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第四話
亮は毎朝仕事に行く春を見送るのが辛くなってきてた。
春が仕事に行く=男とヤル。だからだ。
亮は今までジェラシーというものを感じて来なかったが、今そのジェラシーというものに苦しんでいる。
それに自分が情けなかった。
春に世話になりっぱなしで。
こんな金も夢もない俺を愛してくれたのは春だけだ。
俺は隣町のドン・キホーテへサンタクロースの衣装を買いに行った。
春が帰ってきた。
春はいつも帰りが遅い。
でも二人で仲良くご飯を食べる。
それが俺たちの決まりだ。
そして今日なにしたの?からはじまり
あした何するの?に終わる。
ベットに入る。
亮が言う
「最近忙しそうだね」
「クリスマスシーズンだしね。お金があったら辞めたいけどね」
「そうだよね…」
「おやすみ」
「おやすみ」