ダミーダミーダミー
ゲーム名「」
-/ある世界での出来事/-
一人が魔法陣の中にいた。
その魔法陣の外には白髪の青年がいた。
白髪「いいのか?」
青年「あぁ、、、。少しだけ遊びに行ってくるさ。。。。」
白髪「お前にこれを渡しておこう。使っておけ。あと、これをえらいさんに渡せ。」
白髪の青年は二つの刀と紙をを魔法陣にいた青年に渡した。
青年「了解した。ではまたいつか会おう。」
白髪「お前が必要になるときに呼ばせてもらうさ。」
青年「・・・・・。あぁ。。。。。」
-/ガンフェクセリィウェルトにて/-
ある学園の広場に多くの多くの人間がいた。
教師「後はあなたの番ですね。シルバードさん」
少女「はい。(よぉし!がんばるぞぉ!この日のために出したい従者を決めたんだもん!)」
そういい、少女は魔法陣を描き詠唱していく。
少女「(来るならドラゴン来るならドラゴン)」
少女「来て!私の従者!!」
詠唱を完了した魔法陣からは光が発せられていく。
少女「・・・・・・え?!なん、、、、で。。。。。!」
魔法陣から出てきたのは、紅い髪をし、髪の毛を一部後ろで縛った青年が出てきた。
しかし、服は少しボロボロで無愛想、腰には二つの禍々しい刀を付けていた。
青年「・・・・。呼んだのは貴様・・・。か・・・?」
男は、少女に目を流して見ていた。彼は驚いているような少し微笑んでるように見える
少女「う、、、うん。。。」
少女「ドラゴンじゃなかった。。。。。人が出てきた。。。。、」
青年「ドラゴン?あぁ。。。召喚したかったのか」
青年「まあいい。この世界の状況を教えろ。お前のためにをすべてを叶えてやる」
すると学院の少年が前にしゃしゃり出てきて
少年「おいおい!なんだよ人間なんて弱いだけじゃん!なんでこんなやつ呼んでるんだよ!このどんくさシルバード!」と言った。
青年「・・・・・おい。そこの変なやつ。」
無愛想な男はその少年と少女の間に少女を守るように立ちはだかった。
少年「へ、変なやつだと?!ふざけるなよ人間族!!貴様みたいな雑魚ゴーレムで殺してやる!」
少年が叫ぶと地面からゴーレムが姿を現した。
青年「いいだろう。俺のマスターを侮辱した。その罪はこいつで償ってもらおうか。」
青年「マスターよ。この世界にマナは通ってるか?」
少女「・・・・うん。。。気力も魔力もあるよ。」
青年「そりゃいい。あとでこの世界のことを教えてもらうぞ。さぁ。。。はじめようか。ドラゴンより恐ろしい人間と対峙してるんだ。頑張ってみろ」
少年「うるさいぞ!!ボロ雑巾!!いけええ!!ゴーレム!!ボロ雑巾野郎を叩き潰せえええ!!!」
ゴーレムは勢いよく腕を風のような速さで腕を下ろした。
少年「ほらほらどうした!!さっきまでの威勢は!!避けるのがせいいいっぱいかぁ!?」
ゴーレムの速度とは思えない勢いで無愛想な青年を殴っていくが全て避けられてしまう。
青年「・・・・・おそい。。。。なんだこいつ。。。。。?これでドラゴン退治をできるとおもってるのか?」
少年「逃げるのがやっとの癖に何を言ってんだよ!!」
青年「ふむ。なら、避けないでやる。ほらよ」
少女「ちょっと!!君!!・・・・え?!」
大きな音がなったが彼は片手で受け止めていた。
少年「おいおい。。。。うそだろ。。。。。。」
青年「核は破壊しないでやる。その代わり一週間は再生できねえからゴーレムすまんな。」
彼は腰にあった刀を取ると目にも留まらぬ速さでゴーレムを一瞬で切った。
ゴーレムはうめき声を上げ崩れていった。
少年「うわああああああああああああああああああ。。。。。。。。。。!」
少年は、ゴーレムの核を抱き上げ泣いてしまった。
青年「(やっべぇ。。遊びすぎたか。。。。向こうの世界より弱くなった気がする。。。。)」
周り「すげええええええええええええええええええええ!!!!!」
周りからは一気に歓声が上がった。
教師「さぁ!!静かに!!あなたには少し来ていただきます。あなたもおねがいしますね。シルバードさん」
少女「あ。。。。はい!!」
教師「ではこれで今日は解散!!みなさん。練習にはぐむように!!いいですね?」
青年「えらいさんに会いに行くのか?」
教師「えぇ。。ここの学院長に会いに行きます。召喚で人間なんて予想外なのですから。」
青年「ほぅ。。。。この世界ではそうなのか。」
少女「え。。。!君の世界では違うの?!」
教師「お喋りはそこまでです。学院長にお会いします。失礼のないように。」
と女性は扉にノックすると「はぁい〜」と柔らかい口調のあと俺たちは入っていった。
そこには、子供のような姿をした女の子が立っていた。
学院長「はいはぁいなにかな〜?もしかしてあのすごい音は君かな?あれ?学院にはいない生徒だよね?」
といきなり早口で喋ってきた。
教師「はぃ。召喚で呼び出された青年です。」
学院長「ほほぉ〜!すごいねぇ!君強いねぇ!召喚したシルちゃんもすごいけど〜」
少女「あ、、、ありがとうございます!」
青年「お前がここで一番偉いやつか?」
頭はたかれた。。。。
学院長「そうだよ〜ん。なにかな?」
青年「ここの世界に来る前に友人に渡されたもんがある」
といい、彼は、学院長に紙を渡した。
学院長「え?そうなの?どれどれ〜。。。。。」
その紙の中を読んだ瞬間彼女の顔が険しくなった。
青年「なんて書いてあったんだ?」
学院長「いや!なんでもないよぉ〜君は未来知りたい派?」
青年「いや、興味はあるがそんな未来を知ってなんになる?喜ぶのか?怯えるのか?その道に進もうと考えるか?そんなに俺が気になる未来が書いてあったか?悪い未来ならそれにならないようにおれがするだけだ。」
学院長「なるほど〜。ありがと!これは大事にしまっとくね!」
学院長「そういえば、君の名前知らないねぇ〜。何て言うの?というか自己紹介した?私の名前はネルフィス・ジン・ネレイド」
アキト「まだだな。俺の名前は月見里 秋兎だ。秋兎でいい。」
マスターとか呼ばせる女の子「私の名前はシルバード・アルティシア・フォン・アシュレイ!呼ぶときはマスターでお願い!」
マスターとか呼ばせる女の子「名にこの名前欄?!」
マスターとか絶対呼ばない「あぁ、わかった。シル」
秋兎「マスタァ!」
シル「やだ。」
ネルは大声で笑う。
ネル「いやぁ〜楽しい子が召喚に応じてくれたのはいい事だ〜これからよろしくね!」
秋兎「おう。というか呼び出された目的がまったくわからんが何で呼ばれたんだ?」
ネル「この世界、ガンフェセリィウェイトっていうんだけどここには、人間族、魔族、神族、機械族がいるのまぁ魔族の中にもいろいろあるんだけどまた後でね?で、9000年前に「隻眼の魔王」と呼ばれる魔王がいたの種族は不明。あ、今の魔族とはあまり関係ないよ?その魔王があまりにも強くてその種族(ゲルディア族)と呼んでるんだけどその種族とさっき説明した種族が戦争しちゃって種族が力を合わせてもこの魔王には勝てなかったの。そしたら異世界から人が突然現れて、やっと魔王と互角ってところまでいったのでもそれでも魔王は強くて救世主が自らを糧として魔王を封印したみたいなんだけど、そろそろ封印がとかれるかもしれないの。そこで世界の人たちは考えました。救世主はいないけど今の私たちなら魔王とたたかえるんじゃないかと思って、この学院「アルカディア」を創設したとさ。チャンチャン!で、今さっきやってたのは従者召喚といって従者を呼ぶ召喚の授業だったわけこのくらいで大丈夫?」
説明短くしてほしい。。。。。。
秋兎「そうだな。そのくらいあれば十分だ。あとはシルに聞けばいいし」
シル「マスタァァァ!最初に呼んでたじゃない!!」
秋兎「やだ。」
ネル「うんうん。仲良きことはうれしいよお姉さん」
シル「別に仲良くないです!」
秋兎「そうなのか。マスターとコミュニケーション取りやすくしたのだが。まぁいいや。」
シル「え?!そうだったの?!・・・・ごめんね?」
秋兎「嘘だけどな」
頭かきむしるマスター「ムキイイイイイイ!!」
秋兎「そういえば、俺はどこで暮らせばいい?どこでも寝れるからなくてもいいんだが雨風を凌げる場所がほしいんだが」
ネル「あぁ、それならシルちゃんと同室でいいじゃない」
教師「何いってるんですか!!!男女一緒の部屋とか!!」
シル「えええ!!!それは困ります!!襲われたらどうするんですか!!」
秋兎「そういうことはしないから大丈夫だ。気にするな」
シル「私は気にするよ!!」
秋兎「しかたねえな。。。。俺はそこらへんで寝るか。。。。」
ネル「だめです〜!君たちは一緒の部屋で寝るの!!これ学院長命令ね。」
教師・シル「「ええぇぇぇぇぇ。」」
ネル「それに空き部屋ないんでしょ?ミルちゃん?」
教師「まぁそうですけど。。。。。」
教師の名前聞いてないな。
秋兎「ちなみにこの教師の名前は?」
ミルちゃん「私はクレイル・ミッシェル・フェイマンです」
秋兎「ミルちゃんよろしく」
ミルちゃん「なんでその呼び名!!!?しかも名前欄がミルちゃんに!?」
秋兎「なんて呼ばれたいんだよ」
クレイル先生と呼ばれたいお年頃「クレイル先生で。。。」
秋兎「ふーん。がんばれミルちゃん」
ミル「……。変える気ないでしょ?」
秋兎「もちろん」
ミルちゃん頭掻きむしんな。
ネル「話を戻すけど、アキトくん。自分が違うところにいるときにシルちゃんが襲われたらどうするの?」
秋兎「無視する。」
シル「守ってよ!!」
ちゃんと守るけどな
秋兎「なんでだよ。。。。死ぬわけでもないんだし。」
シル「死んじゃうかもしれないじゃない!!」
ネル「じゃあ同室だったら?」
秋兎「そりゃ助けるだろ。」
シル「え?!なんで?!同室だと助けるのよ!!」
秋兎「いや。目の前で襲われてたら俺が気に食わないから」
シル「えぇぇぇぇぇぇ。。。。」
ネル「うん。同室決定だね。」
ミル「というか、学院の寮は男子寮と女子寮ですよ?」
秋兎「いいじゃない。従者なんだし。なんで?」
シル「いやいやいやいや。。」
ミル「。。。。あきらめましょうシルバードさん。。。この学院長もうダメです。。。。」
シル「……。はい。。。。諦めます。。。。」
ネル「じゃあ今から風呂入っておいで?。さすがにボロボロの服だから新しいのあげるね〜。じゃあシルちゃん案内してあげてね。今なら女子風呂開いてるだろうし。」
シル「えぇぇ。。。。。。わかりました。。。。では失礼します。」
ネル「はいは〜い。また何かあったら呼ぶから〜」
そう言い、俺らは学院長室を後にした。
ミル「学院長。紙にはなんて書いてあったんですか?」
ネル「う〜ん。彼には友達思いの友人が居てほほえましいなぁって」
その頃。
秋兎「なぁ。なんで一緒に入ってくるんだ?」
シル「何でってあなたの監視。何かされても困るの私だし。。。」
秋兎「そうじゃない。服脱ぎたいんだが見たいのか?」
シル「・・・・!!失礼しました!!」
シルは勢いよく換えの服を置き更衣室を出て行った。
秋兎「・・・・。ふう。。。やっと一息つけるな。。。」
秋兎「それにしても、こんな世界もあるんだな。俺の世界は、、、、。いや、この世界のことだけ考えよう。必要なときはあいつ呼び出すとか言ってたしな。。」
俺は扉を開けて、シャワーを浴び体を洗って湯に浸かった。
秋兎「生き返るなぁ。。。お、あれサウナじゃないか?俺好きなんだよサウナ。」
俺が大きな柱を通り過ぎて左を見た瞬間だった。
秋兎「「・・・・!!」」
見た先には、銀髪の6本の角の生えた女の子がいた。
その姿は、まるで女神のような姿で色っぽさがありながらも穢れのない美しさを感じさせるほど綺麗だった。
秋兎「綺麗だ…。」
少女「へ?」
秋兎「いや・・・。すまない。別に覗きとかじゃないんだ。体も綺麗だがその6本の角も綺麗だ」
唖然とする少女に何を言い訳しているのだろう。いつもなら目を背けるんだけど、あまりの綺麗さに目をそらすことができない。
まじまじ見られているからか、少女の顔は徐々に赤くなっていった
少女「キャ。。。。。。」
秋兎「くっ・・・!」
彼女が大きな声を上げようとしたので反射的に背後に曲がり口を塞いでしまった。
秋兎「すまないが大きな声上げないでくれ。。。。。。今日召喚されて疲れてるんだ。誰か集まってきたらめんどうなんだ。」
少女「モゴモゴ・・・・・。わ、、、、わかりました。。。。。。あ、、、あの、、、、。」
秋兎「なんだ・・・?」
少女「私のお尻にあの。。。。」
秋兎「うむ。。。」
少女「あなたのあそこが。。。。。」
秋兎「む。。。。?」
少女「あわわわ・・・?!おおきく!!!はぁぅ。。。。」
秋兎「のぁ!!すまん。」
俺と彼女は背中合わせに湯に浸かった。
少女「い、、いえ。。。。。」
気まずい。。。実に気まずい。。。。
少女「あの。召喚された方ですよね・・・?名前は。。。。?」
秋兎「俺の名前は月見里 秋兎だ。アキトでいい。おまえは?」
少女「わたしは、セシルス・エリナ・クロウェルです。みんなからはセシルと呼ばれてます。」
秋兎「そうか。なら、リナと呼ぶか。」
リナ「え。。。?!」
秋兎「セシルのほうがお気に入りなのか」
リナ「いえ。。。。リナと呼ばれたことがなかったので」
秋兎「そうなのか。じゃあ俺出るよ。」
リナ「あ、、、アキトさん!!!」
リナは出ようとした俺を止めようとして俺の方向を向いてしまった。俺も不意に振り向いてしまい彼女が俺の下半身を凝視している。。。
きまずい二人「「あ、、、、。」」
アキト「え?角が・・・。」
さっきまであったはずの角が髪の毛になっている。気のせいだったのか?
