ヴォルパーティンガー その45 ノーパンノーブラなのですよ……。
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まずは、わたしの家族であるリルとランに話しておくのです。
『リル、ラン、よく聞くのですよ。
わたしたちは、すでにこの森では並ぶもののないほど強くなったのです。
なので以前話したように、月神様の情報を手に入れるために人間と接触しようと思うのです。』
二匹とも少しだけ驚いたあと、こちらを見てしっかりと頷くのです。
前からこの事については話してあったから、素直に聞いてくれるのですね。
『では計画通りに。
まず、近くの村に行って服を探すのです。
とりあえず着れさえすればなんでも構わないので、一着手に入れるのですよ。
可能ならば交渉によって。
無理ならば、不本意ですが拝借するのです。』
ブラッディベアの毛皮を取ってあるので、まずはそれを着て交渉にのぞむのです。
できれば生皮を着たくはないのですけどね。仕方がないのですよ。
だって、皮のなめし方とか知らんし。
一応、人の姿で裁縫的な作業をしたので、服っぽい作りにはなっているのです。下手くそながら。
上半身は肩剥き出しの貫頭衣。ヘソも見えるのです。
下半身は太もも丸出しのミニスカ。そして裸足。
…………下着も無いから、ノーパンノーブラなのですよ……。
うん。どう見ても未開の原住民なのですね。
アマゾネス系の。
武器はアルミラージの角しか無いですし。
せめてサンダルでも作りたいのですが、同じく作り方を知らないのです。
まあ、ステータス的にはナイフでも力一杯踏まない限りケガなどしないのですけどね。
それでは、リルとランを連れて草原の西にある村へ向かうのです。
昔、わたしの兄が捕まった村ですね。
人間に化けた時に、リルとランの扱いをどうするかは迷ったのですが、従魔というスキルがある以上は魔物使い的な職種もあると思うのですよ。
二匹とも従魔として一緒に街に入るつもりなのです。
もしも入れなかったら街の外で待ってもらうしかないのです。
あるいは、草原や森で待たせるか。
ただ、わたしの念話の到達距離は豊富な魔力のおかげで5キロ近くあるので、よほどの大都市でもなければ街壁の外でも充分届くのですよ。
適当に土魔法で穴掘って隠れていて、必要な時に呼ぶことも可能なのです。
そのことも念話の検証ついでに話してあるのですが、距離が離れるとリルたちからは話しかけられないので、わたしからの一方通行なのです。
つまり、リルたち側で何か起きても、わたしが駆けつけられないのです。
それは少し不安なのですね。
まあ、対処できないのであれば、迷わず逃げるように言い聞かせてあるのですけどね。




