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いつか終わるその日まで  作者: 在間 零夢
不死の旅路
3/17

日常2

 昼休みになってすぐ。

「今日もいつもの場所か?」

 斜め前の席のバカが聞いてくる。

 ちなみに2時限目の途中で復活した。

「ああ、俺はそのつもりだけど?」

「OKんじゃ購買行ってくるから、さき行ってていいぜ・・・さきに食べ始めるなよ!!」

「あ、購買なら俺も・・・!」

 走っていった真を追いかけようとしたとき、制服の袖を掴まれた。

 振り返ると弁当が包んでありそうな包みを持った雫が俺の袖を掴んでいた。

「・・・行かなくていい」

「・・・今日も作ってきてくれたのか?雫」

「・・・ん」

 頷く。そして手に持っていた包みを机の上に置く。

 それを見た識が、

「今日も愛妻弁当か?」

「じゃあおまえのは愛メイド弁当だな。あと愛妻じゃなくて幼馴染な?」

 識を本気で睨む。

「・・・オーケーわかった、もう言わない。んじゃさっさと行こうぜ?」

「はぁ・・・そだな」っと歩き出そうとしたき。

「私たちも一緒にいいかしら?」

 声をかけられた。振り向くとそこには、黒髪を肩あたりでそろえたショートカットのちょっと大人びた雰囲気のかわいいと言うより美しいといった表現の方が合っている美少女、本日最後の幼馴染、宵闇よいやみ 咲夜さくやがいた。

 ちなみに雫、真夜、咲夜、でクラス三大美少女と言われている。

「あん?べつにいけど、わたし達っておまえ一人だけじゃん」

「真夜は購買に行ったから後で来るわ」

「わかった、んじゃさっさと行くか」

「・・・ん」

 みんなでいつもの場所――屋上に向かう。

「雫、鍵はちゃんと持ってきたか?」

「・・・ん、大丈夫」

 屋上は鍵を閉められていて外に出ることができない、でも不思議なことに屋上に出ることは禁止されていない、じゃあなんで閉められているか・・・、噂では卒業生が屋上の鍵を記念だかデートスポットだかにするために持って行ってしまったらしい、しかもスペアも持っていったらしく長年屋上は出られないままだったらしい。

 で、どうやってかは知らないけど(怖いから知りたくないけど)雫が鍵を手に入れてきたため、俺達だけは屋上に出ることができる。

 などと思い返しているうちに屋上への扉の前についた。

 雫が鍵束を取り出し――おそらく俺ん家の鍵や学校の各所の鍵――屋上の鍵を開け屋上に出る俺もそれに続いて出て、太陽の光を手でさえぎりながらいつもの場所に向かう。

 フェンスを背中を預けるように座ると、雫が当然のように隣に腰を下ろす。

 あとのやつらも好きな場所に座る。

 そういやどっかのバカが「先に食べ始めるなよ!」とか言ってようなきがしたけどきっと気のせいだな、腹が減ってたから幻聴が聞こえたんだな。

 てなわけで。

 いただきます!。

「先に食べると真夜が怒るわよ?」

 弁当を開けたところで止められる。

 ・・・・・・あいつ怒らせるとメンドイからなぁ、やっぱ待とうかな・・・いやでも腹減ったし、弁当美味そうだしなぁ。

 悩んでいたら識が自分の弁当を開けながら言ってきた。

「やめといた方がいいんじゃないか?・・・んぐんぐ」

「って言いながらなんでおまえは食ってんだよ!」

「どうせ怒られるのはおまえだし?いいかなって」

「おまっ!ふざけっ」

「それもそうね・・・いただきます」

 せめて最後まで言いわせろよ!てか止めたのおまえだろ!なんで食ってんだよ!!

「・・・いただきます」

 雫まで!?

 もういいよ!知るか!俺も食べる!

