第二幕 そうだ、温泉へ行こう(次回予告編)
いまさらですが2~3日置きに一話投稿予定です。
その日俺は最悪の気分で登校していた。
「・・・兄さんそろそろ機嫌直してよぅ」
俺の愚妹が横でバツが悪そうに言ってくる。
昨日と違って今日は雫だけでなく真夜も一緒に登校している。
周りにはやっぱり学生の姿はあまりない。変わってるといえば今日は俺の機嫌が悪いということだけだ。
実は真夜が俺達と一緒に登校するのはそう珍しいことじゃない。
兄としてはこうしてわざわざ一緒に登校しに俺ん家まで来てくれる位には好かれているのは正直うれしい。まぁ偶に少しブラコンすぎるだろとか思うけど・・・。
まぁそれはそれとして。
我ながら大人気ないとは思うけど許せないことは許せない。
「私が悪かったから・・・」
「おまえ・・・今月何回目だっけ?」
愚妹を睨む。
ただでさえ眼つきが悪い俺に本気で睨まれて少し怯む。
「うぐ・・・10・・・いや13?」
「15回だ・・・いい加減にしろよ?おまえが来るたびに俺は起こされるどころか永眠しかけてんだぞ?」
「う・・・だ、だいたい兄さんがちゃんと起きないのが悪い!」
逆ギレされた。
キレる若者、いやまったく最近の若者は・・・まぁ俺も人のこと言えた義理じゃないけど。
「だからって腹パンはねぇだろ腹パンは、てめーのせいで昨日食べたもんとか危うく戻して永眠するとこだったし。いくら俺が寝るの好きだからってまだ永遠の眠りにはつきたくねーんだよ。よし、いい機会だから教えといてやる、っても?その機会ももう10回以上あって、そのたびに言ってんだから?もうそろそろ覚えていてもおかしくねぇけど、もう一回だけ言ってやる。いいか俺がもっとも嫌いなことの一つは睡眠を邪魔されることだ」
俺は坦々と恨みを込めて言う。
自分がいつも起きる時間よりも早くに、しかも腹パンで起こされれば誰だってキレる。俺だってキレる。
しかもこいつ義父から護身用とかいって――おもいっきり護身の域をはみ出してるような気がするけど――武術習ってるから半端じゃなくケンカが強い。そんなやつに腹パンされて起こされるとかマジ洒落になんない。
「しかもおまえも不法侵入するしよぅ・・・俺にプライベート空間はねぇのかよ・・・」
こいつもなんだよ・・・。
話を聞いてみると、こいつは鍵屋のおっちゃんを泣き落として手に入れたらしい。
もう・・・やだ。
「家族なんだからいいでしょ!」
「いや、よくねぇよ!?」
家族だって勝手に人の家に入ったらダメに決まってんだろ。普通に不法侵入で犯罪だろ・・・たぶん。
「・・・でも今回は刃も悪い」
今まで不機嫌そうに黙っていた雫がいきなり話に割って入ってきた――しかも敵として。
寝てただけの俺のどこが悪いんだよ・・・。
目だけで雫に問いかける。
「・・・昨日急に帰った」
「・・・・・・」
俺が悪かった。弁解の余地もなかった。
「・・・・・・」
ぐ・・・そ、そんな目で俺見るな。
思わず反対側を向く。
「・・・兄さん?」
「・・・・・・」
反対側にも同じ目をした敵が居た。
サイドアタックだ!!