リナ「馬。。。。」
秋兎「あ。。!おい…!」
気絶したところをすかさず抱きかかえた
秋兎「こいつどうしようか。。。。馬、、、、ってそうなのか。。。?」
下半身をみてみるがそうなのだろうか。。。?
秋兎「まぁいい。。。あまり体は見ないように運んでっと。。。。よし。。。あわわ。。。服着せてって服着せようとしたら見えるからタオル乗せて俺は着替えてっと。。。シルに頼むか」
秋兎「すまんシル。」
シル「え?!なに?!服着てる?!」
秋兎「着てるから大丈夫だ。着てないやついるがな。」
シル「え。。。?まさか。。。。」
秋兎「そのまさかだ。」
シル「ヘンタイガァ!」
秋兎「ぐふ。。。いいパンチだ。。。たのんだぞ。。。。」
シル「わかったわよ!ってセシルちゃんじゃない?!」
秋兎「下半身見られたら気絶された。」
シル「いやでてけよ!」
秋兎「すんませんでした。」
つまみだされた。
しばらくして
リナ「す、、すいませんでした。。。。」
シル「だいじょうぶ・・・?何で気絶を・・・?」
二人が出てきた。
リナ「いえ?!なんでもないですよ。。。。?なんでも。。。馬。。。」
といいつつめっちゃ下半身凝視しないでください。
シル「え?う、、うま・・・・?え。。?え!?」
秋兎「馬並みなのか。俺」
お年頃な二人「「はっきりいわないで!!」」
秋兎「すまん。その調子なら大丈夫だな」
リナ「あ、はい。。。お尻にあの感触がまだ。。。」
気まずい二人Part2「「え。。。。」」
いや、、、何で今言った。。。
シル「変態!!」
秋兎「不可抗力です。」
シル「もう!行くよ!!食堂でご飯食べないと。」
秋兎「あぁ、わかった。リナも一緒に来るか?」
リナ「あ、うん。いいかな?」
といいリナはシルをみた。
シル「一緒に食べよ!この変態と一緒は嫌!」
秋兎「嫌われてるなぁ俺。」
シル「あたりまえでしょ!もう!」
リナ「あの…。アキトさん」
先行するシルにはわからないように俺に近づいて耳打ちしてきた。
アキト「ど、どうした?」
何動揺してんだおれ。。。。
リナ「6本の角のことは誰にも言わないんでほしいんです。お願いします」
アキト「ん。わかった」
彼女は何か理由があって隠しているのだろう。それを無碍にしたくはない
リナ「ありがとうございます…!食堂に行きましょ・・・!」
俺の手をつかむと彼女と俺は急いでシルを追いかけた
−−−食堂−−−
シル「着いたよ。何食べようかなぁ。」
秋兎「ここのシステムはどうなってるんだ?買うときお金とかは?」
シル「はいこれお金。これの銅の色が10グラン、この銀色の小さくて丸いのが100グラン、大きいのが500グラン、でこのお札が1バーニア、あ、1バーニア1000グランね。これでだいじょうぶよね?」
秋兎「ふむ。まあなんとか。」
シル「物の相場とかは置いといて、そこのトレイにあそこにある食べ物乗せて向こうに見える会計所に行けばおばちゃんが会計してくれるから」
秋兎「うむ。了解した。」
ヒョイヒョイ
シル「ん〜。迷うなぁ」
リナ「そうだねぇ。。。。」
アキト「どうした?」
シル「う〜ん。。。どのデザート食べようか迷ってるんだけど3食のどれにしようか。。。」
リナ「うん。3つのうちどれがいいかなぁって」
アキト「なら三つとも食べればいいじゃないか」
シル・リナ「「それはダメ!太っちゃう!」」
アキト「あ〜。。。そういうことか。ならシルとリナが一つ選んで残りを俺が選ぶからたべあいをすればいいだろ。」
シル・リナ「「そっか!」」
アキト「じゃあ二人が1番食べたいのは?」
シル・リナ「「これ!!」」
アキト「おい。二人とも一緒かよ。なら俺はこの二つを買えばいいのか」
シル「わ〜い!ってアキトそれだけでいいの?コーヒーとパンだけじゃない。」
リナ「体に栄養いかないよ?」
アキト「デザートもあるだろ」
シル「それもそうか。はいおばちゃん!」
おば「はいよ。600グランね。ちょうどもらうね。ありがと。」
おば「あなたのは、540ぐらんね。はいおつり。」
おば「あんたみかけないこだね?転向して来たのかい?」
アキト「あぁ、召喚されたんだよ。」
おば「おやまぁ!すごいねぇ!!人間なんて召喚できるのかい!!300グランね。はいおつり!」
アキト「おう。ありがと。」
シル「席は適当にここでいいかな。二人もはやく!」
アキト「うむ。」
リナ「よいしょ。」
シル「アキト。なんで私の向かいに座ってるの。」
アキト「隣は嫌と思って向かいに座った。俺はお前の従者なんだろ?背後に敵が来ないかも見てるんだよ。」
シル「そ、、そうなの。べつにいやじゃないわよ。。で、セシルは何でアキトの隣なの?」
リナ「え?!な、、なんとなくだよ?!」
シル「もしかして、、、セシル。。。あんた。。。。」
リナ「えええ?!ちがうよ?!まだ好きになったとかじゃなくてね?!ちょっと気になったとかでね?!アキトのいたところいろいろ聞きたいなって!」
シル「おい。。自爆しすぎだろ。。。。」
アキト「俺のいたところなんて聞いても面白くないぞ?」
シル「こいつがあほでよかった。」
アキト「え?」
シル「なんでもないよ!いただきます!!」
リナ「いただきま〜す」
アキト「いただきます。」
シル「でアキトのいた世界ではアキトなにしてたの?」
アキト「ん〜。基本は傭兵だな。」
リナ「へぇ〜。傭兵のお仕事って具体的にはどんなことしてたの?」
アキト「そうだなぁ。。。依頼者の警護に攻防戦の前線任されたこともあるし、依頼で人を殺めることもあったな。」
シル・リナ「「え。。。」」
アキト「どうした?」
シル「それって依頼されたら殺しでも平気でやるの・・・?」
アキト「俺は善人じゃないぞ?依頼に見合えばそれで良いさ。まぁ、最も気に入らない依頼は依頼者を殺してたけど。」
シル・リナ「「聞かなきゃよかった。。。。」」
アキト「なにいってんだ。戦争になったらみんな殺しあうんだぞ?そう考えたら同じようなもんだ。俺は生きるために仕事をしただけだ。」
シル「ま、、まぁこれは今度聞こう!食事中に聞く話ではなかったよほんとに。。。。」
リナ「あ、、そうだ。そっちのデザート食べたいな。。。。」
アキト「ほい。」
アキトは食べていたスプーンにデザートを乗せリナに食べさせようとしていた。
リナ「/////あ、、、あーん。」
シル「なんでふたりともそんなに仲いいのよ。。。。。。」
アキト「そうなのか?知らなかった。」
リナ「おいひぃ〜」
シル「私にも頂戴!」
アキト「ほい。」
シル「あ、あ〜ん。////」
アキト「これおいしいな。」
シル「私が食べた後にたべないで・・・!!!」
アキト「あ〜。これがいわゆる間接キ(」
こぶしをお見舞いされた。
シル「やめて言わないで!!」
リナ「あ、もう一つのデザートも食べたいなぁ。。。。」
アキト「ほい。」
シル「あ、わたしも!」
アキト「ほいほい。」
リナ・シル「「おいひいいいいい!」」
アキト「うむうまいな。またk(」
殴られた。
アキト・シル・リナ「「「ごちそうさまでした。」」」
アキト「この後はどうするんだ?」
シル「私の部屋に案内した後私はお風呂に入るわ。」
アキト「ふむ。リナは?」
リナ「私は部屋で読書かな。またね。おやすみ。」
アキト・シル「「おやすみ。」」
リナは自分の部屋に戻っていった。
シル「よしついた。ここが私の部屋」
アキトとシルは部屋に入った
アキト「シルは今から風呂だよな?」
シル「そうよ?どうしたの?」
アキト「少し街に出てみる。少しやりたいことがあるからな。」
シル「ふ〜ん。。。わかった。」
アキト「んじゃいってくる。たぶん。真夜中になる前までには帰ってくる」
シル「わかった。いってらっしゃい。」
アキト「襲われんなよ?」
シル「こんなとこで襲われるわけないでしょ。怪我しないようにね?」
アキト「了解。」
といいアキトは窓から飛び降り街に向かっていった。
シル「なんで窓から出るんじゃ!!!!普通に外出ろよ!!!!」
-//-
うむ。。。俺は悩んでいた。
アキト「この世界の文字が読めんこと忘れてた。。。。人づてに聞いていくしかないか。」
アキトはいろいろな人に聞き依頼屋のところを探し当てた。
アキト「金を稼ぎたい。大型のモンスターの討伐はないか?」
主人「あぁ。あるけど。一見さんには出せないんだよ。新人には難しいんじゃないか?」
アキト「ふむ。一見にも出せる依頼で高いのは?」
主人「これだな。大型の鳥なんだがこいつ一匹を持ってきてくりゃいい。死んでてかまわん。報酬は100バーニアだな」
アキト「まぁいいか。どこら辺にいるかわかるか?」
主人「ここを西に行けば大きな巣が見えるはずだ。そこにいるさ。」
アキト「了解簡単だな。」
主人「気をつけろよ。盗賊もいるからな。」
アキト「おう。(ついでにそいつらの金もいただくか)」
20分後
主人「何だこの地震のような音は。。。。」
アキト「おい。主人狩って来たぞ。」(片手で持ち上げている。)
主人「gkbrgkbr」
アキト「こんな簡単なことに20分もかかっちまったか少し弱くなってるな。。。。」
アキト「おやじ。報酬は?」
主人「あ、、、、、ああ、、、、、100バーニアだったな。。。。。ほら。。。」
アキト「これで一見ではないよな?」
主人「すげえなあんた。ならお前にこれを頼みたい。大型龍の討伐だ。これの報酬は、6000バーニアだ。」
アキト「それくらいなくっちゃな。こいつはここから遠いか?」
主人「こいつは少し遠いぞ。最近隣の町で暴れまわっててな。ここから今度は東に馬で3時間も進めばベルグラントと言う町に着くはずだ。」
アキト「了解。」
-/ベルクラント/-
アキト「そろそろ着く頃か。走って1時間もかかっちまった。ここに来たときに魔力の量が減ってるな。まあいい、帰ったら風呂だな。。。。」
アキト「あれか。。。。。おぉ、いるなぁ。でかいのが。」
龍は声を上げながら町の上空に飛んでいた。
アキト「よしいくか!!」
アキトは魔法陣の壁を空中で描きながら龍の近くまで接近した。
アキト「いくぜ。暴れん坊!」
アキトは、龍の吐く炎を避けながら二本の刀に魔力を溜めていく。
アキト「これで十分かな。うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
アキトの振りかざした二つの刀は龍を真っ二つにし、町の少し離れた場所へ落とした。
アキト「ふぅ。。。こんなもんか。持ってかえんの面倒だが仕方ないな。」
-/ギルド/-
主人「まさかやられたんじゃないだろうな。。。。」
そこらへんの剣士「じゃあ俺は死んでるほうにかけるか。」
主人「俺生きてるほうにかけるわ」
そこらへんの剣士「さっきまで心配してたくせに何だこの賭けになったら変わりようは。。。。。」
主人「俺の勝ちだな。」
そこらへんの剣士「え。。。まじかよ。。。この地震みたいなのってまさか。。。。」
アキト「つかれた。あれ町に入りきらねえから半分入り口においてきた。」
主人「まじかよ。。。。」
アキト「報酬くれ。」
主人「あ、、、ああ。。。すごすぎだろ。。。。」
アキト「弱かった」
主人・まわり「?!」
主人「お前さんの名前聞いてなかったな。。。。なんて名だ?」
アキト「(名前が広まると面倒だな。。。。)アギドだ」
主人「あ、、、アギドか。。。覚えとくよ。ほれ6000バーニアだ。」