「いただきます!」

 しかし相変わらず雫の料理はうまいなーアハハ。

 などと自棄になって現実逃避をしていたら、

「相変わらず美味しそうね」

 咲夜が俺と雫の弁当を見ながら言ってきた。

「んあ?おまえのもかなりうまそうに見えるぜ?さすが『家』に居たころから料理の手伝いしてただけあるな」

 咲夜の弁当は特に凝ったところはない普通の弁当なんだが、かなりうまそうに見えるし実際にうまい。やっぱり長年料理してるやつは基本がちゃんと出来てるから普通な物もかなりおいしく作れるんだろうな・・・たぶん。

「あんたたちが手伝わないから、しかたなくやってたのよ・・・」

 呆れたように言われた。

 それを聞いた識や雫が俺の気持ちを代弁してくれた。

「いや、それはしょうがない、まだ小学校に上がったばっかだったんだぞ?そのころの俺達が台所にっ入ったら火事が起きてたな・・・」

「・・・そうなったらみんなと離れ離れになるのがはやくなってたし、今こうして話せていなかったかも・・・」

 今3人の心が一つになる!

「だから俺達は手伝わなくて正解だったんだよ!」

「・・・ん」

「うむ」

「んなわけないでしょっ!!」

 バシン!

 みんな仲良く叩かれる。

 デスヨネー。

 ちなみに俺達は孤児だ。

そして施設に入れられ、そこで俺達は出会いバカやって、いろいろあって『家族』になった。俺達が居た施設――いや『家』がある事件により閉鎖、みんなバラバラに引き取られて行った。

俺達はたまたま運良く引き取られ先が近かったため再会し(再会したときも一悶着あったなぁ)こうして話せるが、ほかの『家族』はどこにいるのかほとんどわからない。

「うまそうといえば識の弁当もかなりうまそうだよな・・・つか弁当に見えないくらい豪華だし、さすが資産家の天野家専属メイド特性弁当・・・」

 叩かれた頭をさすりながら言う。

 しかし本当に豪華だな海老とか鯛とかマグロとか・・・まるで料亭の料理みたいだ――見たことないけど。

 とりあえず弁当ってレベルじゃねーぞ!。

 くそ、これが貧富の差か!このブルジョアめ!爆発しろ!!。

「俺も弁当くらい普通なのが食べたいって言ってるんだけどな――なにを言ってるですか?べつに普通じゃないですか・・・おかしなことを言いますね兄様は――なんて言われたよ、どうやらあの家はこれが普通の世界らしい」

「それは私たち一般家庭をバカにしているのかしら?」

 咲夜が完璧な笑顔で答える。

「そ、そんなつもりは・・・」

 識が冷や汗を浮かべながら答える。

 完璧すぎる笑顔は時に人に恐怖しかあたえないといういい例である。

 向けられてない俺達もかなり怖い・・・。

 そのとき屋上のドアから音がした。

 一斉にそちらのほうを向く。

「あー!?なんでさきに食べ始めてるの!」

 と怒鳴りながら真夜がこっちに来る。

 識はあからさまに助かったというような顔を浮かべているけど、俺はこの先を想像してかるく鬱になる。

「あー・・・悪い」

「私が来るまで待っててよー!」

「いやー・・・腹が減ってな?弁当もうまそうだし?」

 冷や汗が背中を伝っていくのを感じながら答える。

「うまそうって雫に作らせた弁当でしょ?」

「・・・いや、俺が作らせてるわけじゃ」

「でも作ってもらってることには変わりないよね?」

「いや、そうだけど・・・」

「しかも弁当だけじゃなくて三食ほぼ毎日作ってもらってるよね?なんのために一人暮らし始めたの?」

「うぐっ・・・」

「これじゃあ家に居るのとかわらない、いやもっと悪い」

 それを言われると痛い、反対を押し切って一人暮らししてるのに家事全般を雫にやってもらっている。

 いろいろ言われても仕方ない、つか反論できない・・・てかなんで弁当からこんな話になるんだ?もうおまえ本当は先に食ってたことなんかどうでもいいだろ。

 助けを求めるようにほかのやつらを見る。

「リア充爆発しろ!」

「ま、自業自得よね」

「しかし、毎日毎日飽きないな」

「あら?あなたは飽きたのかしら?」

「いや?むしろ毎日楽しみにしてるよ、飽きないなってのは自分に向けた言葉だよ」

「・・・・・・今日はどうするんだろう?」

 などといつの間にか来ていた真と一緒に俺を見せ物にして談笑していた。

 こいつら俺の視線に気づきながら無視してやがる・・・!

