神宮くんと勇気の言葉
神宮くんが相変わらず僕に付きまとって
ウザくなって来た。
そのせいか……
ストレスでイライラが収まらず……
とうとう言ってしまった……。
鏡『るっせぇ!消えろっ!』
神宮『っ!』
菊地『怒った……?』
余りにもしつこ過ぎて、
今まで無視して来たのに……
つい、やってしまった。
鏡『(しまった…………)』
あぁ……
もう、僕の人生……オワッタ……
そう思った……。
さよなら、僕のhappyライフ
さらば、学園ライフ
しかし、僕が想像していたよりも
意外な結果が待っていた…
空気が重くなる……。
どうしよって焦ってた……。
なのに……
それを吹き飛ばすかのような笑い声が一斉にその重い空気を消した。
菊地『神宮……ウケるっ!怒られてやんのっ!ゲラゲラ~』
『神宮くん、怒られたの?あぁ〜面白いっアハハ』
一斉に笑い声が飛び交う。
これはどう言う状況だ?
何でこんなことに!?
意味が分からなかった。
そんな時……
菊地『神宮〜お前、遠回し過ぎるんだよ!素直に言えばいいもののʬʬʬ』
素直……?
遠回し?
何のことだよ?
周りは神宮くんをせかしていた。
意味が分からなくて混乱し過ぎた僕は
笑い声が飛び交う中、
教室を出ようとした。
そんな時……
神宮くんが僕に有り得ない事を、
最も言って欲しくない事を言った。
神宮『鏡っ!俺と…………友達になってくれ……っ……』
あぁ……
何で……
そんな事を言うんだ。
僕は……友達とか親友とか
そんな、ごっこ遊びみたいなものには興味なんてないんだよ!
本当……迷惑な奴だな……。
鏡『無理……』
スパンッ
俺はそう、言い告げると勢い良く教室のドアを閉めた
神宮『鏡…………』