アキト「おう。またな。」
主人「あいつ化け物かよ。」
-/アルカディア学院/-
シル「ふぅ。。。いい湯だった〜♪アキトのやつまだ帰ってないのかぁ。なにしてんだろ?」
窓からノックの音が聞こえた。
シル「アキトなにしてたの?」
アキト「金儲けキリッ」
シル「どうだったの?まぁまぁ?」
アキト「ほい。半分やる。俺そこまでつかわねえからな。」
シル「え。。。。3000バーニア?!あの短時間でどうやって?!」
アキト「なんかでかい龍倒したら報酬手に入れた。」
シル「もしかして東のベルグラントで暴れてたワイバーン・・・・?」
アキト「へぇ。。。そんな名前なのか。」
シル「アキト。。。あんた強いわね。。。。」
アキト「俺より強いやつなんて山ほどいるぞ?」
シル「たぶんこの世界だと一位か二位を争うレベルじゃないかしら。。。。。」
アキト「それは気のせいだろう。まぁいいや。風呂はいってくる。今の時間は誰かいるのか・・・?」
シル「女の子は皆ではいるから、もういないはずよ?」
アキト「ちょっと行ってくる。」
シル「いってらっしゃい。(わたし、あいつのこと殴りまくってるんだけど反撃されたら死ぬんじゃ・・・・?)」
-/女風呂場更衣室/-
アキト「かご全部見たが全部空。よし誰もいないな?」
アキト「ほんとに良い湯だな。。。。。。。。。。。。。。。よし。サウナに入ろう」
立ち上がり柱を通り過ぎた瞬間だった。同じ左を向くと。。。。
アキト・リナ「「はい。。。?。。。。。また・・・・?!」」
リナ「・・・・。また馬。。。。。。」
アキト「また気絶かよ!!二回目だから慣れて!また運ばないと。。。。。」
アキトはリナを抱え上げ更衣室の長いすに寝かせた。
アキト「どうする俺。。。。このまま放置すればこいつ風邪ひくよな。だからってむやみに触るのは。。。。仕方ない。すまん!!」
アキトはがんばってリナに服を着せて彼女の部屋まで誰にもばれずに運び。ベッドに置いて部屋に戻るのだった。
シル「おかえり〜おそかったね?」
アキト「あ、、、あぁ!サウナが気持ちよくってな!ついつい入りすぎてな。」
シル「そう。。気をつけなさいよ?女の子に遭遇しないように。」
アキト「あはははh。。。わかってるさ。」
シル「じゃあ寝ますか。」
アキト「そうだな。」
シル「(あ。。。。。。。。。。)」
シル「そうだったあああああああああああああああああああああ!!!一緒の部屋だったああああああああああ!!」
アキト「ん?寝ないのか?おれはソファでねるが。」
シル「あ、、、そうなの・・・?はい毛布。お休み〜。」
アキト「うむ。おやすみ。」
翌朝。
アキト「うむ。。。良い朝だ。」←早起き
シル「ぁん・・・・・はぁん・・・。」←遅起き
アキト「何でそんなエロい声を・・・・。」
シル「あっ・・・・あっぅん・・・・。」
アキト「うわぁ。。。。。。。。神様助けて。。。。。この子の寝言をどうにかしてあげてください」
シル「アキトおぉん・・・・・フフフ・・・・・・。逃ガサナイ。」
アキト「う、うわああああ。。。。。。。夢の中の俺どうなってんの・・・・?!なにがあったの俺?!」
シル「そんなうでいらないよねぇ・・・・・。」
アキト「この人病んでるよ!!これ起こしていいよな?!」
アキト「すみませ〜ん。おきてくれるか〜?あさですよ〜。」
シル「ア、キト。。。。?んふふ〜♪アキト〜♪」スリスリ
アキト「ど、どうしたんだ?甘えて・・・・。(さっきの寝言が怖くて喜べない)」
シル「・・・・・・・ハッ!!アキト?!ユ、、ユメ?!」
アキト「夢じゃないぞ夢じゃ。ほれ。6時だぞ」
シル「あと1時間〜。。。。。。」
アキト「飯を食うのはいつも何時だ?」
シル「ん〜。。。。。。。7時〜。。。。。。。」
アキト「学院の登校時間は?」
シル「ん〜。。。。。8時半〜」
アキト「時間になったら起こす。」
シル「ありがとぉ♪アキトぉ♪だいすきぃ♪」
アキト「(こいつまだ寝てんじゃないのか・・・?!・・・・・ほおって置くか)」
アキト「(この1時間なにしとこう。。。。う〜ん。寝たら遅刻するなこいつ。。。腕立て伏せ。。。?いや、汗かくのもな。。。)」
アキト「(リナも起きてるのか・・・?いや、大丈夫そうだよな。外の景色を見ようとしたらこいつ嫌がった顔するし、他のやつにばれたらうるさそうだし。)」
アキト「(この世界での俺の魔力貯蔵量どのくらいだろうか。。。やっぱり減ってるな。しかし外部魔力は変わらんな。ここのマナは充実してるからか。。。)」
アキト「(シルの頭撫でとこう。)」
と言うことでとりあえず撫でてみる。
シル「・・・・・にゅ〜・・・・・・ふふ〜」
なんか喜んでる。。。。またエロい声だされても困るからやめとこう。
アキト「(やることねえなぁ。ん?本は。。。教科書か。暇つぶしに読むか。。。。読めん。。。あっちの世界と言葉は同じでも字は違うってことか)」
-//7時//-
アキト「起きろ。7時だぞ。」
シル「にゃうぅ〜。。。。もうちょい〜。。。。」
アキト「飯食えなくなってもいいのか?」
シル「ん〜・・・・。アキトぉ・・・・。」
アキト「?」
シル「着替えさせてぇ〜」
アキト「俺のこと変態呼ばわりしてたくせになに言ってんだ。」
シル「う〜。。。。着替えさせてよおおぉ。。。。」
アキト「わ、、わかったから。。。。(何で俺がこんなことに)」ヌガセヌガセ
シル「ベッドにとお〜」ボフッ
アキト「あぁ、、、下着で寝るな。」
シル「きせてぇ〜」
アキト「はいはい。。。。ほら。飯食いにいくぞ。」
シル「はぁい〜」
アキト「少し気配だけでも消しとく。みつかるとめんどそうだしな。」
シル「はいはい〜」
-/食堂/-
シル「よおしご飯食べるぞお!(寝ながら着替えるわたしすごいわ)」
アキト「(つかれた。。。。やっと目を覚ましやがった)」
シル「今日は〜さば味噌煮〜ごはん〜ゆで卵〜お茶!」
アキト「おれは。。。適当に選ぶか。」
シル「おばちゃんおねがいしま〜す!」
おば「はいはい!合計で540グランね!はいおつり!」
アキト「たのむ。」
おば「え。。!すごい量が多いわね!合計で〜。。。。3000グランね!はい!ちょうど。ありがとね!」
シル「うぇ。。。。量が多いね。。。。昨日は何で少なかったの?」
アキト「ん?食べる気分じゃなかっただけさ。」
シル「へぇ〜。。。(自分のお金じゃなかったから遠慮してたのかな?)」
アキト・シル「いただきます!」
シル「そういえば、授業中はどうするの?」
アキト「普通はつねにお前の横にいるだろうな。」
シル「そうだねぇ。他の子たちも常に小さくしたりして近くにおいてるしねぇ。」
アキト「小さくなんかなれんからな?」
シル「どうしようか〜。。。。」
ネル「そんなことだろうと思って作りました!」
突如アキトの横から学院長が出てきてアキトのトレイに乗っているご飯を横取りした。
アキト「なんだそれ?」
ネル「わたしががんばって作った。指輪だよん!おかずと交換ね!」
アキト「なんか効果でもあるのか?」
ネル「それはねぇ!マスターに危険が及んだときもしくは危険と思ったときは従者にマスターの危険と位置がわかるようにしたものだよぉ〜」
アキト「そりゃ便利だ。ほう。。。さすが学院長だな。。作りがうまい。」
ネル「てへへ〜撫でてもいいのよ!!」
といい少女は頭を出してきた。
アキト「うんうん。えらいな。ナデナデ 後で作り方の資料くれ」
ネル「ふふふ〜♪本当は見せちゃダメなんだけど、後で渡してあげるね?」
アキト「おう。。。ごちそうさま。シルそれはめといてくれ」
シル「うん。わかった〜。。。ごちそうさま!」
ネル「放課後何かあるかもしれないから、学院室にきてね〜。」
シル「あ、はいわかりました。」
シル「じゃあ教室までは送っててね。その後は自由に行動していいから。放課後になったら学院長室まで行くから教室に来てね」
アキト「ほいほい了解。。。ここが教室か?」
シル「そうそう。んじゃまたね!」
アキト「ん。じゃあな(なんかめちゃくちゃ見られてるな俺。男からは殺気が入ってる。。。。)」
アキト「(さて、、、。どこ行くか。。。。。?!)」
地震が起きる。
アキト「シル!大丈夫か!」
シル「うん!!何とか!!」
アキト「俺の近くに居れば安全だから動くな。」
シル「うん。」
アキト「収まったか。。。?」
シル「あれみて!!なに。。。あれ。。?女の子が5人・・・?」
アキト「そこから動くな。俺が行って来る。」
シル「え?!あ!ちょっと!!」
アキトは窓から飛び降りグラウンド上空で浮いている少女たちを見た。
アキト「・・・・。」
少女(雷)「お前がアキトだな!?」
少女らは出てきたアキトを見て武器を構えた。
アキト「あぁ、そうだが。お前らは何者なんだ?というか何で知ってるんだ。」
少女(炎)「わたしたちは・・・・リーヴェ・ブルーメン。あなたを倒しに来ました。」
アキト「?!おれを?(物騒なしかも話し聞かないやつらだな)」
少女(地)「王からのご指示ですから、申し訳ありませんが。。。」
アキト「可愛くても手加減はなしだがいいな?」
少女(水)「はい。大丈夫です。あなたを倒します。」
〜/戦闘後/〜
少女(闇)「・・・・きゃっ!。。。五人がかりでも倒せないなんてぇ。。。」
アキト「これで終わりだ!(なんだ。意外とあっさり終わったな。)」
少女(炎)「。。。!!今。code:male illk !」
アキト「な?!最初からこいつ狙いか!!」
五角形の魔法陣がアキトの四肢を捕らえていく。
少女(炎)「陣に入りし贄に新たな試練を与えん。」
アキト「(くっ。。。。魔力が奪われていく。。。。)」
少女(水)「我が贄の怠惰と憤怒を封じりたまえ。スノーフレーク。」
少女(雷)「あたしは暴食と傲慢をもらうわ!ファルフジウム!!」
少女(地)「王の指示ですので申し訳ありません。。ミストルトィ・・・。」
少女(闇)「わたしは色欲を貰うわねぇ。フリージア!」
少女(炎)「エリカスパルサ!」
アキト「てめえらいっせいに喋ってんじゃねえよ!!!」
5人「「「「「!!!!!!!!!!」」」」」
アキト「一人ずつ行けよ!!!聞き取れた自分がすげえよ!!」
アホ五人「「「「「なんで聞き取れたんの?!」」」」」
アキト「よっし!あっぶねえええ!!なんだこれ!!魔力奪い取りすぎだろ?!」
少女ファイブ「「「「「解除されたああ!!!!化け物!?」」」」」
アキト「はいはい。化け物化け物。」
アホの子達「「「「「なんでそんなあしらいかた?!」」」」」
アキト「・・・で、どうする・・・?戦いたいか?お前らボロボロだし、俺は魔力と体力お前らに取られたし。」
少女(炎)「なんでそんな余裕なの?!魔力を半分以上ごっそり取ったけど。。。」
アキト「鍛え方が違う。で、このまま戦ってもどちらもメリットがない気がするが。もうあの魔法陣は効かないぞ?しかもそろそろこっちの増援来るんじゃないか?」
実際はかなりやばい。このまま戦えば彼女たちの2〜3人は倒せるかもしれないが、俺は確実に負ける。
それに、魔力量が急激に変化したせいで全身に激痛が走っていて思うように動けない。
少女(水)「本来の目的は達成できたんだし良いのではないのでしょうか?」
ん?目的達成してるのか?てことは魔法陣を使ってとかのの目的ではないってことか?