・・・うんつまんない。
「・・・わかったよ許してやるよ」
「うむよろしい」
それなりの胸を張りえらそうに言う愚妹。
こいつ反省してねーだろ・・・まぁいいか、これ以上引っ張るとメンドそうだしな。
ほんと・・・めんどくせぇ・・・。
昼休み。
真はいつもどうり購買《戦場》に走っていき、雫はいつの間にか俺の机に弁当を二つ置き俺のすぐ横に待機している。
真夜と咲夜は二人でもうすでに食べ始めているから今日は俺達と食べるつもりはないんだろう、まぁいつも一緒に食べてるわけじゃないからな。
俺がいつも食べてるメンバーは雫、真、識の三人、真夜と咲夜はいわゆるサブメンバーで気が向いたときに入ってくるみたいな感じだ。
だいたい・・・二、三日に一回くらいの確率で一緒に食べる。
そして固定メンバーの一人の識は――。
「今日は氷狸達も一緒に食べていいか?」
スキル朴念仁を発動させていた。
「・・・雫ー今日は部室で食おうぜー」
「・・・ん」
俺は馬に蹴られたくない。てか馬に蹴られる前にこいつの妹に氷らされる、しかも達ってことはおそらくクリスも一緒だろ?・・・うんいやだ俺はまだ死にたくない切られたくない。
「・・・ってことでおまえは足止めよろしく」
かなり爽やかな笑顔で言ってやった。
「ああなるほど、二人っきりで食べ・・・」
「・・・真もメールで部室に誘っとくなー」
識がなにか言ったような気がするけどそれを無視して雫に報告する。
「・・・ん」
コクリと頷く。けどなんかちょっと不機嫌な気がする・・・まだ昨日の事怒ってんのか?
「んじゃもう行くから。後輩達と仲良く食って来い」
そう言い残し、識のため息に送られて教室を出た。
ちなみに俺達の所属する部は実は非公式だ。
当然部室なんて宛がわれていない、なのになぜ部室があるのか?。
それはこの学校の七不思議の一つ『隠し教室』がその答えだ。
この学校にはなぜかいたる所に隠し教室や隠し通路が存在する。俺達はその一つを勝手に拝借し使ってるということだ。
もちろん校則違反だから風紀委員や生徒会に見つかったら処分されるが、2~3回くらいしか見つかってないしすべて逃げきった。それにまだ部室のストックもあるし逃げる時間さえあれば大丈夫だろ。
「風切達は今日も屋上?」
教室を出てすぐ俺達は女生徒に呼び止められた。
振り向くとそこには女子にしては高長身の強気な目をした巨乳で長い髪を後ろでまとめた所謂ポニーテールな髪形の気が強そうな女生徒が居た。
名前は椎名 火織。
こいつは相変わらず姉御とか実に似合いそうだな。実際に下級生女子からの人気は高いらしいし。
「んにゃ今日は部室」
「・・・ん」
雫も肯定するようにわずかに頷く。
「ぶしつ~?」
俺の言葉に訝しげに眉を寄せる椎名。
「あんた達またなんか企んでんの?ほどほどにしなよ?」
「企んでるとか人聞き悪いこと言うな、何も企んでねぇよ」
「ホントに~?」
「気になるんだったら『じょうほうやさん』にでも訊けば?」
「いやそうなんだけど・・・それはそれで楽しみが減るっていうか・・・」
椎名は顎に手を当てわかりやすく考えてますよというポーズをとりながら唸る。
「まぁいいや。それよりあんた今日のバイト遅刻しないでちゃんと来なさいよ」
「わかってるよ・・・じゃあな椎名」
「・・・またあとで」
「またねー」
手を振り別れてすぐ廊下の先にまた知り合い(今度は後輩)を見つけた。
長いまつげに日本人形のように整った顔立ち、艶のある黒く長い髪を揺らしながら歩くその姿は正に大和撫子って言う表現がぴったり当てはまる。
むこうもこちらに気づいたようで大和撫子――ではなくその隣に居る金髪の後輩、クリスが睨みつけてくる。・・・そんなに俺のことが嫌いなのか?
