ヴォルパーティンガー その61 盗賊はさらし首(生き埋め)じゃあ! ププッ、ざまぁ!
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つたない作品ですが、これからも楽しんでいただけたら、嬉しいです。
翌朝、わたしたちは再び村を訪れたのです。
当然、村の近くまでは元の姿、ヴォルパーティンガーのままで行って、その後に人間に変化してから、もらった服を着るのですよ。
そして、ランの背中にひらりとまたがり、ずっと乗ってきましたよ? とでもいう、すまし顔をして村に入るのです。
とりあえず村長さんの家に行くのですかね。
おっと、入り口付近に首だけ出ている片目たちがいるのですが、当然スルーなのです。
道端の石でも見るかのような視線を送っておくのですよ。
実際、人間からすれば集団強盗殺人犯なのですから。
あれはもう、人ではなく物扱いなのです。
魔物からすればどうかって?
お肉ですね。
おっと、村人の手前、食べれないお肉でしたね。
とにかく村長の家まで行くのですよ。
家の前でランから降り、扉をノックするとすぐに村長さんが出てきたのです。
「おはようございます、ミラ様。
お食事はお済みですか? よろしければ、お出ししますが。」
ちょっとだけ心惹かれたのですが、今日は焼きオークを食べて来たので謝絶するのですよ。
……朝から焼き肉って、相当に重い朝ごはんなのですけど、まったく問題なく、するっと食べられたのです。
小さくとも、さすがは魔物の体なのですね。
ランは狼だから、元々体も大きく、肉食ですけれども。
中に入ると、ガルドたち冒険者連中もいたのです。
昨日は村長宅に泊まったから当たり前なのですが。
相変わらず赤い顔でニッコニコのガルドくんなのです。
……わたしには月神様という婚約者がいるから、無駄なのですよ?
しかし神様が婚約者って、我ながら意味がわからないのですね。修道女や巫女なのですか?
……聖女でしたね。獣使いの、という枕言葉がつきますが。
テーブルにつき、さっそく話し合うのですが、昨日決めたことの確認みたいなものなので、すぐに終わるのです。
それが終わると、賞金首らしい片目の親分を改めて掘り出してやるのですよ。
土まみれで、股間には恥ずかしい染みが。
プッ。ざまぁ、なのです。
ですが、街まで連れて歩くガルドたちが、かわいそうなので水魔法で洗ってやるのですよ。
腰まわりだけ、わたしのオリジナル洗濯魔法、ウォッシュで洗浄!
回転する水流で汚れを落とし、最後は水をかたまりにして地面にポイなのです。
やっぱり局部だけ濡れているのですね。ププッ。
乾かすことも可能ですが、そこまでする義理はないのですよ。あくまで、一緒に歩くガルドたちが、臭いと嫌かなと思っただけなのですから。
歩いていれば、そのうち乾くのです。
それじゃあ行ってらっしゃい! なのです。