アキト「頼むがそうしてくれるか。正直これ以上女性を攻撃するのはちょっとな。。。。」
少女(闇)「いやいや。ここまでボコボコにしといてそれは。でも女の子扱いされてるのは嬉しいわね。ちょっと気に入っちゃった。キャ♪」
なんだ。キャ♪って。。。
少女(雷)「でもなんか負けて逃げるみたいで癪だよ!戦おうよ!」
アキト「あぁ、お前ら今から戦って負けたら俺の奴隷な?」
エロ少女5「「「「「負けたら肉奴隷?!!!!」」」」」」
アキト「そのほうがいいのか?!」
少女(炎)「エッチ!!変態!死ね!!」
少女(水)「あわわわわ。。。。。!!!!」
少女(雷)「Mなのでボク的には。。。。」
少女(地)「くずやろうめ」
少女(闇)「搾りつくしてあげようかしら」
若干3名おかしいぞ。。。。
少女(炎)「くっ!!!ここは引き分けですからね?!肉奴隷になりたくないからひきさがるだけですからね?!わかりましたよ。。。。!!もう!何なんですかこの規格外の人間は。。。。魔王様並じゃないですか!」
ネル「おーい。だいじょうぶかーい?」
アキト「ほれ。増援がきたぞ。早く行け。」
少女(雷)「はいはい。じゃあ撤収ー!」
少女たちは逃げていった。
本当になんだったんだ?
少女たちが見えなくなったころにシル達が俺のところまで走ってきた。
シル「大丈夫?少しボロボロだけど」
アキト「おう。もう安全だ。ちょっと頼まれてくれるか?」
シル「なに?」
アキト「誰か俺を運んどいてくれ。。。。。。」
シル「え?。。。。!!!あ、ちょっと!!!アキト?!」
視界が揺らぎ意識が遠のいていった。。
−−保健室−−
アキト「。。。。んぐぁ!・・・ここどこだ。」
まだ少し痛む身体を無理やり起こして周りを見た。
シル「!!おきた!?もう!心配させないでよ!!!ここは保健室よ。」
アキト「あぁ〜。運んどいてくれたのか。ありがと」
シル「無茶すんな!」
アキト「無茶はしてないぞ。敵がまさか魔力奪いに来るとか思わなかっただけで」
シル「言い訳すんな!!!」
いたい。殴られた。もしかしてシルはあいつらより強いんじゃね?
ネル「で、彼女たちはどうしてここに来たのかしら?」
アキト「目的は達成してるらしいから俺を探してたんじゃないか?俺の名前呼んでたし。」
シル「なんで知ってたのかな?」
アキト「なんでだろうなぁ。。。」
ネル「と・こ・ろ・で〜♪」
ネルが怪しい笑みを浮かべている
アキト「なんだ?」
ネル「あそこに着く前に”肉奴隷”って言葉が君の方向から聞こえてきたんだけど♪」
アキト「あ。」
シル「!!!」
アキト「あー。あの場で言っとけば大抵の女性の敵は逃げてくれるからな。」
シル「ちなみに本当にする気は?」
アキト「ちょっとだけ。」
シル「三途の川泳いでこい!!!!!!!!!!!!」
アキト「もどってきまーす!!!!!!!!!!」
−−教室−−
結局相手の名前「リーヴェ・ブルーメン」しかわからなかったのでネルに調べてもらうようにした。
数日経ちわかったことは彼女たちは封印された魔王の親衛隊だということだった。
900年の月日のせいで封印は劣化ししていたのだろう。親衛隊のほうが先に封印を解除されたらしい。
しかし、気になるのは彼女たちの発言「王の命令」だということだ。
魔王の封印はもう解けてるのではないか?とも思ったのだが、魔王が攻め込んできていないということはまだ封印されているということだろうか。もしくは、封印前から命令を受けていたのだろうか?
まぁ、今は情報が少ない。調べることもできるがそうするとシルが守れなくなる。それは避けなければ、
俺を知っているということはシルのことも知っている可能性も低くはない。
俺が離れればシルが狙われる可能性もあるということだ。
情報が足りないかもしれないが離れないで調べるとしよう。
ちなみに現在はシルが昼休みの昼食をとっている間くらい俺を気にせずゆったりしてほしいからとネルに学院内の巡回を頼まれていたので巡回をしている。
アキト「巡回って言っても俺誰が校則違反とかしてるのかわかんねえよ」
周りの人が俺を怪訝な目で見ている。
そりゃそうだ。私服でしかも刀を腰につけてる人間が何気もない感じで歩いてるんだからな。
一応ネルから貰った巡回するための風紀バッチを胸に着けてみたがこれでいいのだろうか。
まぁ、俺が生徒を見ると生徒が俺の胸を見た後途端に目をそらしてるから効果はあるみたいだけど。
ん。。。。視線を感じる。
周りの人が浴びせる畏怖や見下しなどの目ではなくまるで観察している様な感じの視線を感じた。
周りを見てみるがだれもいな。。。。いや、いた。ツインテールがある。
隠れてるのはわかるんだけど。。。襲いに来るわけでも周りに危害を加えるわけでもなさそうだしまぁいいか。
なんか相手したらめんどそうだしな。
適当に巡回していたら近くの教室で笑い声が聞こえる。
しかしこの笑い声は俺の嫌いな笑い声だった。
男「おい青蜘蛛女。服脱いで蜘蛛になって尻から糸出してみろよ」
少女「・・・。いや・・・。」
男「は?口答えてんだよ」
そう言い少女の前にいる男は少女の座っている机を勢いよく蹴る。
机には少女が食べるはずだった弁当があり、けられた拍子に落ちてしまった。
少女「ひっ。。。。」
少女が驚いたりする声を少し上げただけで周りの人間があざけ笑う。
少女が弁当を拾おうとすると男は弁当を踏みつけ足を地面にこすり付けた
少女「あぁ・・・・・。」
少女は今にも泣きそうな顔をしている
男「お前みたいな害虫がなんでこの学園にいるのかわかんねえよ。」
少女「私害虫じゃない・・・・・・。」
男「昆虫族が神族の貴族に文句言おうってのか?あ?なんだその目?」
ふむ。トラブル発生とみるか。
アキト「何を騒いでいる」
男「だれだてめぇ。」
少女を囲んでる人間は俺のことをにらみつけてくる。
クラスの人間は見向きもせずにうつむいている。
さっきこの男が神族の貴族とか言っていたな。なら、貴族に口出しできないってところか
アキト「巡回中の不審者です」
男「は?」
アキト「昆虫族とか神族の貴族とか聞こえてきたが何か?問題でも?」
男「てめえには関係ないだろ。どっかいけよ」
アキト「関係あるんだよ。ネル……学院長からの指示でトラブルがあったら対処しろと頼まれてるんでな」
男「学院長?あのガキかよ学院長の肩書きも落ちぶれたな。こんなやつにパトロールさせるとはな」
アキト「そこの嬢ちゃん」
少女「……はい。」
アキト「名前は?」
少女「アラクネ・オルティア・ゲイザーです」
アキト「いい名前だ。ティアと呼ぼう。俺は月見里 秋兎だ。アキトでいいよ」
ティア「え。。。。あ、はい。。。。え?」
男「おい無視すんなよ!」
男は俺の胸倉をつかんできたが
アキト「ん?どうした?」
男「殴らせろよ。神族の貴族を舐めたこと後悔させてやる」
アキト「神族の貴族は舐めてないな。種族や位で格を決めるお前を舐めてるんだよ」
男「クズが死ね!!!」
男は殴りかかってきたが訓練も何も受けていない人間が生身で何をしようというのか。
アキト「クズはどっちだよ」
アキトは避ける気配もなく男の拳を受け続けた。
男「へっ。。。何だよ。反撃もしねえのか!」
男が周りを見るとクラス全員が青ざめている
周りが「化け物」とアキトの方をみてつぶやいている
アキト「自分の手を見ろ。何発目かで砕けると思ったが、一発目で砕けるとは思わなかったよ」
男「え。。。なんだよこれ。。。。。」
アキトには傷一つついておらず、男のほうは拳が砕けていた。
男「うあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!いてええええええええ!!!!」アキト「痛みで気絶したか。情けない。。。こんな痛みで気絶するのか。おいそこの取り巻き」
はい!!と焦るように男の取り巻きが出てきた
アキト「こいつ担いで保健室行け」
取り巻きはオドオドしながら男を連れて行った。
アキト「これは報告したほうがいいか。じゃあそこの嬢ちゃんは、気絶した男の名前教えてくれ。学院長に報告しなきゃいけないんでな」
アキトはそこらへんにいた女性徒に気絶した男の名前を聞き、メモしていく。
アキト「よし。トラブル処理完了っと。そろそろ昼休み終わっちまうのか。すまんな飯中に邪魔した」
ティア「いえ。。。もう食べれませんし大丈夫です」
アキトは落ちた弁当を拾い上げ、中身を一口食べた
ティア「え!なにしてるんですか!」
アキト「ふむ。うまいな。これ自分で作ってるのか?」
ティア「・・・はい。」
アキト「貰っていいか?お詫びに何か奢るが」
ティア「いえ。大丈夫です。。。」
アキト「そういうな。授業始まったら教師に言っとくから大丈夫だ。お、ちょうどいいところに」
アキトは踏みつけられたご飯を片して弁当をもって教師に事情を説明している
アキト「はいお待たせ。良いってよ。んじゃ行こう」
強引に彼女の手をとり食堂へ向かった
ティア「そっちは食堂じゃないですよ?!」
--食堂--
アキト「すまんすまん。そういやあまり位置知らなかった。それでいいのか?」
二人は席に着き、ティアは素うどんを選んで食べ始めた
そういえば昼休み終わった途端あの視線を感じなくなったな。今度見つけたら捕まえてみるか
ティア「はい。そこまでおなか減ってないんで。ってなんでアキトさんが買ったデザートとか渡すんですか!」
アキト「よく考えたら俺そこまで食べれなかった。」
そう言い、弁当を食べ始めた。
ティア「これも、巡回の仕事の一部ですか?」
アキト「いんや?違う。さっきも言ったが単なるお詫びだ。弁当奪い取った上に迷惑かけたからな」
ティア「迷惑だなんて。。。。」
アキト「本当うめえな。なんでこんなうまく作れるんだ?」
ティア「ずっと一人で暮らしてきましたから」
アキト「へー。あ、デザートとか残すなよ?」
ティア「あ、はい。」
アキト「どこの世界でも種族差別とかあるんだな」
ティア「それは仕方ないとおもいます。私たち昆虫族は人を襲う種族ですから。。。」
アキト「てことは今食べてるのって意味無し?」
ティア「あ、いえいえ。別に人間を食べなきゃ生きていけないってわけではないので。人が食べれないときは木の実とか普通に食べますし、こういう料理のほうが私には味が合って好きです」
アキト「そうなのか。この学院には他には昆虫族はいないのか?」
ティア「私以外にはいないです。好き好んでこの学院には来ないです」
