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20、3ヶ月後

名木山姉妹は訳が分からない。

俺は先程の事件の事を考えながら目をゆっくり閉じる。

そんなに俺が欲しいのかよ。

そう考えながら俺は苛立つ感情を抱きながら目を開けてから横で充電しているスマホを手に取る。

それから数字のボタンを押した。

電話が発信される。

そして名木山が出た。


「もしもし?」

「もしもし。...名木山か」

「うん。...ああ。二郎?」

「二郎だ」


そう答えながら俺はスマホを耳に当てたままゆっくりベッドから降りて前を見る。

名木山めぐみは逡巡した様に「何の用事?」とゆっくり聞いてくる。

俺は「お前らともう離れたい」と告げる。

名木山めぐみは数秒間考えてから「...だろうね」と言ってから「このままだと命も危ないしね」と話す。

その言葉に俺は「実際そうだ。これ以上危険な目に遭いたくないし遭わせたくない。家族もそうだが恋人もな。メルを危険に遭わせる訳にいかない」と答えた。

すると名木山めぐみは「尽力はする。もう会わない方が良いと思う。紫紋にも言う」と言った。


「...胸糞悪いんだよ」

「だろうね。うん」

「...」


俺は苛立つ感情を持ちながら言う。

すると名木山めぐみは「実はその事もあるから...言った。...暫くはこの町から家族で転校する事にしたの」と。

その言葉に俺は「!」となる。

それから名木山めぐみは「ありがとう」と言う。

そして通話が切れた。

電話したがそれからは二度と繋がらなかった。



それから...時間が経過した。

何もないまま。

というか季節が巡り3ヶ月が経過した。

俺はメルとイチャイチャしながら過ごしていてウザいものから解放され幸せな日々を過ごしていた。

時は12月の冬。

ブレザーになった頃の話だ。



「しかしまあ」


幸春がそう言いながら空に二酸化炭素を吐き出す。

それから白くなる息を見ながら「過去からかなり進化しているんだよな?今」と言う。

俺は聞き耳をたてながら「ああ」と返事をする。

実は幸春には俺には前世が有ると説明をした。

自殺した記憶を持って今を生きていると。

幸春は当初は驚愕していたがやがて納得した様に「なるへそ」と言った。

文化祭の直後に言った。


「前世が有るって気持ち悪いよな」

「名木山めぐみのクソ野郎を思い出すからな」

「全てはシナリオとかどっかの冬月か?ゲンドウか?」

「まあ...な。俺にもよく分からんかったからさ」

「人類保◯計画かな?って感じだわ」

「だよなー」


こうして幸春に全てを打ち明けかなり楽にはなった。

何故なら身動きとかがとれなかったしな。

それに隠しているのがなんだか辛かったから。

友人なのに、だ。

こんなあっさりスープを飲み干すみたく受け入れるとは思わなかったが。


「なあ。幸春よ」

「何だよ。相棒」

「お前さんはドン引きしないのか?」

「前も言ったがお前の言う事は嘘とは思えないんだわ」

「!」

「俺はお前が嘘を言う奴とは思って無いしな」

「全く。お前は良い奴だな」

「良い奴かな?まあそう思うなら100万円ぐらいくれ」

「ざけんな」


それから俺達は見合いながら笑う。

するとそのまま歩いてから校門まで向かう。

そうしていると「あ!二郎さん!」と元気溌剌な声がしてきた。

俺達は驚きながら顔を上げる。

そこに俺の彼女のメルが大きく手を振って居た。

俺は目を丸くしながらも次には笑みを浮かべ「おはようさん。メル」と言う。


「おいおい。メルさんや。おにーちゃんは論外かな?」

「お兄ちゃんはいつも会ってるじゃない」

「まあそうなんだけどさ」

「じゃあどうしてほしいのよ?」

「い、いや。何でも」


思いっきり睨まれる幸春。

俺はその姿に「変わらないな」と呟きながら見ていた。

それから苦笑していると「そうだ!二郎さんにクリスマスプレゼントがあるんです!」と満面の笑顔になった。

俺は「は?」と目をぱちくりする。


「クリスマスプレゼント?」

「はい!後で持って行きますね」

「ありがたい話だな」

「メル。俺のは?」

「家であげたでしょ!」


涙目の幸春が妹にまた怒られる。

まあ...もうそろそろ大人にならないとな幸春。

幸の春なんだからよ。

そう考えながら俺は幸春の首元の布を掴んだ。

それから引っ張って行く。

「行くぞ」と言いながら、だ。

幸春は抵抗していたが却下してから無理やりに引っ張って行く。

その途中でメルが「また後で!」と大きな声で俺に手を振りながら言った。

俺はその姿に笑みを浮かべてから手を振り返す。



「寂しいよ。お兄ちゃんは」

「気持ちが悪いぜ?もう諦めろよ」

「シスコンだしな」

「死ねよ」

「良いじゃねーかよ。多少シスコンでもさ」

「知らんがな」


教室の隅でいじける幸春を慰める。

苦笑いを浮かべながら肩を叩いていた。

幸春は床をなぞる。

シスコンも異常なシスコンだ。

全く。


「幸春。気持ちは分からんでもないが流石に異常だぞ」

「異常とは失礼な」


落ち込む幸春。

どうしたもんかね。

するとクラスメイト達がぼそっと小さく「ロリコン」と言った。

幸春は「テメェら!俺は歳下の女が好きだが小学生好きじゃねー!」と立ち上がり怒る。

俺はその姿に苦笑する。

そうしていると教室のドアが開いた。

メルが現れた。


「?!...どういう状況ですか?」

「あー。メル。処罰だ」

「はい?」

「幸春のな」

「またうちのお兄ちゃんが?」


メルの持っている可愛らしいハートがある紙袋の荷物を見る幸春。

そして「お前さん...それを誰に?」と動揺した。


「教えないよ。お兄ちゃんには」

「うぉお!クソッタレがぁ!!!」


そして幸春は乙女泣きで去って行く。

どこ行くんだアイツは。

あと5分で授業だぞ。

全くよ。

そう考えていると袖をそっと掴まれた。

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