「こんにちは刃先輩に雫先輩、兄様は一緒じゃないんですか?」
近くまで来た大和撫子――識の義妹の天野氷狸が訊いてきた。
ていうかクリスが怖いんだけど・・・。
「いつもいっしょにいるわけじゃないからな。あいつなら教室でおまえらのこと待ってるよ」
「・・・識と今日は別」
「・・・別ってことは先輩達は今日屋上じゃないんですか?」
クリスのやついままで俺を睨みつけてたくせに邪魔者じゃないとわかったとたん睨むのをやめて話に加わってきやがった。氷狸もそうなんですか?っと目で訊いてくる。
「今日は識以外は部室で食べることにしたんだよ」
識以外の部分を強調して教えてやる。
クリスは俺を睨むのを完全にやめ普通の目つきに戻っている、つーか親指立ててる。なんて現金なやつなんだ・・・。
「私達も部室で食べてもいいですか?ご飯は皆で食べたほうが美味しいですし」
いや、あんた空気読めよ、つか素直になれよ・・・。
氷狸だって愛しのお兄様と一緒に二人っきりで食べたいだろ?、まぁクリスが居るから二人っきりにはなれないだろうけど・・・それでもわざわざこっちに来るよりかましだろうに。
こんなときまで風紀委員の仕事しなくたって・・・つか風紀委員を連れて行けるわけがないので――。
「ダメ」
「まぁ・・・そうですよね」
「分かってんなら訊くな」
「でも『じょうほうやさん』も教えてくれないのだからしょうがないでしょう?ダメ元という言葉もありますし」
「あー、そりゃ口止め料払ってるからな・・・」
「いつか絶対にあなた達と『じょうほうやさん』を捕まえて見せます!」
「俺達はともかく・・・あっちは無理だろ、なぁ?」
「・・・私達でも無理だったのにあなた達が捕まえられると思えない」
そう、俺達は一年の時に『じょうほうやさん』の正体を探った。結果は雫の言ったとうり失敗で、この学校の生徒だということと2~3年ぐらいに一度代替わりしてるらしいことしか分からなかった。
『あなた達のことは黙っていますので手を退いてください』そう書かれた紙が俺達の部室に置いてあり、そこで俺達は敗北を認め表立って調査するのはあきらめた。
「や、やってみなければ分からないでしょう?」
「先人達がやった結果見つかってねぇんだよ」
「う・・・」
「・・・そんなことより早く行かないと昼休みが終わる」
携帯を取り出して時間を見る。
そろそろ行かないとたしかに食う時間がなくなるな。
「というわけで、じゃな」
「ええ、さようなら、・・・て待ちなさい!」
引き止められる。
つか肩イテェ!んな思いっきり掴むな!。
「んだよ・・・」
飯食う時間が無くなんだろ、つか肩離せ。
「はぁ・・・氷狸あきらめたら?まぁ私としてはこのまま氷狸だけ行ってくれたほうが助かるからいいけどね」
「くっ・・・しかたないわね、今回は見逃します」
意外なところから助け舟が来たな、クリスが自分で言ったとうり氷狸がいない方が識と二人っきりでいられるのに。
「んじゃ行っていい?」
「ええ・・・いいわよ・・・」
苦虫を噛んだような顔ってこういう顔のことを言うんだろうな。まぁ気持ちはわからなくないけど。
風紀委員会・・・いや、生徒会のやつら――一部をのぞいて――からみたら俺達は学園を騒がせる敵でしかないからなぁ・・・俺達の部室を付き止めたいんだろう。
入学式ジャックとか文化祭ゲリラ活動とかいろいろやったからなぁ・・・。
まぁあいつらも俺達を追いかけるの楽しんでるんだけどな、本当ノリが良すぎる学園だよここは。
そんなこんなで今度こそ俺達は別れた。
とある教室の隠し通路の途中にある隠し教室、というか隠し部屋。
ここが俺達の今の部室だ。