アキト「そうか。頑張ってるんだな。」
この学院にいる理由は、今の空気が悪くなる気がしたので質問しないでおこう
ティア「いえ。私はただの我侭なので。。。。」
アキト「我侭でも良いじゃないか。嫌な事があっても立ち向かっているんだ。かっこいい事だよ」
ティアの頭を優しく撫でる
ティア「はひ。。。あの。。。恥ずかしいです」
アキト「あぁ…!すまんすまん!つい癖でさ。嫌だったか」
頭に乗せてたてをパッと離すと少し残念そうな顔をされた。
ティア「嫌ではないので大丈夫です。。。」
アキト「よかった。いやとか言われたら結構へこむんだよ。さて飯も食ったし、時間もちょうど授業の休み時間終わりかけになったし俺も護衛しにいくか」
ティア「ご飯ありがとうございます」
アキト「別に良いよ。今度奢るときは素うどん禁止にしとこう」
ティア「え!!」
俺は彼女を教室まで送り、学院長室へ寄りさっきのことを話した。
--自室--
シル「ただいまー」
アキト「おかえりくださーい」
シル「どこに帰ればいいの?!」
アキト「学院へ行って来い!」
シル「えええ!!……とまぁ、冗談は置いといて、今日初めての巡回はどうだった?」
アキト「……早々冗談。あぁ、神族の貴族が昆虫族の女の子をいじめてたから止めたら殴られた」
シル「何その間?!まあいいや。怪我は大丈夫・・・・よね」
アキト「怪我ならしたぞ。神族が」
シル「え?え?!どういうことなの?!もしかして殴ったの?!」
アキト「殴ったら相手が死ぬわ!神族の手が俺を殴ったら粉砕したんだよ。俺反撃してないのに」
シル「あなたの体こわすぎるわ。。。いや、相手がもろかったのかな…?」
アキト「すげえだろ〜。あと、知り合いが出来た」
シル「へぇ〜誰?」
アキト「神族に絡まれてた昆虫族の女の子と」
シル「ほう。。。可愛かったの?」
アキト「可愛かったよ。問題解決した後一緒に飯食べた」
シル「で、何食べたの」
アキト「あの子は素うどん食ってた。俺は、そのこの弁当食ってた」
シル「なんでお前が弁当食ってるんじゃ!!」
アキト「ペシペシすんな。仕方ねえじゃねえか。神族の男のやつのせいで弁当床に落ちちまって勿体無かったんだから」
シル「まぁ。。。それなら。。。しかたない。。。。」
アキト「んじゃ。俺は街のほうに行ってくる。消灯前には帰ってくる」
シル「はいはい。いってらっしゃい」
-/ベルクラント/-
アキト「適当に依頼でもこなしていくか」
ギルドに行くと主人が困っていた顔をしていたのが急に明るくなった
主人「アギド!ちょうどよかった!!こっちにきてくれ!」
アキト「ん?なんだ?お?可愛い女の子じゃないか。ん?……。」
居たのは青髪ツインテールの小さな機械族の女の子だった。服が戦闘服っぽいし、槍持ってるんだけどどうしたんだろうか?
それにこのツインテールどこかで…。
主人「この子がお前に依頼があるらしいんだ」
アキト「俺に?」
青髪少女「はい。私と戦ってほしいんです」
アキト「え?なんで?」
青髪少女「実力を調べるためです。あなたは翼竜を討伐したそうですね?」
アキト「あぁまあ。」
青髪少女「なら調べるには十分です。依頼を受けてくれますね?」
思い出した。巡回のときに俺の後をつけてきたあの青ツインテールだ。
視線の種類も気配も同じだし聞いてみるか
アキト「報酬は?報酬条件は勝敗できめていいのか?」
青髪少女「私が勝てば報酬無しです。あなたが勝てば300グランでいいですか?」
アキト「女の子ボコってお金貰うのは、嫌だな。他のにしよう」
青髪少女「何がいいんですか?……私の体は上げませんからよ?」
アキト「それは残念だ。いや。欲しいのは他のものだ」
青髪少女「何ですか?体とお金以外で何があるんですか」
アキト「君の名前を教えて欲しい。あと、俺の後を昼休みにつけていた理由を教えてくれるかな?」
青髪の少女はぽかんとした顔をしている
青髪少女「そんなことで良いんですか?わかりました」
尾行していたことを否定していないということは、同一人物で決めて良さそうだ。
青髪少女「あ。つ、つけてなんかいませんよ?何言ってるんですか!!」
あ。っていっちゃったよこの娘。。。。しかも焦ってる。。。。
アキト「そ、そうか。まあいい。じゃあやろうか」
青髪少女「では、いきます!!」
主人「ちょっとまってえええええ!!!ここでやんのかよおおおお!!!外いけよおお!!!」
−−戦闘−−
アキト「すげえ!すげえ!ここまでついてくるのかよ!」
青髪少女「化け物ですかあなた?!攻撃受けるのがやっとなのに!!」
アキト「俺より強いやつは五万と居るんだぜ?そんな弱気でどうする。お前に意地はないのか!」
主人「おまえら絶対物壊すなよ!?」
青髪少女「あります!」
私が連続で攻撃を繰り出しても避けられる。。。彼の攻撃は受けるのがやっとなのに本気も出されてない。。。!
アキト「お前が本気出せばもっといけるだろ!本気ださねえと報酬をお前の体にしてもらうぞ」
青髪少女「な!?くっ!!ではいきます!!!」
アキト「!!!!」
少女は幾多の斬撃を繰り出していき、アキトは不意に足元のビンに足をとらわれた。
青髪少女「(今しかない!!!)」
ここぞとばかりに遅延魔法(爆風による加速、槍強化)を瞬時に行いアキトに突貫した。
槍はアキトの顔めがけて突貫していく、アキトの頬に槍が触れる瞬間だった。
青髪少女「なに。。。これ。。。?障壁・・・?!」
槍は頬を貫くよりも先に障壁によって止められていた。
障壁の厚さが薄すぎて確認できなかったが障壁に槍が刺さっている部分は黒い障壁が渦巻いていて目視できるようになっていた。
この障壁・・・。硬すぎる・・・!でも!!!
青髪少女「まだまだぁ!!!フルバーニア!リミットブレイク!!!!!!」
少女は肩、腰、足につけていたブースターを最大出力で障壁を貫いた。
青髪少女「やった・・・!!!・・・・・・嘘・・・。」
本気を出したけど彼の頬に切り傷を与えることしかできなかった。でも、これからどうすれば、、、、。
アキト「あー。。。俺の負けだ」
そう言い武器を置き両手を上げて公算のしぐさを出した。
青髪少女「!!馬鹿にしてるんですか!」
アキト「馬鹿にしちゃいない。俺に怪我を与えたんだ。即効性の毒が塗られていたら俺は死ぬか動けなくなるかのどっちかだ。じゃあどちらかが死ぬまで戦うか?」
青髪少女「ですが。。。。!!!」
アキト「で、俺の実力は測れたか?」
青髪少女「!!」
少女は驚いたような顔をしている。やっぱりか。
アキト「まぁ、理由は知らないけどさ。そういうことがあるときは直接言ってくれ」
アキト「さてと、街でなんかたべながら帰るか」
青髪少女「ま、まってください!!」
アキト「ん〜?」
青髪少女「キリエル・ラビット・マウサーです」
アキト「飯がうまい店の名前?」
青髪少女「違います!!」
少女は胸に手をやり深呼吸した
青髪少女「私の名前です」
アキト「そかそか。んじゃたのしかったよ。ウサちゃん。またな」
ウサちゃん「ウサちゃんやめてええええええ!!!!うわ!!!名前欄がウサちゃんに!!!!」
主人「何で店壊れてねぇんだ・・・。」
−−昼休み−−
アキト「ふぇっ…。くしゅんっ・・・。ふぇぇぇ・・・。」
シル「アキト…。くしゃみ可愛いね。それに頬にばんそうこ張ってどうしたの?怪我?」
あの後、歩きながら食べていたらギルドで暴れていた不審者としてなぜか街警団の人に追い回された。
あのときは、障壁での魔力消費が激しくて身体が痛かったからあの人数の街警団の相手はさすがにしんどい。
というよりあれは、ヤバイむさ苦しいおっさんたちが「ふひひwwww良い男じゃねえかwww」「やっべ興奮してきた!捕まえたら尋問な!」とか言いながら追いかけてくる恐怖。
珍しく別の意味で命の危険を感じた瞬間だった。
とにかく逃げることだけを考えて(少しでもつかまったら終わりなきがした)街警団を巻いて
速攻で学院に帰ったのは良いんだが
アキト「まさか窓閉めて寝てるとは思わなかった…。これか?ちょっとな」
窓も玄関も戸締りして窓からはぐっすり寝たシルが見えてちょっとイラッとした。
窓割らずに入る事も出来るんだが、魔法による発光現象で眩しくなり、音がうるさいためシルを起こさないようにするためには朝まで外で寝るしかなかった。
それに、激痛ほどではないが痛みのせいで寝れなかったしな。。
前の世界じゃ毛布にくるんだりして外で寝てたけど毛布もないし街に戻ったら街警団の方々に捕まること間違いなしだったから戻れないわけで、結局一晩学院寮の屋根の上で一晩過ごしたわけなんだけど
シル「いやぁ。ついついアキト居ること忘れちゃって…。ごめんねっ☆」
アキト「いいけどな。あ、魔法で体温めればよかったのか…。忘れてた」
リナ「あんなに強いのにへんなところでうっかりさんですね」
アキト「うぐ。。。俺はうっかりしてるのか…。」
シル「で、今日は巡回はいいの?」
アキト「暇なときで良いといわれてるからそれは構わないさ。それに朝、あのトラブルのあと問題は起きてるかどうか見に行ったが、男は萎縮しまくって当分は大きな顔できないだろうな。大丈夫そうだったよ。腕以外な」
シル「そかそか。じゃあそろそろ食堂行こ?」
アキト「おう。そうだ…ん?」
誰かから視線を感じる・・・。感覚は昨日の・・・。ウサちゃんか…。しかし、見つからない。
ふと、教室の入り口を見るとティアがキョロキョロしながら誰かを探している。
周りは、昆虫族ということを気にしているのだろう。警戒している。
リナ「あの子が昆虫族の子ですか。アキトさん?」
アキト「ちょっとまっててくれ。…。この教室にどうした?誰か探してるのか?ティア」
声をかけるとビクッと肩が揺れ今にも泣きそうな顔をしたと思うと俺を見た瞬間笑顔になったと思ったら顔が真っ赤になっていた。
ティア「あ、ああああああの!これどうぞ!お弁当です!迷惑だと思ったのですがおいしいと言ってくれたので・・・。」
シル「な!!!?!??!」
リナ「ふぇ?!!!!」
彼女の手に四角い包みがあった。
渡すときに真っ赤な顔がさらに赤くなったことは気にしないでおこう…。そして周りから驚愕の叫びと黄色い声が聞こえたのも気にしないでおこう。なぜに弁当…?まぁくれるというなら貰おう
アキト「おぉまじか。ありがと。嬉しいよ」
ティア「はぅ・・・。」
おぉ。限界以上に紅くなってるぞ…。大丈夫か?
