記録.15 備えなければ
人数は植え続け今では10万人を超えている。
兵の基礎訓練などを終えたようなので、防衛についてもさらに考えないといけない。
農地は全て我々の領内のあるので、国が攻撃してくるのも時間の問題だ。
アレクのじいさんと他の数人を集め防衛についての会議を始めた。
「これから、防衛についての話し合いを始めます」
俺の言葉から議論が始まり、いくつかの案で話はまとまった。
一つは、元々ある用水路を利用した掘りの内側に壁を作ること。砲台の建設などだが、時代の影響なのか思ったよりもできることが少ない。
「これにて会議を終わらせたいと思います。各自の班へこの事を伝達しすぐさま作業に取り掛かってください」
一斉に自分の班の元へ帰っていった。
「なあ、アレク要塞を構築したいんだけど厳しいかな?」
俺の言葉に一瞬俯きすぐに顔を上げた。
「厳しいかと思います。現状人員を確保できても資材を確保するのが困難でしょう」
アレクはそう言った。わかってはいた事だが、安全のためにもなんとかして壁を築きたい。
なら、資材を集めればいいだけなのか。
「よし、なら資材を集めるか」
「そうは言いましてもどこから仕入れるのか」
アレクはそう言うがこの地を見て回った時森の奥の方に良さそうな岩を見かけたのでそれを掘り出すとしよう。
「場所なら当てがある。今すぐ空いている人を招集し、採石を行おう」
その後、何千人かが集まりその場所を目指す。
道中木の丸太を置きながら進んだ。
森の中を抜け、開けた岩場に出る。この場所はかなり端の方でかなり高い山がそびえ立っている。
「過酷な作業になると思う。だから、休みながらでいいまず第一に自分の身の安全を確保してくれ。だが、時間がないできる限りの速さで頑張ってくれ」
かなりの人数がいると様々な知識を持った人たちがいるので、その人たちのおかげで町が形成され始めている。
人数が増えたことによって武具が足りないので鍛冶屋がフルで稼働している。時間は全くないが、やらなければいけないことが多すぎる。しかし、できなければ全てが失敗してしまう。
人が増えてくるにつれて、責任の重さが増してくる。このまま増え続けると耐えられる自信が今の俺にあるだろうか。
「わたる……」
どこからか声がしたように感じた。
「アレク何か聞こえたか?」
俺はアレクにそう聞いたが首を振るだけだった。
リコルの声まで聞こえてきてしまっている。かなり余裕がないのかもしれない。
早くあって癒されたいと思うが、どこにいるのだか。この世界に来る前の約束はなんだったんだろうか。
必ずどこかで会えるはずだ。
その時まで、この世界での役目を果たし次は二人で楽しくいきたいな。
しかし、今の事が全く集中できていない。何もかもが上の空だ。きっとすぐに来るであろう王国からの軍を迎え打たなければならないのに。
やれる事は、やるしかない。
頑張って欲しい