広さは普通の教室と同じくらいで、ソファーやテレビや電子レンジやコーヒーメーカーにPC、生活用品があらかたそろっており、それどころか各種ゲーム――テレビゲームからボードゲームはありまえで麻雀やダーツまである――また本棚の中には俺達が各自で持ち寄った漫画やラノベなどが置いてある。
部室というかもう完全な俺達の私室だよなこれ。いくらある程度部室に私物持ち込みが許されてるとわいえここまで持ち込むのは程度を超えてる、つかぶっちゃけここにある物ほとんどを没収されても文句は言えない・・・いや、文句は言えるけどそれで何かが変わるということは無い。
まぁそもそも無許可で勝手に隠し教室とはいえ学校の教室を私物化してる時点で問答無用で有罪、GUILTYだろうけど。
まぁそんないろんな意味で秘密な基地で俺たち三人は昼飯を食っている。
「なー、なんで今日は部室なんだ?」
真が今日の戦利品(コロッケパンと焼きそばパン)を食べながら訊いてきた。
「それはね、馬に蹴り殺されたくないからだよ」
「その理屈だと俺が馬に蹴り殺されるような気がするんだけど!?」
「んなこたねーよ、お前は別に邪魔してないっつか邪魔する相手もいないだろ?」
「・・・刃、ご飯粒ついてる」
雫は極自然にご飯粒をとりパクっと食べた。
「・・・・・・あ、ああサンキュ」
「・・・・・・」
し、視線が痛い。
「ああなるほどつまり見せ付けて悦に浸りたいんだなもしくは俺にいやこの学園の全男子にケンカ売ってんだなそうなんだなよし、表出ろこの野郎!!」
バンッ!
とテーブルを叩き俺の襟首を掴んでくる。
ちょっ締まってる、締まってる!マジで苦しい・・・。
「いや待て落ち着け!見せ付ける気なんか無いから、そもそも俺と雫は付き合ってないから、そういうんじゃないから!今のだってあれだよ幼馴染の優しさだよ!?」
「んなこと知るん!!・・・そんなこと知るか!!」
「・・・言い直しても噛んだことは誤魔化せないぜ?」
「・・・知るん・・・っ~~」
今のはハズいなー、雫なんて思いっきり笑うの堪えてるよ・・・。
真も顔真っ赤・・・これから当分の間はこれをネタにして弄ってやろう。
「ええいうるさい!ちょっと噛んだだけだろ!!」
「んなこと知るん!(笑)」
「っぷ、くくく・・・っ~~~!?」
あ、雫が耐え切れなくなって吹いた。
「うがーーー!!」
部室の中心でバカが叫ぶ。
「おまえホントケンカ売ってんだろ!?」
「いやいやぜんぜん・・・っくくく・・・売ってないよ?」
「嘘だ!!!!」
「はぁ~もういいや、疲れた。」そう言って真はため息をつきながら脱力する。
「あ~温泉かなんかに行ってこの疲れを・・・いや、日頃の疲れを取りたい」
「覗きで?」
「もちろんさぁ!!」
「・・・変態」
雫も軽蔑の視線を言葉とともに刃物にして真を貫く。
だが忘れてはいけない、アイツはバカな上に変態なのだ、雫の刃はアイツの快楽を高める要因にしかならない。
今も軽く悶えながら「でも紳士だよ!?」っと余裕だ。・・・いや悶えてるから余裕じ
ゃないのか?どっちにしろキモい。
そう俺がドン引きしていると、雫が「でも」っと言葉を続ける。
「・・・行く?温泉」
「それはつまり覗いてもいいということだな!?」
「・・・社会的に殺した上に精神も殺し続けるよ?」
「ごめんなさい!!」
ソファの上で土下座するバカを軽く無視しながら、雫にどいうことだ?と問いかける。
「・・・こないだ旅館の宿泊券が手に入ったから、8人までなら行ける」
「8人か・・・」
とりあえず俺、真、雫、とここにいるメンバーで3人だからあと5人、まぁこのメンバーならあとは識、真夜、咲夜、は何も問題なければ決まりだろう、これで6人あと2人、どうするかな。いやまぁべつに8人じゃないとダメってわけじゃないだろうし、6人で行ってもいいんだけど・・・なんかもったいないじゃん?
