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54話 やり過ぎだろ

 マリウスは下半身を襲う激痛に意識を失っていた。

 なんか申し訳ない気持ちではあるが、私の勝ちだ。

 

 それを見て、仲間たちがフィールドへと降りてきた。

 

「おいおい、あれはやり過ぎだろ!

 とんでもない事するなぁ。」

 

 レイルがマリウスの状態を見て顔をしかめている。

 やっぱりあの位置は可哀想だよね。

 

「でも、狙ったわけじゃないわよ?」

 

 そう、私は全力で石を投げただけだ。

 それに、鎧もつけてるから致命傷にはなっていないはず。

 

「とは言ってもだよ。

 ミレリア、回復できる魔法とか使えないのか?」

 

「回復魔法ねぇ。」

 

 確かに使えれば便利よね。

 でも、回復魔法って何属性なの?

 なくだが回復とか苦手そうなイメージがあるけど、リューネなら出来るだろうか?


「私はできないわよぉ〜」

 

 私の心を呼んだかの様なタイミングでリューネが首を横に振った。

 

「まだ聞いてもないわよ。

 そうだ!クロノア、ちょっといいかしら?」

 

 最近めっきり出てこなくなった所為で、彼等の事を忘れていた。

 

『はいは〜い。』

 

 クロノアは軽いノリで私の胸元から飛び出してきた。

 

「貴方、回復魔法の使い方ってわかる?」

  

『回復魔法かぁ、簡単なものだったらどの属性でも使えるよ。

 怪我を治すとか、血を止めるとかくらいならね。

 ただ、体力の回復や欠損した部位の修復なんかは複数の属性を使わないと無理だよ。』

 

 そっか、この場合はどうなるんだろう?

 怪我なのかな?

 

「怪我の治療程度で治るかしら?」

 

 よく分からないからレイルに聞いてみる。

 

「俺に聞くかのか!?

 ん〜、怪我・・・なのかな?

 見るからに人として再起不能なダメージを受けてると思うぞ・・・。」

 

 レイルは自分で言って想像し、少し青ざめた様な顔になる。

 

「ねぇ、ミレリアって誰と話してんの?

 誰かいる?」

 

 ヴェラがキョロキョロと周囲を見ながらシャルに話しかける。

 

「そっか、ヴェラさんは見えないんだよね。

 クロノアちゃんって言う時の精霊さんとお話してるんだよ。」

 

 シャルがヴェラを見上げて説明する。

 

「精霊と話し!?

 どう言う事?貴方達は見えてるの!?」


 ヴェラは癇癪玉でもくらったかの様な顔で驚いている。

 そういえば、最近精霊達と話す機会もあまりなかったから、ヴェラと精霊のコミニケーションの事なんて全く頭になかった。

 

「ヴェラには後で説明するわ。

 とりあえず、回復魔法を使ってみる。

 マリウスさんの状態がよくわかんないから、正常な状態に戻す魔法ってあるかしら?」

 

 再びクロノアに向き直る。

 

『あるよ〜、と言うかイメージさえあればミレリアなら大体何でもできるさ。

 正常な状態に時を戻すイメージをしてごらん。

 死人を生き返らせたりは流石に出来ないけど、ある程度の怪我や病気なんかは回復できると思うよ。

 ちなみに時と光の属性が無いと無理な魔法だから、ミレリア以外に使える人はまずいないと思うよ。』

 

「そっか、ありがとう。

 やってみるね。」

 

 時と光の属性か、実際時を戻すとか出来るのかな?

 前に時間を止める魔法を試してみた事があるけど、とんでもない魔力が必要だったので直ぐに使うのをやめた。

 多分30分も止めていられないだろう。

 

 時を戻すとか更に魔力を使いそうだ。

 発現する対象は個人に限定する。

 

 時を戻して体を正常な状態に戻すイメージ。

 回復・・・

 

「なかなか発言できないわね。」

 

『そりゃあ簡単じゃないからね〜。

 落ち着いて、集中して。』

 

 クロノアに言われて一度目を閉じて集中する。

 時を戻す・・・逆転させる。

 回復・・・癒し・・・光・・・。

 脳内でイメージを膨らませる。


「あ、できた!

 【完治ノ光】(フルリバース)

 

 脳裏に浮かんだワードを発言すると、マリウスを暖かな光が包み込んだ。

 

「う・・・、はっ!?

 勝負はっ!?」

 

 マリウスは目を覚まし、ハッとなって起き上がった。

 どうやら魔法は成功したようだ。


「貴方、今まで気絶してたわよ。

 つまり、私の勝ち。」

 

 ちなみに、魔法の効果で鎧なんかも綺麗に治っている。

 どうやら人体以外にも効くみたいだ。

 

「どうなったんだ・・・

 何かとてつもない衝撃を受けて、それから・・・。」

 

 どうやらよくわかっていない様だ。

 私から話すのは色々と気がひけるので、レイルの肩を叩く。


「説明よろしく。」

 

 事の説明を託してヴェラの元へ向かう。

 精霊の事について少しだけ説明しておくのだ。

 どうせまた後から突っ込まれるんまろうし、さっさと話をしておこう。


 ヴェラに精霊について簡単に説明して、後で契約の儀式を試してみる約束をした。

 マリウスはレイルから勝負の詳細を聞いて、顔が青ざめたり回復した事によろこんでいたりと表情の変化が忙しい。

 

 とりあえず、これでご飯とダルフの情報は獲得したわね。

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