「兄さん!聞いてる!?」

「キイテルヨ?」

「何で疑問系なの?」

 聞いてなかったからです。

「まぁいいわ・・・兄さんいいかげん家に戻ってきてよ、兄さんの生活費だってバカにならないんだから」

「いや、生活費は自分で稼いでるだろ?仕送りは全部返してるはずだけど?」

「・・・・・・そうだけど。でも私たち家族だよね?たしかに血は繋がってないけど家族だよね?」

「ああそうだ」

 ハッキリと頷く。

 血の繋がりがなくても家族になれることを俺は知っている。

 血の繋がりなんて所詮飾りだ。血が繋がっていようと人は他人でしかない、どこまでいっても他人、人はどこまでいっても独り、孤独だ。だからこそ人は家族や恋人、友達などといった繋がりをもとめる、他人を求める。

 家族になるのに血は要らない必要なのは互いの願いと認識、互いが家族なりたいと願い、互いが家族だと認識すれば家族になれる、――まぁ家族に限った話じゃないけど。

 俺は『家』でそれを知った。

 俺は真夜のことを家族だと、妹だと思っている。

「じゃあなんで一緒に暮らさないの?なんで仕送りを送り返すの?家族なんだから遠慮しないで頼ってよ!!」

 泣きそうな顔で詰め寄ってくる。妹にここまで言われたら兄たるもの思うところはある。

 ただし――、





「・・・一人暮らしするなら生活費はほとんど自分で出せって言ったのはお前らだろうに、しかも頼ってきたら問答無用で家に戻らせる、とも言われてるんだけど?」

「・・・・・・チッ」





 嘘泣きじゃなかったらな!!

 つか送られてくる金や物がほとんどが罠でつかったら強制的に家に戻されるとかひどすぎだろ、どんだけだよ!

 そんなに俺を軟禁したいのか!

「兄さん、家に帰ってきてよ~、兄さんに一人暮らしはまだ早いって~」

「・・・泣き落としがダメだったからってそんな声出してもダメ」

 猫撫で声ですりよって来る真夜を一蹴する。

 帰ったら動きにくくなるからな。

 そして似合わないからその声やめたほうがいいぞ?ぶっちゃけきもい・・・まぁそんなこと言ったら撲殺されるから言わないけどネ。

 暴力的な妹がいない気楽な一人暮らしバンザイ!

