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行き当たりばったり
翌日、無事始業式も終わり(音頭が何かやらかさないか屋台は不安であったが)音頭と屋台はクラスのホームルームを終えて、生徒会室に向かっている、
「音頭、その留学生のことどれぐらい知っているんだ?」
勧誘するに当たって事前情報は多い方がいい、しかし音頭は、
「いや~、僕も詳しくは知らないんだよね」
「氷菓先生から聞いてるんじゃなかったのか?」
屋台はてっきり氷菓先生から詳しく聞いているのかと思っていたが、
「それがね、[音頭君、それは本人から聞いてください、そしてその上で勧誘をしてみてください]って言われたんだよね」
「なるほどな」
確かに本人から聞いた方が一番だし、その方が相手も音頭達もお互いの事が分かる、
「まぁいつも通り、猪突猛進、元気全力で行きましょう~」
「行き当たりばったりか、今に始まったことじゃないけどな」
屋台は呆れつつも嬉しくもある、いつも通りの音頭が一番と言うことだろう、