第二章朝~同居決定編
あの後二人はお風呂へと入って颯太は、パソコンのある自室で、
唯はリビングのソファーでそれぞれ休んだはずでした。
次の日の朝、颯太は自室のベットで休んでましたがいつもは時間になると枕元に置いている
スマートホンの目覚まし設定が起こしてくれるはずなのになぜか今日だけは鳴らなかったのです。
「あれ・・なんでアラームが鳴らないんだ?」
颯太は、眠たそうに枕元にあるはずのスマートホンを探そうと手を伸ばしましたがそこには
なぜかやわらかい感触と不思議な匂いがして不思議に思った颯太が目を開けると
一気に目が覚める光景が目に飛び込んで来ました。
それは、ソファーに寝ているはずの唯が横に寝ていてその顔を触っていたのでした。
「な、何で、唯がここいるんだ。昨日は、ソファーで休んでたはずなのに」
驚いているうちに騒がしさでようやく唯も目を覚ましました。
「ん~、何を騒いでるのもう時間なの?」
「何でそんなに冷静なんだよ!というか俺のスマホとアラームそしてどうしてここにいるか
説明してくれ!」
「そんなに一気に聞かなくても、まずはスマホとアラームは少し前に鳴ったけど煩かったから止めて下に置いておいたわ。
次にここにいる理由ね。ソファーだと少し寒くて眠れそうになかったから休めそうな部屋を探してたら
颯太さんが暖かそうに寝てたから入らせてもらったのよ」
唯は悪気もなさそうにそういったのです。
「入らせてもらったじゃないだろ!それに人のスマホも床に落として何をやってるんだよ!
それに一応俺も男なんだぞ恥ずかしいとかないのかよ!」
「そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないですか、恥ずかしいですか、
ん~颯太さんに対しては店内でもいつも一緒だからかそんな感情はないですね~。
というか時間がかなり危ないですけど仕込みのほうは大丈夫ですか?」
彼女にそう言われて慌てて床にあるスマホの時間を見ると
仕込みをしなければいけない時間ぎりぎりだったでした。
「うわ!急がなきゃ間に合わない、あ~もうこの話の続きは後でするからな!」
颯太は慌てて準備をして店へと降りていきました。
そうして仕込みはぎりぎり間に合ってお店も普段通りに開店でき閉店作業まで終わって、
二人は上の颯太の自室のリビングへと移動して、朝の話の続きをしていたのです。