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阪上くんと保田くん(新装版)  作者: 尾仲庵次
出会いと学生生活
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部活動

 ボクの通っていた学校では部活動を行うことは必須であった。

 基本的には帰宅部は認めないというのが学校のスタンスであったが……そういう規則はあってないようなものであり、大半の生徒は活動実態がはっきりしない部活に所属し、学校が終われば活動はせずまっすぐ帰っていた。


 中学時代、ボクは美術部に属していたのだが……

 実際は美術部しか選択肢がなかったという方が正しい。

 というのもボクが通っていた中学は体育会系の部活動は盛んに行われていたが、文化系の部活動は美術部しか存在しなかったからだ。


 ボク自身は部活動は嫌いではない。


 同好の友人たちと同じことをする時間というのは当時のボクにはたまらなく魅力的だった。だから部活動に関しても、自分の趣味活動にあうものがあれば、その部に所属したいという気持ちがあった。


 野球があるじゃないか……


 普段のボクを知っている人はそう思う人が多く、ボクの周りの大人もしきりに野球部を勧めてきたが、そもそも体育会系のあのノリにはついていけないと思っていたので、運動部に所属する気持ちなど最初からなかった。

 それは中学を卒業しても同じで……

 高校の野球部は部員が10数名であったから、うまくすればレギュラーで試合に出れるかもしれないという状況だったのだけど、そんな状況であってもボクは野球をやろうとは思わなかった。

 野球は趣味で好きなようにやるのが一番楽しいと思っていたからである。


 さて、高校に入って最初に気になった部活は『海釣り同好会』である。


 おお!!

 海釣り!!!


 そう思ったのもつかの間。

 前述した通り、高校にはそんなに釣りに興味のある人間は少なかったのだ。

 周りの友人で釣りをする人は誰もいなかった。

 誰もいなくても一人で行けばいいではないか……と今ならそう思うのだけど、当時のボクは一人ではなにも行動を起こすことができない人間だったので、周りの人間が興味を示さないような部活動に所属するということなど、とてもできなかった。


 そして……この『海釣り同好会』

 勧誘に来た先輩がやたら怖そうな人だった。

 いくら釣りが好きでもそんな怖そうな人たちと釣りには行きたくない。

 だから『海釣り同好会』には入らなかった。

 てゆうか釣りなら好きに自分で行けばいいのである。

 野球と同じだ。

 好きなようにやるのが一番楽しいのだ。


 そんなわけで……高校に入ってすぐにボクはなんの部活に所属するのかをずっと決めかねていた。

 まだ保田くんとはそんなに話もしていない頃の話。

 人知れず、ボクは悩んでいた。

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