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ひとりきり。
どうしたって、誰も一人であることに変わりはないの。
好かれているとか
あの子と友達だとか
それはきっと幻想で。
分かっているのに
間違えた。
また、間違えるだろう。
そんな私が、私は嫌いで大嫌いで仕方なくて
目を逸らしたくて
そんなことも認めたくなくて
もしもの世界に逃げ込んで。
空想は自由で私だけで
甘やかしてくれる。
やさしい、やさしいちいさなせかい。
ああこのままこの世界に沈めたら
この世界に溶けられたら幸せなのに。
幸せなのに。
それなのに。
真綿で閉められるような息苦しさが
ぬるま湯につかるような不安感が
私に引き止める。
やめてよ、ねぇ?
どうしてどうしてこんなことするの?
ああ、ああ嫌だ。
暗闇に一人の私がいる。
知りたくない
戻りたくない。
結局そう、私はひとりきり。