ティア「じゃあこれで失礼します!!」
アキト「ちょいまち」
教室から逃げようとした彼女の手を握って捕まえた。
アキト「一緒に食わないか?」
ティア「え。良いんですか?」
アキト「別に良いんじゃないか?それに俺のマスターはそこでダメというほど捻くれた人じゃないさ。どうだ?シル」
退路は絶っといたので断ることはないだろう。
シル「え…!?あ。うん」
アキト「自己紹介とかは飯中にしよう。リナもいくだろ?」
リナ「ふぇ??!あ、はい行きましょうか!」
4人は驚愕で騒がしい教室を後にした。
--食堂--
4人「「「「いただきます」」」」
何だこの空気。気まずい…。誰も一言も喋らないとか…。
…、あれ?ウサは?まだ追ってきてはいるらしいんだが姿が見えない。
飯でも食べてるのかな?
アキト「そういえば紹介がまだだったな。二人とも、この子がこの前のトラブルのときであった。アラクネ・オルティア・ゲイザー だ」
ティア「私のことは、ティアって呼んでください。昆虫族と蒼魔族のハーフです…。階級は「平民」、学院級「魔法使い」の「ソーサラー」の1年になります」
アキト「俺の隣に居るのがシルバード・アルティシア・フォン・アシュレイ俺のマスターだ」
アキト「ティアの隣に居るのはセシリス・エリナ・クロウェル」
アキト「ん?二人ともどうs・・・。」
二人「「可愛いいい!!!!!!!」」
二人は彼女の近くに駆け寄ると、彼女のことを強く抱きしめた。
二人の大絶叫と奇行に周囲の目がいっせいに集まった
抱きつかれている本人は何がなんだかわからず混乱している
シル「シルって呼んでね!!うおおおお!お尻やわらか〜い!」
リナ「私はリナです!ほっぺやわらかいですー!」
ティア「お尻触らないでぇ…。ほっぺもまないでぇ…。はぅぅ…。」
アキト「はい。お二人さんやっててもいいが飯の時間なくなるぞ」
二人「「はーい」」
声をかけると二人は自分の席に戻った
アキト「シルは階級は「王族」、学院での級は魔法使いの「ワイズマン」学年は2年。こいつは俺のマスターだ。リナは階級「平民」、学院級「魔法使い」の「ウィザード」学年は2年だ」
アキト「そういえば、蒼魔族とハーフだったのか。てことはその肌の色は、蒼魔族から遺伝してるのか」
図書館であらかじめ種族のことを調べていてよかった。問題が起きるときに対処をしやすくするためにはあらかじめ知っとくに限るからな
ティア「そうですね。この色と蜘蛛のお尻のせいで小さなころから怖がられていたのであまり好きではないのですが」
アキト「俺は好きだぞ」
3人+ウサギ「「「「?!」」」」
あ、見つけた。何してんだあいつ…。
アキト「周りの蒼魔族より綺麗な肌の色してるし、お尻だってチャームポイントだと感じるぞ。現にさっきシルが中年のおっさんみたいになで繰り回してたしな」
シル「だれがおっさんか!!!」
ティア「一番驚いたのは、アキトさんが従者だったことですよ。この世界で始めて人間の従者がでてきてしかも強いだなんて噂で聞いててそんなことないだろうって思ってたら本当にいるだなんて」
シル「そうだよ。私もびっくりしたよまさかドラゴン召喚を狙ったら人間が出てくるとか思わないよ」
アキト「俺は強くないんだがなぁ」
リナ「あのゴーレムを軽々と倒したのは強い以外ないと思いますよ?実際あの生徒はかなり上位に居たので」
アキト「俺の頬に傷をつけたやつならこの世界に居るぞ。なぁウサちゃん」
声を少し大きめでウサにも聞こえるように喋ってみると案の定ビクッとして俺たちの前に出てきた。
ウサちゃん「ウサちゃん言わないでください!!!なんで名前欄がまだウサちゃんのままなの?!」
俺がそう呼んでるからじゃね?とは言わないでおこう
3人「「「?!?!」」」
シル「また女の子が増えたわよ…。あの節操無しめ。チッ」
リナ「この人の守備範囲がわかりません…。どこで知り合ったんですかね…。これ以上増えたら困りますよ。チッ」
ティア「でも可愛いですね…。って二人とも私が紹介されたときそんなこと思ってたんですか!!!」
3人とも密着して小声で話すのはいいけどさ。聞こえてますよ…。
ウサギ「なんでばれたんですか・・・。まぁいいですけど。私は、キリエル・マウサー。階級「貴族」、学院級は、「槍士」の「グングニーラ」学年は1年です」
3人「「「1年でグングニーラ・・・。あぁ!」」」
シル「この娘がグングニルの所持者なんだ?!」
アキト「ん?知ってるのか?」
シル「アキトはここに来て数日だから知らないけど、この学院で知らない人は居ないんじゃないかな。この娘は神を殺したプレアデスって言う武器の一つ、グングニルの所持者よ。全ての種族の王が認めた人じゃないと触ることが出来ないって言う宝ね。その宝と同時に渡される称号が「SevenSister」」
アキト「そうなのか。じゃあ俺と戦ったときのあの槍が?」
ウサギ「そうです。軽く相手をするつもりだったのに本気をださなけれいけないとは・・・。何なんですかこの人は!唯一当てられたのがその頬の傷だけとは…。」
リナ「うわぁ…。もうチートキャラですね…。王に認められるためには武力、知性ともに最高ではいけなければならないのに…。それを上回ってたんですか」
ウサギ「正直、私は傷物にされました。責任とってください!!」
アキト「ちょ!!誤解を招くようなことを大声で叫ばないで!!」
やっべー完全に俺へと向かってる目が「こいつ襲ったのかよ」「このこ襲われたトラウマから立ち直れるかしら、最低ね」という感じで飛んできてる。
ティア「そういえばどうして戦ったの?」
よし。さすがだティア。そのまま話をそらせてくれ。
ウサギ「この鬼畜さんが召喚された当日に、上級ゴーレムは倒されるわ、ギルドで一番報酬が高かった依頼を先にこなされるわされました。依頼って翼竜討伐ですよ?!しかも馬車で1日ですよ?!その翼竜を倒して3時間で戻ってくるんですよ?!しかも、翼竜を抱えたまま!!その翌日には学院に来たリーヴェ・ブルーメン?とか言う輩5人相手を追い払ってるんですよ!!しかもその時に「お前ら負けたら肉奴隷な?」とか言っちゃってるんですよ!!」
アキト「肉奴隷とは言ってない!!」
リナ「アキトさんそんなことしてたんですか…。ヒドッ」
ティア「最低です」
Oh...こいつらの中で俺が鬼畜変態野郎までに没落しておりまんがな。視線が痛い。
ウサギ「私は学院生徒会の副代表としてどんな男か調べるように言われたので、昨日は尾行した後にその日ギルドに来るという情報を手に入れたので先回りして、私と戦う依頼を頼んでたら彼が来てギルドでカマかけられて尾行してたのバレるし、いざ戦っても攻撃は全て避けられるし、攻撃が早すぎて防御しか出来ないし、挙句の果てに「本気出さないと報酬はお前の体にするぞ」と脅され本気を出しても頬にかすり傷を負わせただけという…。そして最後にかすり傷だけであなたは負けを宣言して私のこの気持ちどうしてくれるんですか!!!あなたと出会って私が不幸になりました!!!」
アキト「たまってたんだなぁ。。。。なんかごめんなさい」
ウサギ「謝っても許されません!!あなたの力は強大すぎます!!!学院生徒会の権限で命じます!!この学院生徒会に入りなさい!!!」
4人「「「「ええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」」」」
−−生徒会室前−−
シル「どうしてこうなった…。」
アキト「俺のマスターだから仕方ない」
リナ「なんで私もなの…。」
アキト「道連れ」
ティア「 」←ヤバ顔
アキト「 」←ヤバ顔
ティアさんや。そんな顔しないでください。諦めてください。
結局俺たちは午後の授業を放棄(許可は出てる)して、ウサちゃん(腹いせに永遠と呼んでやる)に引き連れられ生徒会室前に居た。
なんで、3人が居るかと言うと、俺が
「俺を入れたいんならこいつらも一緒に入れろ」
と3人を道連れにしたからである。
ふっ…。あの時、あんな目で見てたのが悪い諦めなさい。
ウサちゃん「鬼畜野郎さん。その顔やめなさい。キリエルです」
彼女がノックすると中から「はいって」と声が聞こえ、ウサちゃんに続くように俺たちも入った。
???「へぇ〜。ほほぉ〜。顔はかっこいい方ね。それに筋肉も無い様に見えてしっかり付いてる。魔力の量は…。この前の魔法陣で減らされてるけど常人以上ね。全員座ってね。あ、飲み物用意してあげて」
一番高級な席に座って指示してるのが生徒会長らしい。
指示通り俺たちは適当なソファーに腰掛けた
ミドルの髪の毛で下半身が蛇の女の子はは俺を見るなりすぐに顔を見たり、体をベタベタ触りだした。まるで品定めをしているようだ。
警戒して無い様に見えるが実際は魔力を溜めていつでも攻撃が出来るように警戒している。
???「あなたが噂の化け物くん?私はラミア・ミルフィー・トーレックこの学院生徒会の生徒会長よ。
階級は「貴族」、学院級は弓士の「バリスタ」学年は3年 種族はラミア よろしくねっ」
アキト「よろしく。そう警戒するなよ。襲いたくなるだろ?俺の名前は知ってるからいいだろ?ミルフィーと呼べばいいか?」
4人から頭をたたかれた…。
ミルフィー「んー。襲ってもいいんだけど優しくね?私はまだ処女だからこわいのよ♪呼び方はミルでもミルちゃんでもミル先輩でも良いわよ?なんならみffアキト「それ以上は危ない!」」
アキト「体裁のこともあるからミル先輩と呼ぶよ」
ミル「うん。ありがと♪ところでこの子達はなんでここに?」
3人「「「道連れにされました」」」
ミル「??????」
ウサちゃん「この鬼畜野郎さんが「こいつらと一緒じゃないとやだぷー」って言ってました」
なんだよやだぷーって…。しかも鬼畜野朗で俺の呼び方固定されてるし…。
ミル「うーん。それなら別に構わないわ。それでいいかしらシルバードさん、エリナさん、オルティアさん」
アキト「ん?紹介したっけ?」
ミル「あなたの身辺調査したときにウサちゃんから一通り聞いてるからよ♪」
ウサギ「ウサちゃんやめてください!生徒会長!」
ミル「だって可愛いじゃない」
ウサギ「うぐぐぐぐ…。」
ミル「てことで、生徒会に入ってくれるのかしら?」
アキト「その前に生徒会にいれる理由を聞きたい。こんなやつ入れても得なんてないはずだ」
シル「自分でこんなやつって言ったわね」
ティア「鬼畜変態野朗ってことを認めたってことですかね」
リナ「アキトさんの周りが女の子いっぱいになりますね。主人公だからっていい気に乗ってますね」
アキト「あの?!聞こえてるんですけど?!だんだん三人とも口悪くなってない?!ねぇ?!ティアとリナの変わりようが一番怖いんだけど!!?」
3人「「「ソンナコトナイヨー」」」
シル「なんで私だけ何もないの!!私だけ普通だとでも言うのか!!」
アキト「いやいつもそんなんだし」
シル「ムキーーーー!!」
ミル「自分を謙遜するのはいいけど、私が見初めたんだからそこまで謙遜しないで欲しいなぁ」
自分の観察眼に傷をつけるなということか。
アキト「俺が出来るのは戦闘のみなんだぞ?生徒会に使う場所があるのか?」
ミル「ちゃんとあるわよ?生徒会は、”学生だけではできないこと”をする団体なんだから」
アキト「なるほど。理解したよ。"俺にしかできないこと"もあるわけだ」
3人は何のことか理解がそこまで出来てないようだ。
ミル「そそ。もっとも。生徒会に籍を置くんだから雑務もしてもらうけどね」
アキト「わかった。会議とか集まる日はあるのか?」
ミル「そうねぇ。実際こちらから用事があれば、呼び出すから不定期なんだけど朝に連絡するわ。ちょっとまっててね」
そういい机を漁り始めた
ミル「あったあった。ちょうど、4人分。はいどうぞ」
アキト「これは?」
彼女からチョーカーのような物を見せられた。小さいがそれぞれのチョーカーには動物が彫られている。
ミル「これはウサちゃんに聞いたほうがわかりやすいわ。説明してあげて?」
ウサちゃんはため息をつくと嫌そうな顔して渋々了解した。
ウサギ「これは機械族が作った魔力を原動力とした脳波通信機「神使」と呼ばれているものです。では試しに鬼畜野朗さん神使をつけてください」
アキト「あぁ。こうか?」
ウサギは蛇が彫られた神使を手渡してきたので、それを首につけた
ウサギ「OKです。では、マスター登録開始と言った後に、識別コードを適当に言ってください。何でもいいですが名前が一番早いです。」
アキト「うむ。。。わかった。」
アキト「マスター登録開始 魔王」
5人「「「「「なんで魔王?!」」」」」
すると、神使が光りだし、少し魔力が吸い取られたあと、「The completion of magic registration.
