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雑魚~15の夜~Ⅴ  作者: 夜叉
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15の闇

部屋にこもり自分を保つ為、小刀を握った。グサッグサッ、グサッ、久しぶりのリスカ。今までは毎日だったからじゅくじゅくしてたのに包帯をはずしたら少し瘡蓋になってた。瘡蓋になってることが何故か許せなくて、グサッグサッ、血が勉強机に飛び散る。体が震えてた。自分自身に『大丈夫。大丈夫。』って言い聞かせながら、小刀を腕に刺した。…大丈夫、私。

いつもより力が入ったせいか血がとまらなかった。そこにタバコを押し付けて止血。…ガムテープを巻いて包帯をして何もなかったかのように下へおりた。平常心…

今夜もやっぱり通夜だった。


部屋に戻った。

もう居なくていいよね?居ても居なくても一緒だよね?

自問自答。

誰にも縛られたくないと逃げ込んだこの夜に

自由になれた気がした15の夜

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