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角うさぎ その10 はじめての、しんか。

 

 ………うーん、巣穴の中で考えててよかったのです。


 進化のたびにいちいち意識を失っていたら、命がいくつあっても足りないのです。

 まあ、そう何回も進化できるかは分からないですし、するつもりもないのですが。


 中堅どころの魔物にさえなれたらいいのですよ!


 さーて、来週のサ(  〟)エさんは?

 じゃなくて、進化の結果はどうなったのですかね?


 ふむふむ、体は少し大きくなっているのです。巣穴の大きさと比べてみると、進化前の2割増しって所ですか。


 巣穴の中で身動きできないというほどではないのですが、少し窮屈な感じですね。ちょっと巣穴を拡張するべきなのですかね?

 いや、引越しするなら新しい巣穴を大きめに作ればいいのです。


 他に変化は……おっと体の色が変わっているのです。巣穴の中では分かりにくいのですが、少なくとも白ではないのです。


 よっしゃ、これで目立つアルビノの真っ白毛皮ともおさらばなのです!


 まあ、純白のフサフサ、モフモフも嫌いではなかったのですが、やはり野生での生存率を考えると目立ちすぎなのです。


 角も長くなっているのです?


 これも目立つといえば目立つのですが、わたしの主戦力というか唯一の武器である魔力角の威力や攻撃範囲が上がるから、問題無しなのです。

 これで殺戮もはかどるのですよ♪


 あとは魔力的? なものが強くなっているか、確認するのです。


 ……

 …………

 ………………。


 めっちゃ強くなっているのです!


 うわぁ、これはヤバイ感じなのです……。

 何がヤバイって、魔力循環の速さがめっちゃ速いのですよ。

 角の切っ先まで流れるのが速くなった上に、魔力の密度? 的なものも濃くなっている気がするのです。


 試しに身体強化してみてもスムーズに動けるし、集中も途切れないのです。


 ウフ、ウフフフ、ウフフフフフフフフフッ!


 これは勝った! 勝ったのですよ!

 この魔力循環、身体強化があればオオカミさんだろうと、ゴブリンさんだろうと、正面から戦っても楽勝なのです!

 あとは、このまま草原の中なら無双状態! 憧れのスローライフもすぐそこなのです♪


 ハァ〜、勝った勝った、なのです。


 それじゃあ、改めまして明るい太陽の下で進化した、スゥーパーな自分の体を見てみるのです。


 巣穴の出口に近づくにつれて、少しずつ光が差しこんで来るのですが。


 んっ?


 なんか黄色っぽいのです?

 それも明るくてキラキラしているような……。


 いやいや、そんな馬鹿な、なのです。

 まさかまさか金色だなんて、そんなの真っ白より目立つじゃないのですか。


 ハハ、アハハ、ハァ……。


 まだです。まだ慌てるような時間じゃないのです。

 そおっと魔力視で見てみると。


 おおっと真っ赤っかなのです!

 フフン、そりゃあこれだけ魔力が強くなれば、赤くもなろうというものなのです。


 っと、えっ? 視界の中に文字が見えるのです?


 これはまさか、ステータス? 的なものなのです⁈

 今頃なんで、って魔力視が強くなったからかも?

 

 と、兎も角、確認するのです!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 順調? に進化していく主人公。モフいままなら大きくても小さくてもかまわん。 [気になる点] 角、あまり長いと巣穴に入るときや山林を走るときひっかかりそう。 長物持って歩いてる時にうっかりひ…
[良い点] 面白いです。成長するのが楽しい。 [気になる点] 売り要素というか、好感度というか? 人気が出るのは 何か行動して周りに良いこと、恩恵を、、、  この先どうなるのか。最弱ですから、、、あ、…
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