手にできたアザがなんだか気になる!
私は高校1年生の15歳、名前は『石丸 りとな』
私は、毎日部活でダラダラと汗を流しながら、髪の毛がボサボサで
乱れていても、男子の視線も気にせず頑張っている。
私の入っている部活は、バレーボール部だ、、、!
もちろん、男子もいるのだけど、、、?
あまりにも、集中して頑張っていると、、、?
男子の視線は、まったく気にならなくなってくる。
でもそんな私でも、『2個上のバレーボール部の浅見先輩』だけは
気になって仕方がない、、、!
男子のバレーボール部のキャプテンで私にとって、尊敬する先輩だから...!
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そんな浅見先輩には、同じバレーボール部の女子のキャプテン、きこ先輩と
付き合っているから、誰も浅見先輩の事が好きだとは言えないの...。
現に、私と同じ学年のバレーボール部の女の子は、、、?
みんな、浅見先輩がだいすき!!!
私たちは先輩たちにバレないように、こんな会話をするのよ、、、!
『ねえねえ? 今日も浅見先輩、カッコ良かったね、、、?』
『うんうん! でもさ~あの笑った時の顔がまた、可愛いんだよねぇ~』
『どんだけ~! 浅見先輩の事が好きなのよ~』
『でも、浅見先輩はきこ先輩と付き合ってるからさ~やっぱり諦めないと...。』
『そうなんだよねぇ~きこ先輩が、嫌いなタイプの女なら、、、? 意地でも!
浅見先輩を奪ってやろうって思うんだけど、、、? ホント、きこ先輩って
優しいし、親切だし、嫌なところがないからさ~二人はお似合いだなって、、、!
ついつい、思っちゃうんだよねぇ~』
『・・・まあね!』
『結局、私たちじゃ~浅見先輩の相手に相応しくないのかな、、、?』
『そんな事ないよ!!!』
『どうしちゃったの、りとな?』
『えぇ!?』
『りとなも、浅見先輩の事さ~本気で好きだもんね!』
『・・・ううん。』
『ここにいる、みんなもそうだよ~!』
『そうだね! ごめん。』
『まあさ~これからもめげずに、浅見先輩の事、みんなで好きでいようよ~!』
『うん!』
▽
同じ学年の同じバレーボール部の女の子たちで、浅見先輩の事を、、、。
【誰が1番好きか?】みたいな話から、最後はみんなで浅見先輩の事好きで
いようねって話で終わるの...。
私は、それが凄く嫌だった、、、!
誰も、浅見先輩をきこ先輩から奪ってやろうって、、、!
本気で想っている女の子はいないから、、、!
私は、誰よりも浅見先輩の事が大好きだし、、、!
きこ先輩に、私が負けているとは全然、想えない、、、!!!
・・・だけど、浅見先輩に私の気持ちを言う勇気もないし、、、!
結局、私も他の女の子たちと一緒なんだけどね、、、。
*
でもある時、、、?
私が気が付いた時に、手にアザが出来ていたの、、、!
【どこで? 手を強く打ったのかな、、、?】
思い当たる節もなかったけど、、、?
私は、しばらくほっておいたの、、、!
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そのうち、手に出来たアザは、、、?
あるモノに化けていく......。
はじめは、、、?
黒ずんていただけだったのが、だんだんと人の形になっていき、、、。
気が付けば、、、?
誰かと誰かに似ている影のような形になっていったの、、、!
そうして、私は気づいたわ、、、!!!
『これって? 浅見先輩ときこ先輩だ!』
日に日に、そのアザは形を変えて変わっていくの...。
二人いたのが、浅見先輩だけになり、また違う影のようなアザが現れたのよ!
【えぇ!? これって、私だ!】
*
まさかだけど、、、!?
まったく、私の手にできたアザのように、、、!
浅見先輩ときこ先輩が、よくみんなの前で喧嘩をするようになり、、、。
二人は、突然! 別れてしまったの、、、!
そこから、、、たまたまなのか? 偶然なのか、、、?
浅見先輩が1人で居るところを私が声をかけて、浅見先輩の相談に乗るよう
になって、そこから私たちは付き合う事になったのよ、、、!
まるで、あの私の手にできたアザのようになってしまったの、、、!
私は、浅見先輩と付き合えた事が嬉しくてアザの事を忘れていたけど、、、。
そして、ふと私は手にできたアザを見たの、、、!
そうしたら、、、?
アザは、二つとも消えていて、、、。
もう、私は治ったんだと思っていたんだけど、、、?
そうじゃなかった、、、!
私と浅見先輩は、二人でいるところ交差点を渡っていたら、、、?
トラックが信号無視をして突っ込んできて、私たち二人は、そのまま轢かれたの。
アザが消えた理由は、、、?
そういう事だったわ、、、。
【私と浅見先輩は、即死だったの...。】
でもこれで、私と浅見先輩は永遠を手にしたのかもしれない、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。