表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀風高校恋物語  作者: 助三郎
シナリオ本編
2/19

1. 体育祭 プロローグ

(体育祭らしく運動会のBGM)


≪雅≫

「――と、言う事で、今日はみなさんが待ちにまった、運動会…ではなかったわ。ふふふ。高校生なので体育祭の日ですね。学年やクラス関係なく、チーム団結して、ほどほどにがんばりましょ―。」


≪タカシ≫

「雅先生、体育祭の開会宣言で「ほどほど」って、やる気なくなるなぁ。」

≪伽音きゃおん≫

「ははははは(愛想笑い)

 まぁ、雅先生らしい、朗らかな一言だったわね。こんな照りつけるような日差しを吹き飛ばしてくれる、独特の癒し効果があるから不思議だわ。」

≪タカシ≫

「なんだか「体育祭が始まった」って感じがしない宣言だと思うのだが。」


≪雅≫

「ほらほら~、そこ―。

 みんな次の種目へ移動しているわよ。早くしないと置いていかれるわよ」

≪タカシ≫「あ、雅先生。」

≪伽音・タカシ≫「はーい」

≪雅≫

「あぁ、そうだわ。(遠くから呼びかけるように)タカシくーん。先生、今日はずっーと保険室で、冷たい麦茶とお菓子を用意して待っているから、いつでも遊びにきてもいいわよ―。先生と2人っきりでのんびりしましょうー」


≪タカシ≫

「(手を振り返しながら)はーい。今日のお菓子ってなんだろうな。」

≪伽音≫

「むむっ。今日はサボっちゃ駄目だからね。いっつも、私が目を離した瞬間、保健室に用もないのに遊びに行っちゃうんだから。今日みたいなクラスのイベントくらい、…(小声)私とずっと一緒にいてくれてもいいじゃない。」


≪タカシ≫「え、何、伽音何か言った?」

≪伽音≫「わ、わたしはっ、あなたと…」

≪奇瑠美≫「(ポップ・ステップ・ジャンプしながら)タ・カ・シくーん。(背中に抱きつく)」


≪タカシ≫「おっと。奇瑠美先輩?あれ、先輩、その格好はチアガールですか。」

≪奇瑠美≫

「そうよーん。今日は体育祭のマドンナ、チアガールになってタカシ君を応援してあ・げ・る。」

≪タカシ≫

「ありがたいけど、奇瑠美先輩とは敵チームなんだけどなぁ。」

≪伽音≫「私の決死の告白が…うぅぅ(涙)」


≪奇瑠美≫

「タカシ君は何の競技に出場するの?リレー?借り物競走?

借り物競走で『すきなもの』がでたら、すぐに私のところに走ってくるのよーん。別のところに行ったら、全校生徒の前でタカシ君もチアガール衣装にチェンジ☆だからね。」


≪タカシ≫

「そんな末恐ろしい事言わないでください。先輩が言うと、本当に実現されそうで。オレは基本的に応援席で応援係ですね。運動とか、ほんと面倒なので。

あ、この伽音は出る種目多いですよ。リレーや借り物競走もでるよな。」


≪伽音≫

「うん。そうね。人数が足りなくてクラスの子に頼まれちゃって、なかなか断れなくて。

 あ!(思いついたように)あとは、タカシと二人三脚にでるわ。ねー。タカシ。」


≪奇瑠美≫「に…ににんざんぎゃぐっ。」

≪タカシ≫

「面倒だなー。午後からの競技だから、途中で雨が降れば良いのにな。」

≪雅≫

「ほら、そこの人たちー。自分のクラスの陣地にはやく戻らなきゃだめよぉ。」

≪奇瑠美≫「きーっ(ハンカチをかみしめながら)覚えときなさいっ。」

≪タカシ≫「先輩、行っちゃった。あの人は何しに来たのだろう。」


≪伽音≫「…勝った。」




≪伽音≫

「私と体育祭を楽しんでくれるそこのアナタ、『体育祭 伽音ルート』へ向かってください。」

≪奇瑠美≫

「華麗な奇瑠美様のルートを聞きたい愚民共は『体育祭 奇留美ルート』へお行きなさーい。」

≪雅≫

「体育祭を先生とのんびり過ごしたい子は『体育祭 雅ルート』に来てね。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