね?リル、ラン?」


 すると、二匹ともこっちを見てそれぞれ、「キュー」「ワン!」と一声、鳴き声をあげるのです。

 ランは尻尾フリフリなのですよ。意外と子供好きかも?


 そして、相変わらず「ワン!」なのですね。

 もはや何も言うまい……。



 幼女の家で歓待を受けた後、再び村長宅の前で、子供たちと遊ばせるのです。


 角や牙に気を付けるように注意してから、二匹を子供たちに開放すると、ワーキャー言いながら突撃していくのですよ。


 微笑ましいけど、そのエネルギーにちょっとひくのです。


 ケガしないように、当然わたしもそばで見ているし、村人も数人近くにいるのです。

 プールの監視員みたいなものですね。


 そして大人気のリルとランなのですよ!


 まあ、このわたしの自慢の妹たちなのですから、当然なのですけどね!


 リルは女の子たちに代わるがわる撫でられてご満悦の様子。


『ミラお姉ちゃんほど上手じゃないのよ?』


 そ、そうですか。

 なんだか、段々と「撫でソムリエ」みたいになってないですか?


 間違って触らないように、リルの角には革紐でカバーをしているのですが、正式採用するべきですかね、これ。


 この後、街中に連れて歩く際に間違って人にぶつかっても危ないですし。


 刃渡り30センチ以上の、凶悪な切れ味を誇るヴォーパルバニーの角。

 これを(やいば)むき出しで歩けば、日本なら銃刀法違反でお巡りさんのお世話になってしまうのですよ。


 もちろん、この世界に銃刀法なんか無いと思うのですけれどね。

 それでも、警戒されたり、騒ぎになったりするのは避けるべきなのですから。


 決定! リルの角に革紐でカバーを作るのです。

 街中では封印して、いざというときには封印を解くのですよ!


 何かカッコイイことを言いながら!


『ククク。この角の封印を解いたからには、貴様らには微塵も勝ち目は無い……。』


 とか。


『やめろ! わたしに封印を解かせるな!

 これは制御できるものじゃないんだ!』


 なんてイイんじゃないですか⁈


 と一人で盛り上がっていると、キラキラした目でこっちを見ている、リルがいたのです。


 ヤバッ!


 まだ一歳にもなってないのに、リルが中二病になってしまうのです!

 カバーは採用だけど、カッコイイセリフはなしでお願いするのです!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 子供にとって動物は半分オモチャですからね……加減を知らない子が犬猫を構い倒してヘトヘトにしちゃったりは問題です。まあこのプリティービーストたちは体力的には問題ないでしょう(精神的にウンザリ…
[一言] いつも楽しく読ませていただいてます。  毎日複数話を投稿できるのは正直凄いと思います、だけど無理をしないよう頑張ってください。  自分は先週日曜日の大雪の除雪作業の後遺症(筋肉痛)のせいで…
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