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夏生詩集2

にんじんとじゃがいも

作者: 夏生

にんじんとじゃがいも

カレーをつくる予定だったのか

肉じゃが それともシチューか


おいしそうな香りが

たちこめるキッチン

お鍋から

グツグツと優しい音


幼いこどもたち

お母さんの周りで

はしゃいで泣いて

困らせて


あたたかな時間

が流れて

クリスマスの話

サンタの話に

幼いこどもたちは

胸いっぱいになって


あたたかい料理を

口いっぱいに頬ばって


そんな時間が待っていた

かもしれない


ひしゃげた車

つめたい雨にさらされて

つめたいライトに照らされて


濡れた地面に

こぼれ落ちた

にんじんとじゃがいも

何にもなれずに

ただ濡れていた


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