「とりあえずいつものメンバーで6人だな。あと2人どうする?」
真が俺とまったく同じことを考えてたらしくそう訊いてくる。
「そうだなー・・・まぁ適当に各自で誘いたいやつ誘えばいいんじゃないか?」
「いや、でもあと2人だぜ?各自で誘ったら定員オーバーになるんじゃね?やっぱり一応でも候補の女子は考えといた方がいいだろ」
「女子限定かよ・・・殺されてもしらねーぞ。まぁとりあえず明日までに候補を考えるってことにしようぜ」
「・・・べつに無理して8人で行く事は無いと思う」
俺達が考えてる横で雫が横槍を入れてきた。まぁこいつ人ごみとか苦手だからな・・・、人見知りだし、大人数で行きたくないんだろう。
でもそのことならさっき俺は自己解決している。
「「だってなんかもったいないじゃん?せっかくだし」」
「・・・そう」
二人同時に言われて雫はしぶしぶ納得した・・・、けど少し、しゅん、と小さくなってる。
表情がほとんど変わらないから分かりにくいけど付き合いの長い俺には分かった。
とりあえず話をさっさと進めよう。
「まぁとりあえず今は識達に確認とろうぜ?もしかしたらあいつらにも予定があるかもしれないし」
「それもそうだな・・・でいつ行くんだ?」
「・・・宿泊券は夏まで使えるけどちょうどもうすぐゴールデンウィークだし、どれか使って行けばいいと思う」
「そういやその券って何泊?」
「・・・2泊3日」
携帯でカレンダーを見ながら考える。
2泊3日か・・・行けるとしたら29~1日か3~5日だな。29日だと急すぎるから3日からの方がいいな・・・。
バイトは今日マスターに言って休みにしてもらえばいいだろ。
「んじゃ3日から行けばいいんじゃね?」
俺がそう提案すると二人も、それでいいと承諾した。
日程が決まり、俺と真はそれぞれ識達に誘いの電話をかける。
「というわけで3~5日に温泉行くからおまえら二人も来るか?」
『行く!』
即答かよ。まぁ予想どうりだけど。
『ていうかむしろ置いていったら怒るよ、兄さん』
「そう思ったからちゃんと誘ってるだろ。でおまえはいいとして咲夜も大丈夫なんだな?」
『・・・大丈夫だって、誘わなかったら串刺しにするとこだったけどね、て言ってる』
こえぇ・・・。
「じ、じゃあ詳細は決まったら連絡するから。んじゃな」
『んー』
電話を切ると同時に。
「氷狸ちゃんも一緒に行きたいって言ってるんだけどいいか?」
識と通話中の真が訊いてくる。
俺としてはまったく問題ない、ちょうど二人空いてるんだし、これはクリスと氷狸で残りは決定かな。
「俺はかまわないぜ」
「・・・わたしも」
「オケー・・・いいってさ、んで来るのはお前と氷狸ちゃんだけでいいんだな?」
ん?クリスは来ないのか?あいつのことだから「これはチャンスです」とか言って来ると思ったんだけどな、氷狸も来るし。
「・・・んじゃまたなー」
俺が考え事してる間に話は終わったらしい。
真にクリスは来ないのか訊いてみた。
「神崎はなんか用事があって来れないんだって。んでおまえに伝言『間が悪い先輩は死んでください』ってさ。おまえあいかわらず嫌われてんだな。ざまぁ!!」
「間が悪いって・・・」
今回間が悪いのは俺じゃなくね?つかなんで俺がピンポイントで恨まれなくちゃならんのだ、理不尽だ!俺は悪くない!!
はぁ・・・まぁいいやあいつの理不尽な恨みは慣れた。
それよりあと一人どうすっかな・・・そうだ今日バイトだしあいつ誘ってみるか、あいつなら全員と顔見知りだし。
俺はさっきあったバイトの同僚の顔を思い浮かべた。