「こんなひどい兄貴なんて見捨てて俺の妹にならない?」

 そんないろんな意味で真夜には言えないことを考えてたら、いままで人のことを見世物にして楽しんでいた(?)つんつん頭の変態がでしゃばってきた。

 真夜は汚物を見るような目で真のほうを見る。

「・・・変態が兄なんて嫌なんでお断りします」

 当然のように断る。

「ひどいくない!?でも俺は変態だけどただの変態じゃなくて変態という名の紳士だよ!」

 実にキモい動きをしながらお約束のセリフをネタでなく本気で言う、かなりキモい。

 もはや真夜だけでなく女性陣全員から絶対零度の眼差しを受けてる、それなのに「この視線がたまらん!」とか悶えてるこいつはもうダメだな。

「っと、真面目な話聞いときたいんだけど、なんでおまえ家出たん?」

 ひとしきり悶えてすっきりしたのか真は真面目な顔で聞いてくる。

 ・・・まぁ当然の疑問だわな。

 まだ高二なのに一人暮らし。しかも家が学校から遠いとかじゃないし、もちろん家族の仲が悪いとかでもないのに家出てたら疑問に思うよな・・・。

「そりゃ――」

「そりゃあ・・・おまえ決まってるだろ?刃も男だぜ・・・?」

 その理由を話そうとするのをさえぎって識が意味深に雫のほうに視線を流しながら言う。

つられて俺達も雫の方を見る。

「・・・・・・ぽっ」

 そんな俺達の視線を受けて頬をわずかに赤らめて俯く雫・・・・・・・・・って頬をわずかに赤らめて俯く!?

 おまっ!その反応はっ!?

「ああ、やっぱりね」「リア充死ね!つか殺す!!」「くっくっくっ」などど好き勝手に言ってるのを聞きそいつらの誤解を解こうとした・・・が。

「!」

 後ろから殺気を感じて固まる。

「に・い・さ・ん?」

 その声に操られるように、ゆっくりと錆びたロボットみたいに振り向く。

すると――。

 女神のような笑顔を浮かべている真夜と目が合った。

 俺は笑顔が本当はとても恐ろしいものだということを今日だけで2回も思い知った。






「ぬあああ!ちょっ!まっ!アー!!」

 バカが台の向こう側で叫んでいる。すこしは周りの迷惑を考えろよ・・・。

 俺の目の前にある対戦格闘ゲーム『GUILTYBLOOD』通称ギルブラの画面にはYOU WINと出ている。真の持ちキャラの白い幼女は俺の持ちキャラのナイフ使いに惨殺され、向こうの画面にはYOU LOSSと出ているだろう。

 俺達は今ゲーセンに来ている。

 放課後にになってすぐ、真が「ゲーセンに行こうぜ!ギルブラが俺達を待っている!!」と皆に提案してきた、今日は皆暇だったらしく皆乗ってきた。どうせ俺も今日はバイトが入ってない日で暇だから乗った。

 UFキャッチャーやレーシングゲームなどを皆とやり、そろそろ自由時間にしようと決まったとき、真がギルブラで負けたほうがジュース一本奢る、という賭けを持ちかけてきた。

 そして今に至るまぁ結果は見てのとおり俺の勝ちだ――ギリギリだっだけど。

「くっそー、あともうちょいだったのになー」

 向こう側から負け犬がブツブツ言いながらこっちにやってくる。

「ほれ、150円」

「ぬあああ・・・ほらよ!持ってけ泥棒!!」

 差し出した手のひらにたたきつける様に小銭を置かれる。

 まったく負け犬ひがみは醜いねー。

「まいどありー」

「くっそー腹立つなー、その声」

「はっはー、っと次の乱入者だ」

 負け犬と話している間に画面がキャラクター選択画面に切り替わる。相手が選んだキャラは雫の持ちキャラと同じ黒い服を着た幼女。

「つかこれ雫じゃね?」

「正解!敵を討ってくれるって、さっき交代した」

「上等、返り討ちだぜ」

 それから一進一退の攻防繰り広げ、周りに軽くギャラリーができるくらいの激戦を演じ。

 




 結果から言うと・・・負けた。




 

 最後カウンター発動の必殺技をうまく決められて、無駄にかっこよく倒された。

 いや、いい対戦だったんだよ?あと一発当てれば勝ちだったんだけどね?カウンターがね?決まっちゃってね?もうね?あんなきれいに決められるとね?悔しくてしょうがない!

「ぐあああああ!!」

「・・・まさに負け犬の遠吠え」

 グサッ!

「ぐふっ!!」

 雫の言葉のナイフが俺のライフポイントを削る!だが負けない!!