How do you do, the master. 」と無感情な声が発せられた。
ウサギ「で、では今度は、わ、私の顔を思い浮かべながら トランスミッションシングルネーム ウサギ…。と言ってください」
5人「「「「「ウサギ気にいってんじゃん」」」」
ウサギ「くっ…。」
アキト「トランスミッションシングルネーム ウサギ」
ウサギ「リセプションシングルコンセント 魔王」
ウサギちゃんの神使はウサギか。ホントは好きなんじゃないのか?
ウサギ『好きで悪いですか…。』
アキト「やべ。これ聞こえるのかよ」
やっべー。恥ずかしいこと考えたら筒抜けじゃん。これって想像したら想像した映像送れたりすんのかな?試しにやってみるか。
真剣にウサギがバニースーツでエッチなことをしている想像をしてみる
ウサギ「なななななな!!!!何送ってくるんですか!!!!!変態!!!スケベ!!!」
アキト「マジで送れたすげえな」
4人「「「「(何送ったんだ…。)」」」」
ウサギ「では、通信を切ります。エンドコミュニケーション」
アキト「これで手順はわかったけど、一々送受信のために言わなきゃダメなのか?」
ウサギ「いえ。この神使にトランスミッションネームと一緒にその人のことを記憶させることができ、思うだけで通信できるようになります。ではまず、私があなたを登録しますので見ててください」
ウサギ「レジストレイション トランスミッションネーム 魔王」
ウサギのチョーカーのウサギ(彫刻)部分が光りThe completion of registration とチョーカーからまた声が発せられた。
ウサギ「では同じ風にしてみてください」
アキト「わかった。レジストレイション トランスミッションネーム ウサギ」
俺のチョーカーの蛇(彫刻)も光り、声が発せられた。
ウサギ「これで登録完了です。では今度は心の中で私と連絡をとりたいと思ってください」
アキト「ふむ。(ウサギと繋がりたい)」
アキト『あ、なんか繋がりたいとか思うとエロく感じるな。そうそうこんな感じ』
うさぎ「ブフォァッ!!」
4人「「「「次はどうした?!」」」」
アキト「また考えてたこと漏れてたか」
ウサギ「また映像付きで何してくれるんですか!!!」
アキト「いやぁ。うまく考えてることが制御できなくてなぁ」
4人「「「「(映像つきの何なんだ・・・。)」」」」
アキト「ちなみに映像はこれです」
4人「「「「無駄に鮮明!!!?」」」」
ウサギ「どうやってCGだしてんのおおお!?!?!?!?」
アキト「魔法です」
ウサギ「魔法使ってないですよね?!?」
アキト「気にしてるともっと過激なCG出すぞ?いいのかコラ」
ウサギ「もう気にしませんからお願いしますやめてください。あとそのCGもう出さないでください。CG閲覧でこれだけ出来ないようにしてください」
アキト「CG閲覧ってなぁにー?」
ウサギ「閲覧できるようにさせる気満々ですね?!…。仕方ありません。私の権限で私のルートをクリアするまで閲覧できないようにしときます。機械族なめんな」
アキト「さすが機械族…。で、その反応見る限りちゃんと通信できてるんだな」
ウサギ「そうですね。思考の制御はすぐできるようになるので気にしないほうがいいでしょう。では皆さんにもお渡ししますね。この中から選んでください」
そういい4人のほうへ神使を乗せた台を持っていく。
アキト「え?!俺だけ選択権なかったの?!」
3人はそれぞれ好きなチョーカーを取っていく。
ミル「どうしたの?リナちゃん・・・。あれ?そういえば、リナちゃん神使もってるんだ?」
リナ「あ、はい。お父様からいただいたものなんです」
ミル「ん〜?これって結構貴重なもののはずだったんだけど・・・。」
リナ「あ、、、お、お父様の友人が神使の製作してる人が偶々いて、貰ったものらしいです」
ミル「そかそか。うらやましいなぁ」
そしてさっきと同じように神使の操作を教えてテストしていった。
シル「ねぇねぇ。登録しようよ」
出遅れた3人と教えてる2人「「「「「!!!!!!!」」」」」
アキト「おう。ちょっと俺は思考の制御が苦手らしいから練習も兼ねてやろう。登録名は?」
シル「やったー!登録名は「銀鳥」だよ」
アキト「わかった。 レジストレイション トランスミッションネーム 銀鳥」
シル「レジストレイション トランスミッションネーム 魔王」
アキト「じゃあテストするから」
アキト『ちゃんと聞こえるかー?…。お汁ちゃーん』
シル「ブホォ!!」
5人「「「「「!!!!(また一人やられた?!)」」」」」
シル『やめて!!お汁ちゃんとか!!なんか卑猥だよ!!』
アキト『ちゃんと通信できてるみたいだな』
シル『うん。そうだね。(やったー!登録しちゃった!これでいつでもしゃべられるよ!)』
アキト『なんかもれてんぞー』
シル「なんと?!」
ティア「次はわたしいいですか!!登録名は「オルティア」です!!」
アキト「お、おう・・・。」
ティア「レジストレイション トランスミッションネーム 魔王」
アキト「レジストレイション トランスミッションネーム オルティア」
今度はどんなこと考えようかな…。
ティア『繋がれ繋がれ繋がれ繋がれ繋がれ繋がれ繋がれ繋がれ繋がれ繋がれ繋がれ繋がれ届けこの思い!!!!!』
アキト「ブフッ!!」
5人「「「「「アキトが噴いた?!」」」」」
アキト「なんか駄々漏れしてるぞ!?」
ティア「え?!なにがきこえてるんですか!?」『アキトさんおいしそう。。。はぁ。。。ほしいよう。。。アキトさんほしいよう。。。隅々まで味わいたいよぉ』
これをいってはいけない気がする。違う内容を伝えてごまかすか。
アキト「そんな。人に見られて興奮するとか。。。キャッ」
ティア「え?!そんなことないですよ?!皆さん距離とらないでください!!誤解です!」
アキト「まぁうそなんだけどな。」
ティア「そんなうそつかないでください!」
何とかごまかせたか。あれ?でもティアがほかのやつと繋がったらやばいんじゃないか?
ウサギ「まじめにやってください。みんなとリンクしたときはちゃんと制御できているのですから、どう見ても鬼畜野郎のいたずらです」
ウサギとではちゃんとできたのか。てことは俺のほうに問題があるのか。面白いからおいとこ〜っと
アキト「次はリナか」
リナ「あ、はい。登録名は「ハート・イン・ホーン」です」
アキト「意外と長いな。OK了解。レジストレイション トランスミッションネーム ハート・イン・ホーン」
リナ「レジストレイション トランスミッションネーム 魔王」
リナのチョーカーからさっきまでのような黄色い光ではなく青い光で輝いていた
アキト「ん?青い光が出てきたがいまのは?」
リナ「!!え?いや。・・・。気のせいじゃないでしょうか?」
今の間は何だろう・・・。気のせいなのか?何か隠している?
ウサギ「え?なにかありましたか?」
ちょうど4人は神使の調整で目を離していたらしく。ウサギがトコトコ歩いてきた。
アキト「いやぁ。リナの胸はでかいなと猥談してただけさキリッ」
何か隠しているみたいだし、ここは知ってほしくなさそうなのでごまかしとくか
ウサギ「な!!!最低です!!!セクハラ魔神!!!死ね!!!」
アキト「ふっふっふ〜。死ねないなぁ〜。俺を殺せる相手よこしてくれよ〜」
ウサギ「うぐぐぐぐぐうぐぐ。。。。。今度は殺しますから!」
アキト「・・・楽しみにしてるよ♪」
ウサギ「まったく・・・。さてこれで大丈夫ですね」
シル「あれ?ミルフィー先輩の登録がまだですよ?」
ミル「あぁ〜。忘れてた。もう先に登録してるのよ。登録名は「ミルフィーちゃんチュッチュ」よ」
シル「登録名・・・。」
ティア「うわぁ・・・。」
リナ「何でそれにしたの・・・。」
ミル「かわいいでしょ?」
ウサギ「登録したときドンだけ恥ずかしかったことか・・・。」
ミル「ちなみにアキトくんの神使には登録していません!」
アキト「なん。。。だと。。。。。!!!だからか!!選ばせなかったのは!!!」
ミル「ご名答〜」
ウサギ「あのときの屈辱を味わえ」
アキト「仕方ないなぁ・・・。レジストレイション トランスミッションネーム ミルフィーちゃんチュッチュ ・・・。」
シル「ふっ・・・。」
リナ「ぷふふっ・・・。」
ティア「わらっ・・・ちゃ・・・ダメ…で・・・すよっふふふ・・・!」
ウサギ「ニヤリッ」
ミル「あははははっ!!!」
アキト「くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
−−−図書室−−−
あの後、俺以外は授業があるので教室に戻っていった。
俺は、こっちの世界の歴史と文字を調べるために図書室によった。
図書館を管理している人に辞書と歴史のある本の棚の位置を教えてもらい
辞書を片手に歴史の本を探していた。
辞書はあっちの世界と似ていたので文字がちがくても大体わかったが、歴史の本だけはわからないことに気がついた。
アキト「これだからうっかりとかいわれるんだなぁ。」
???「どうしたの?」
おれがボソッとつぶやいていると横からポニーテールの小さな女の子が声をかけてきた。
アキト「ちょっと歴史の本を探してたんだが、文字が読めなくてな。辞書はなんとなくで見つけたんだが」
???「歴史なら、これがお勧めだよ!」
といい少女は一番上の本棚に手を伸ばしている。
???「届かないーーーー!」
彼女はぴょんぴょん飛んでいるが、届く気配がない。というか小さいわりに胸が大きいのでぽよんぽよん胸が揺れている。
アキト「これか?」
???「そうそう!それそれ!ありがと!」
アキト「いやいや。俺のためにとってくれようとしてたから礼はいらないんじゃないか?」
???「そっか〜。そうだよね。というより読めないのにどうするの?」
アキト「誰かに教えてもらおうかと思ってな」
???「じゃあ、あたしが教えてあげる!」
と彼女は胸を張ってムフーと口で言っていた。鼻では鳴らさないのか。
あと、胸が強調されてますよ。
アキト「お、ありがたい」
しかし俺はあえてスルー。
???「お兄さんの名前は?」
アキト「月見里 秋兎だ。きみは?」
ライカ「私は ライオット・ライカ・スロプ 階級「王族」、学院級は「騎士」の「ペイジ」学年は1年 種族は獣人族! ライカでいいよ!」
アキト「よろしくライカ。」
ライカ「こちらこそよろしく!」
俺が出した右手に彼女は右手で握り返した
アキト「!!!」
なんて力だ・・・。魔力の補助もない状態でしかも軽くでこの握力か・・・!これは種族の特性とかか?
