第八章看病編
菜月はお昼ご飯を食べた後颯太に話しかけました。
「お昼も食べたし私は唯ちゃんのところにお昼を持っていくね」
「そこまでしてもらうのも悪いな」
「いいの、いいの。唯ちゃんとも話してみたいし颯ちゃんは仕事があるでしょ。
茶碗も洗っておくから流しに置いておいて」
「わかった。それじゃ唯のことお願いするな」
颯太がそう言うと菜月は笑顔でこう言いました。
「任されました」
颯太が仕事に戻ると菜月はすぐに唯の部屋に行ってドアをノックしたのです。
「唯ちゃん起きてる?お昼ご飯持って来たよ」
すると部屋の中から返事がかえってきました。
「はい、起きてますよ」
返事が返ってきたのを確認して菜月はドアを開けて唯の寝ているベットへと近づいていきました。
「待たせてごめんね。おなかすいたでしょ」
「いえ、大丈夫ですよ。そこまでおなかがすいていませんでしたし」
唯がそう答えたのと同時におなかがなったのです。
「あ・・・」
「ふふ、やっぱり、朝から何も食べてないんでしょ。それならおなかもすくわよね」
「すみません・・・」
唯は顔を赤くして俯きました。
「謝る必要はないわよ。それじゃ起きれるかしら?」
「はい」
唯はベットの上で上半身を起こしたのです。
「自分で食べれる?それとも食べさせましょうか?」
「自分で食べれるので大丈夫です」
そういった唯に菜月はお盆を手渡しました。
「いただきます」
「召し上がれ」
暫く唯は食べることに集中していて菜月はそれを楽しそうに見てたのです。
時間が経って唯が食べ終えて菜月に話しかけてきました。
「ご馳走様でした。菜月さんおいしいご飯ありがとうございました。」
「どういたしましてこちらこそあんなにおいしそうに食べてもらうと作ったかいがあったわ」
「菜月さん少し話をきいてもよろしいでしょうか?」
「いいわよ。何を聞きたいのかしら」
「えっと、颯太さんとの関係について聞きたいのですが」
「颯ちゃんとの関係ね。昔からの幼馴染よ。と言っても知り合ったのは高校くらいだったかな。
そこからパン作りの趣味があって仲良くなったのよ」
「そうだったんですか。それでなぜ今日はここに?」
「それはね。たまたま昨日の夜に帰ってきて挨拶にきたら
颯ちゃんが忙しそうにしてたから手伝ってたのよ」
「そうでしたか。ごめんなさい私が倒れたばっかりに」
その話を聞いた唯は少し落ち込んだ表情になったのです。
「そんなに落ち込まないで、私は働くのは好きだしここで働かせてもらえないか相談に来たのよ」
「私より菜月さんがいてくれた方が仕事もスムーズでしょうね。私まだサポートくらいしかできないし」
「そんな言い方しないで、あなたじゃないとできないこともあったのよ。
颯ちゃんの事だけどねびっくりしちゃったよ」
「なにがですか?」
「颯ちゃん最後にあった時は話をあまりできなかったのに今日再会した時には
普通にしべれるようになってるんだもん。
誰かがそばにいて颯ちゃんを変えてくれたんだなってわかったよ」
「そうですか、私は何もしてなんですけどね」
「それでもだよ。あそこまで明るくなるなんて思ってなかったし」
「そんなに暗かったんですか」
「それはもう、他人と話すなんて考えられないくらいだったよ」
「よくそんなので颯太さんパン屋を開きましたよね」
「そうだね。だから私が勉強をしてきて颯ちゃんのサポートをしてあげなきゃって思ったんだよ」
「そうでしたか」
「さて、色々と話したいけど唯ちゃんは休まないといけないし
私も片付けてからしに戻らないといけないしここまでにしようか」
「はい、本当に色々とありがとうございました。またタイミングが合えばお話しましょう」
「うん、私もまだまだ聞きたいことがあるから直ったらお話ししようね。それじゃおやすみなさい」
「おやすみなさい」
唯はベットに横になってすぐに眠り始めました。
それを見て菜月は部屋を出ていったのです。
「さて、まだまだ颯ちゃんとの関係について聞かなきゃいけないから楽しみしてましょ。
さて今は片付けて颯ちゃんのところに行かないと」
菜月は流しに茶碗を持っていって洗い物をはじめました。
そしてこのあと菜月はここで働くことになるのです




