最初は自己紹介
数年前に作者が入っていたグループ、自称『シルバーハリケーン』の飲み会の席で繰り広げられた、酔っ払いの即興劇を元に制作したものです。脚本ができたら録音してようつべで流そう!と言っていたが、現実とならなかった悲しい作品である。
(マイクのハウリング音)
≪タカシ≫
「あ、あ、まいくてすと、マイクテスト。
本日は晴天なり。あー。どうも、こんにちわ。いや、こんばんは?まぁいいや。
オレ、タカシと言います。うんたら県にある、ふんにゃら市立銀風高校に転校してきました。人生ほどほどに生きています、高校2年生です。趣味ですか? 趣味は…しいていえば、人間観察ですかね。まぁ、自己紹介はそんな感じで、次は伽音さん、お願いします。」
≪伽音≫
「只今、紹介を承りました。伽音と申します。
タカシと同じ銀風高校の2年生で同じクラスに通っています。私の目標は、一人の男性を振り向
かせることです。きゃー(赤面)
まぁ、相手は全然私の事を覚えてもいませんけどね…。
でもッ!私は貴方が思い出してくれるのを信じて、待っているからね。」
(マイクが無理やり奪い取られ、乱雑な音がする)
≪奇瑠美≫
「跪け愚民共ぉおお!さぁそこのモノ、ただちにいちごロイヤルミルクティーを購入して来い。」
≪タカシ≫
「え、オレが?」
≪伽音≫
「えぇっ。私まだ紹介終わってないのに…」
(語尾にかぶせて)
≪奇瑠美≫
「もーう。マイクなんて必要な~い。何やってんの、みんなぁ。
あ、あたしは銀風高校3年、演劇部部長の奇瑠美よん。部員は年中募集中だからヨロシクね。
あ、この赤毛は…地毛なの。イカすでしょ?それからね、好みの男子は…そうだなぁ。そこの君?なんてね。今度一緒にお茶して帰らない?いいお店知ってんのよ。え?ダメ……ああそう。いいのよ別に。うん、全然気にしてない。そんなことより舞台の稽古続けなきゃ。この世の全ては私のものよ、オーホッホッホ。」
≪タカシ≫
「(ぽそっと)今度は、何の役作りなんだろうな。」
≪伽音≫
「んーと、まぁまぁまぁまぁまぁまぁ。えっとじゃあ、最後に自己紹介を雅先生お願いします。」
≪雅≫
「あらあら。ふふふ。みなさんごきげんよう。
銀風高校で保健医としてお勤めさせていただいている、雅と申します。年齢はヒ・ミ・ツ。
私の趣味はお菓子作りですわ。時々クッキーなどを焼いては、皆さんとお茶会するのが楽しみなの。ね、タカシくん。彼はいつも保健室に来ては、私の焼いたお菓子を幸せそうに頬張っているのよ。ハムスターみたいに。ふふふふ…。パンパンに張ったほっぺたを潰してみたいわ。」
≪伽音≫
(舌打ち)
≪タカシ≫
「なっ…なんか寒気がっ。」
≪雅≫
「そうそう。今日はケーキを焼いてみたの。皆さんでお茶にしましょう。」
≪奇瑠美・タカシ≫
「わーい。ケーキ、ケーキ、ケーキ(ケーキコールしながら遠ざかる)」
≪伽音≫
「ってみんな行っちゃったよ…。さて、ここまでどたばたの自己紹介をお送りいたしましたが、本編
は皆さんが思っているよりも、普通のストーリーとなっているのでご安心してご視聴ください。それでは。次の機会でおあいしましょう。あぁー、ちょっと待って。私の分も残しておいてー。」
※提供※
このストーリーは、謎の4人組『シルバーハリケーン』による、妄想の小話しを不定期におおくりします。
≪目次≫
①体育祭 プロローグ
1、伽音ルート
2、奇留美ルート
3、雅ルート
②文化祭 プロローグ
1、伽音ルート
2、奇留美ルート
3、雅ルート
③卒業式 プロローグ
1、奇留美ルート
2、雅ルート
3、伽音ルート