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銀風高校恋物語  作者: 助三郎
シナリオ本編
10/19

3. 卒業式 プロローグ

伽音(きゃおん)

「あ、タカシ見てみてー。桜の蕾がピンク色に染まっているよ。この校庭の桜が満開になるまであと少し

だね。そしたら、タカシがここにきて一年が経つんだね。あっという間だな。」

≪タカシ≫「そうだなー。」

≪伽音≫

「もう。さっきからいつも以上にぼーっとしているけど、どうしたの。」


≪タカシ≫

「いやー。今日って卒業式じゃん。オレ達2年生にとっては、来年のこの日にこの学校を卒業するわけで、そして今年は3年生の奇瑠美(きるみ)先輩が卒業しちゃうわけじゃん。」

≪伽音≫

「そうね。これから式、始まっちゃうね。なんだ。奇瑠美先輩の事を気にかけていたのね。」

≪タカシ≫

「だって気になるだろ。あの人、ちゃんと卒業できるのかな、って。勉強やっている雰囲気全くなかったし、時々アホっぽいし。」

奇瑠美(きるみ)

「なにそれー、超ひどいんだけど。この天才の奇瑠美先輩は、愛しい後輩が心配しなくても、ちゃんと卒業認定されましたよ。来年からは、晴れて大学生ですよー。」

≪伽音≫

「奇瑠美先輩。それはそれは、おめでとうございます。タカシの事は気になさらず、大学生活を楽しんでください。」

≪奇瑠美≫

「あらんー。伽音(きゃおん)ちゃん、相変わらずアタシには最後まで棘があるのね。先輩、ちょっと悲しいわ。

 そう言えば、タカシくん聞いたー?雅先生がもしかしたら「寿」するかもしれないって噂が流れているわよ。」

≪タカシ≫「ことぶき?」


≪伽音≫

「あーそれ、私もさっき友達から聞きました。どうやら相手は他校の先生だそうですよ。」

≪奇瑠美≫

「そうそう。しかも、来月からは保健医じゃなくなるんでしょ。」

≪タカシ≫

「ちょっ、ちょっと待って。雅先生が寿ってどういうこと?なんで保健医じゃなくなるの。」

≪伽音≫

「寿って言うのは「寿退社」の事よ。」

≪奇瑠美≫

「結婚して退職。保健医でなくなるっていうのは、専業主婦にでもなるのかしらねー。まぁ、先生に逢えるのは今月いっぱいって事。ちなみにアタシと学校で会えるのは、今日いっぱいだけどね。」

≪タカシ≫「そんな。」

≪伽音≫「タカシ、大丈夫?」


≪雅≫

「あらあら。ここにいたのねー。もうすぐ卒業式始まるわよ。いつも私が呼びにこないといつまででも3人で話しているんだから。ほらほら。集合。」

≪奇瑠美≫

「あ、雅先生。じゃぁ、アタシ、クラスの列に戻らなきゃ。ほら、あなた達も会場に入りなさい。そして、アタシをしっかりと見送ってよ。」

≪雅≫

「ほら、タカシくん。しっかり顔をあげて。いつものあなたらしくないわよー。今日は保健室コースはダ

メよー。ちゃんと式に参加して先輩たちを見送ってあげなさい。」

≪伽音≫

「タカシ、私たちも式典会場に行かないと。先にいくよ。」


≪タカシ≫「はぁー。なんか今回は、なんか心が重いなぁー。」



≪奇瑠美≫

「今日でこの学校とは最後。君ともう一度思い出を作りたいな。「卒業式 奇瑠美ルート」で待っているわ。」

≪雅≫

「卒業式お疲れ様。今日の最後にあなたに伝えたい事があるの。「卒業式 雅ルート」で、先生待っているわね。」

≪伽音≫

「私はあなたとずっと一緒だよ。離れたりしないよ。だから「卒業式 伽音ルート」であなたの事を迎えに行くからね。」


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