表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

堅い爺さんの最期

作者: 音我手ぃ舞

六畳一間のこの部屋。


夢と希望に満ちていた頃を思い出しては、暗闇に身を投じる不安に駆られる。


何を焦って生きてたのか。


時間は残酷に過ぎてゆく。


そんなこと、分かってる。分かっているが、何故か止まれと懇願している。


そんな事ばかり考えている。


別にもう生きたくないのだが。








一日中、この部屋に閉じこもる。


何処にも行く予定もない。


虚しく無い訳ではないが、仕方ない。


私はこの人生、孤独でも構わない。駄目と言わないでくれるか。私はそれで良いのだから。




寂しい人生でもいい。


地味な奴でもいい。


これが私の道だから。






六畳一間のこの部屋。小さい窓から望む空は、何時も何時も灰色だ。


中々蒼い空は見えない。


私は蒼い空を望んではいない。


蒼くなくていい。


私の眼に映る空は灰色なのだから。






結局の処、私の人生観は馬鹿みたいなプライドに塗れて、アイロニーな考えだらけで成り立っているのだ。


私は捻くれ者なのかもしれない。




まぁ、これが私、という事か…








私の手、随分年をとったものだ…



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