「・・・・・・・・・次は勝つ!!」

「・・・上等、返り討ちだぜ(笑)」

「・・・・・・・・・・・・・・・すいません、もう許してください」

 もう俺のライフポイントは0だ・・・がくり。

 無表情で物まねしないでくれ、しかも(笑)って口で言うなよ無表情だからよけいダメージでかいんだよ・・・。

「うわはははは!ざまぁ!!」

「ふん!!」

「っはははばごおぉ!!??」

 笑い転げてるバカの腹を殴って黙らせる。

 俺に負けたやつに俺を笑う資格はねぇよ!

「ほかのやつらは?」

「・・・いつもどうり」

「ってことは識はガンシュー、咲夜はカートかじゃなきゃ識と一緒にガンシュー、真夜は音ゲーってとこか?」

「・・・ん」

 雫がこくりと小さく頷く。

 俺は携帯を取り出して時間を確認する、17時半まだ解散するには早いが場所を移動するならちょうどいい時間だ。

 とりあえず皆にメールして合流するか。

 10分後。

 皆とゲーセンの前で合流して、これからどうするか?という相談はすぐに「カラオケで歌うわよー!」という真夜の無駄にでかい声により決定し、んじゃ行くかー、と歩き始めた瞬間――。

 




 ヴヴヴヴヴ、ヴヴヴヴヴ。




 

 俺の携帯が振動した。

 メールか?と携帯を取り出して見るとメールではなく電話だった。ただしそれは見たことのない、知らない番号から。

 イタ電か・・・?まぁ出てみりゃいいか。

 なんか嫌な予感・・・いや変な予感がするけど。

「もしもし?どちらさんですか?」

『ッ・・・』

「もしもし?」

『・・・』

 無言・・・やっぱりイタ電か?

「もう切りますよ?」

 明らかに不機嫌ですよ?という声で言う。

 その声を聞いて周りに居る皆も怪訝そうにしてこちらを見ている。

『・・・話があるからそこから一番近い公園に来なさい?さつじんきさん(・・・・・・・)

「おまえだれ・・・切れてる」

「イタ電か?」

 識が聞いてくる。

 今の見てたらそう思うよな、俺もそう思う・・・でもイタズラだとしてもちょっと無視できないな。

「・・・いや、デートのお誘い」

「・・・デート?」

「うい、ちょっとめんどそうなデートだよ」

「・・・もてる男はつらいな、ついていこうか?」

「いや、デートに他のやつ連れて行ったら失礼だろ?来なくていいよ。おまえはあいつらをうまく誤魔化してくれ」

「・・・わかった。あとでちゃんと報告しろよ?」

「了解」

 頼りになる親友と拳を合わせ。指定された場所に向かう。

 さて、デートの相手は誰だ?俺がアレだと知ってるやつなんてほとんどいないはず・・・。誰かが喋ったとも思えない。ならどうやって知った・・・?

 いや、そんなことはどうでもいいか。相手が誰だろうとデートの内容によってやることを決めるだけだ。

 でもあの声どっかで聞いたことがあるような、ないような?

 とそこまで考えてる間に目的の公園に着いた。

 あたりに人の姿はない。

 あたりまえだ、公園と言ってもそこは遊具がほとんど置いていない。あきらかにここに他に作れるものがなかったからとりあえず公園にした、といったものだ。いまどきこんな公園じゃ子供は遊ばない。

 少し行った所にでかい公園があるし、公園で遊ぶにしてもそっちのほうに行くだろう。

 




 夕方、逢魔時。

 ソレは黄昏色に染まるその公園に舞い降りた。

 




 まるで雪のように舞い降りた。

 俺はその光景に言葉を失い、ただただ見惚れていた。

 


 白く長い髪が夕日を浴びてキラキラと輝きふわりとなびく。



 透き通るような白い肌。



 まるでお姫様のように整った顔。



 それは血が凍るような美しい光景であり、あまりに人間離れした美女だった。

 


 白い美女が見るものすべてを魅了するような笑顔を浮かべ言った






「やっと――やっと会えた・・・久しぶり、ずっと会いたかった――」





 この再会が何を意味するのか、あるいはしないのか。

 それは誰にも、それこそ世界ですらまだ知らない。


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