記録.16 初陣
リコルに出会えないままさらに2年の月日が流れ、俺は19歳を迎えた。
街の要塞化計画は順調に進んでおり1年もすれば完成にかなり近づくだろう。
王国が攻めてこないのが気がかりだ。勝手に潰れるとでも思っていたのならかなりの無能どもだ。
しかし、2年が経ったので王国側も厳しい状況になっているに違いない。それに比べてこちらは以前とは違い貴族などに吸収されないので、備蓄もかなりある。
近々攻めて来るに違いない。
アレクに相談があったので、アレクの部屋の前に立っていた。ドアを叩き開ける。
「アレク。いるか?」
「ここにいますぞ」
アレクはソファで寛いでいる。そこまで歩いていき俺は隣に座った。
「話があるのだろう?」
アレクには俺が何を聞きたいのかわかっているように見える。
「ああ、近々王国が攻めて来そうだ。俺はそういったことに関して知識が足りない。助言を頼みたい」
「ワシもそろそろ攻めて来るからだと思っていたんじゃ。偵察部隊を出して向こうの動きを探って見てはどうじゃ?」
「そうだな。戦いに備えるとするか」
俺は、司令部に戻り偵察部隊を送った。
その間に兵士の装備を整える。王国の騎士なのだからいくら斥候であろうとかなり質のいいものを身につけているに違いない。
準備を怠っては、その時点で勝敗が付いてしまう。
数時間後、偵察部隊が慌てたように戻ってきた。
「たたた、大変です!王国軍が距離大凡1日の場所まで迫っています!」
かなり予想どうりだったので少し焦った。
これが初陣となるので緊張が治らない。
今日はこないので警備の兵を交代でつかせるので寝れるものは睡眠をとることになった。
次の日俺はまだ暗い時間に目を覚ました。あたりは静かで落ち着いた感じがする。
ひんやりと冷たい空気を深呼吸で吸い込んだ。
敵がそこまで来ていると思うと胃が痛くなってきた。
トイレを済ませてから俺はアレクの元へ向かい、兵を招集した。
「敵は我らの側まで来ている。この国を変えるための初戦だ。相手の数は2000程しかいない。恐らくは先遣部隊だろう。数は我らが圧倒的に有利だ。恐れる事はない!」
「敵は3つの部隊に分かれておる。中央は恐らく囮で左右に戦力を集中させておる。正面は弓部隊と投石で応戦、左右はそれぞれの場所で挟み打て。数の有利を存分に活かしてやるのじゃ」
「さあ!世界に革命を!」
「「「おおおおおおおおおっっっ!!!」」」
歓声が響き渡る。どうやら兵の士気はかなり高い。
さあ、初陣だ。
更新遅れてしまいました。