ライカは途中でハッ!!とした顔をし
ライカ「ご、ごめんね?!つい興奮すると力の制御できなくて!!その人の手折れちゃうの!!!大丈夫?!折れてるよね?!・・・。あれ?折れて・・・ない?」
アキト「大丈夫だ。俺はほかの人と比べると強いらしい」
すごく沈んだ顔をしてうつむいていたので優しくなでてやる
ライカ「にゃにゃにゃ〜♪にゅふふ〜♪手が暖かいにゃぁ〜」
うれしそうな顔してる。猫みたいだな。顎なでてやるか
ライカ「にゅふ〜♪はぁん♪ぁ・・・♪お兄さんの手が良い匂い〜♪」
だんだん何かえろいこえ出し始めたぞ・・・。やめとくか
俺が顎をなでるのをやめると
ライカ「・・・ハッ!そ、そうだ!すごいよぉお兄さん!私の興奮したときの握手で折れなかった人なんていないのにぃ!!」
また興奮しだした。それに興奮だけじゃない少しエッチな吐息がまじってた
アキト「俺は頑丈だからな。あと、ここは図書館だから静かにな」
ライカ「あ、はい。そうだった♪ごめんなさい。」
アキト「そういえば、今授業中じゃないのか?」
ライカ「あ、はい。ちょっとさぼってるの!」
アキト「そかそか。じゃあここだとあれだし、屋上行って今から教えてくれないか?」
ライカ「良いよ。でも、屋上の鍵がないよ?」
アキト「大丈夫。ちょっとついてきてくれ」
俺は、本を借りライカを連れて1階まで降りてきた
ライカ「屋上は上だよ?」
ライカは不思議な顔をしている。
アキト「よし。ちょっとごめんよ。舌噛むから口は閉じといてくれよ」
ライカ「ひゃう!!!」
ライカを抱き上げる(お姫様抱っこ?)と地面を思いっきり蹴り上げた。
−−−教室−−−
シル「(今頃アキトは何してるのかなぁ。気になるなぁ)」
ぐぉん。。。!
と座っている部分から揺れを感じた
シル「(何今の?地震?気のせいかな?)」
そう思って周りを見たらみんなが不思議な顔をしている。
シル「(みんなも感じたんだ。外から感じたんだけど)」
といい、窓を見ると
びゅんっ!!!
音速を超えてアキトが上空に向かっているところと目が合った。
アキト「(あ。)」
シル「(はっ?!)」
シル「犯人はお前かああああああああああああああああ!!!!!」
シルの叫びと同時に教室のみんながこちらを見ていた
教師「どうかしましたか?!」
シル「今さっきの地震の発生源がいました・・・。アキトでした・・・。」
教師「そ、そうですか・・・。」
生徒たち「・・・。」
なんかみんなすごくやさしい目で見てる!!!そんな目で見ないでええええええええええええええ
−−−屋上−−−
ライカ「はぅう…。びっくりしたぁ…。でもおちつくぅ〜」
ライカは真っ赤になりながらアキトの胸元をすりすりしている
アキト「んじゃおろすな」
ライカ「んにゃあ〜・・・。」
ライカを下ろすと寂しそうなもの足りなさそうな顔をしていた
アキト「(やっべー。目があっちまった…。しかもその後大声で叫んでたな…。俺死ぬな…。)」
ライカ「どうしたの?」
アキト「あ、いやなんでもないさ。それより、文字の勉強を教えてくれ」
まさかあの教室のしかもちょうどシルの目の前だったとは・・・。まあ気にしても仕方ないか。
幸い、俺の印象が強すぎてライカは見えてなかったみたいでよかった。
これをシルたちに見られたら本当にぼこぼこどころではなさそうだしな
ライカ「うん。いいよ!じゃあそこに胡坐かいて!」
アキト「おう」
俺が胡坐をかくとライカがすとんと胡坐の中に座った。
彼女の髪から良い匂いがする。
ライカ「紙とペンは?」
アキト「大丈夫だ。大体は暗記できるからな。教えてくれるだけでいいさ」
実際はあとで暗記したのを復習するんだけど
ライカ「そかそか。じゃあ最初にこの文字が言葉でいう「あ」だよ」
アキト「ふむふむ。」
ライカは子供に教えるかのようにゆっくりと丁寧にわかりやすく教えていく。
しかし、ちょうどこの位置だとライカの胸の谷間が見える・・・。気になる。
ライカ「じゃあ今度は単語だね。・・・?どうしたの?」
アキト「あ、あぁ・・・。すまん少し煩悩がな。大丈夫だ続けてくれ」
集中しろ集中。親切で教えてくれてるんだ。それを無碍にしてどうする
ライカ「ん〜この辞書での単語はこれくらいかな。今度は歴史の本読む?」
アキト「あぁ。読んでくれ。魔王や戦争が始まったときの話とか詳しく聞きたい」
ライカ「うん。いいよ〜」
ライカ「この「ガンフェクセリィウェルト」略して「ガンフェルト」は大きく分けて8種類の種族がいました」
ライカ「人間族、神族、機械族、魔族、あ、魔族の中に紅魔族、蒼魔族、獣人族、昆虫族、爬虫鋼族がいるんですけどね?」
ライカ「最後にゲルディア族と呼ばれるすべての種族の祖がいました」
ライカ「ゲルディア族は少し特殊ですべての種族の中で一番基礎能力が著しく高いのですが、出生率が低い種族でした」
ライカ「出生率は低くなり、だんだんゲルディア族の個体数も減っていき、最後は一人になってしまいました」
ライカ「その一人があるとき暴れだしました。理由はわかりません。有力な説は、ゲルディア族には特殊な遺伝があり、親の魔力量がそのまま子に引き継がれるそうです。その遺伝が暴走し、暴れだしたといわれています。」
ライカ「そのゲルディア族の生き残りは、国を破壊していきました。どんなに軍隊を送ってもどんなに強力な兵器を使用しても彼の破壊を止めることはできませんでした。」
ライカ「そんな彼を「隻眼の魔王」と呼ぶようになりました。彼の目は片方が義眼だったからだそうです」
ライカ「魔王に破壊され続け最後は一つの国だけが残りました。このまま魔王によってこの世界を破壊されると思ったときでした。ある一人の救世主がどこからともなく召喚され、魔王を魔王の城まで追い返してしまいました。」
ライカ「そして魔王と救世主が魔王の城で最後の戦いをしました。結果は、救世主の命と引き換えに魔王を封印したとされています。これが戦争が起こった理由と魔王の誕生した理由だよ」
アキト「ちなみに魔王の城ってどこにあるんだ?」
ライカ「ここから北西に300km位はなれたところにあるよ。でも、入ることはできないの」
アキト「なぜ?」
ライカ「魔王の封印は城全体に張ったみたいで、魔力の結晶で覆われてて破壊できないの」
アキト「そうか。ありがとう。かなり勉強になったよ。」
明日くらいに行ってみる価値はあるみたいだな。
しかし、魔王を追い返したほどの救世主が自分の命を引き換えに魔王を封印させることしかできなかったのか?
いや、たぶん。少し脚色があったりするのだろう。実際にあった戦争なのになぜかあいまいだったのが気になった
そう考えていると、放課後のチャイムが鳴り響いた
ライカ「いいよこれくらい。また何かあったら、そうだなぁ・・・。あ、神使もってるみたいだね?なら神使で呼んで?登録名は「王狼」ね?」
アキト「了解。俺の登録名は「魔王」だ レジストレイション トランスミッションネーム 王狼
」
ライカ「何で魔王??まあいっか。レジストレイション トランスミッションネーム 魔王」
アキト「おう。じゃあまた飛ぶから舌噛むなよ?」
といい、おれはライカを抱き上げ屋上から飛び降りた。
その後、俺がシルにぼこぼこにされたのは言うまでもない。
−−−朝−−−
アキト「んじゃおれは1日いなくなるが大丈夫か?帰ってくるのは明日の放課後くらいになりそうだ。もし何かあったら連絡する」
シル「うん。大丈夫だよ。でもどこに行くの?」
そういえば行き先教えてなかったな。
俺はシルを教室までに送り届けた
昨日シルに1日出かける許可をもらっていた
なぜかというと魔王の城の破壊できない魔力のクリスタルにも興味が出てきたし、その中も気になったからだ
アキト「あぁ、魔王の城に行ってみようと思う」
シル「え?!大丈夫なの?!」
アキト「まだ封印は解けてないんだろ?気にするほどじゃないさ」
シル「あの前着た5人と鉢合わせたらどうするの!」
アキト「逃げるから安心しろ。そこまで無謀じゃないさ。んじゃいってくる」
シル「あ!ちょっと!!」
−−−学院長室−−−
アキト「アキトだがネルいるか?」
ネル「いるよん〜。はいっていいよ〜」
アキト「おっじゃま〜♪」
ネル「おっじゃま〜♪」
ほんと。この人ノリがいいな…。
ネル「どうしたの?何か用事?」
アキト「今からちょっと魔王の城に行ってくる」
ネル「え?」
ネルはぽかんとした顔をしている。
ネル「だ、だめよ!!あそこはいつ封印が解けるかわからないのに!!」
アキト「?中に入ると入ってないぞ?周りの様子を見に行くだけなんだが」
ネル「へ…。そ、そう。。。まあ見るだけなら大丈夫そうね。でも気をつけて?あそこは魔獣がうろうろしてるから。封印は壊さないでね?」
ネルは少しきまづそうな顔をしている。いつもはお気楽そうな顔をしているのに。
アキト「了解した。じゃあ行ってくる」
ネル「あ、うん。がんばってね」
アキトが部屋から退出するとネルは大きくため息をついた
ネル「まさかいきなり真実に向かっていくなんて…。でも…。これは良いかもしれない…。やられはしないと思うけど、大丈夫よね。"昴"…。」
−−−西街門前−−−
1日だけとはいえ何が起こるかわからないため、街で2日分の食料と固形燃料を買い込んでおいた。
街警団の人に会わないようにするため、隠れながら買い物をして街の門までつくことができた。
あれには捕まりたくないからな。。。発展場とかに連れて行かれたら戻ってこれない気がする
アキト「さて、行くか」
リナ「アキトさーん!」
後ろから大きな声がしたので振り向くと手を振りながら走ってくるリナの姿が見えた。
リナ「はぁ。。。はぁ。。。。待ってください。。。」
アキト「ほら。ゆっくり深呼吸した後に水を飲め。」
リナ「すぅーーーーはぁーーーー・・・。んぐっ!んぐっ・・・!ぷはぁ!」
リナがゆっくり深呼吸したのを確認して水を渡すと勢い良く水を飲んでいった
アキト「どうしたんだ?そんなにあわてて」
リナ「ネル学院長から聞きました。魔王の城に行くんですよね?!なら私も行きます!」
アキト「危険なんだろ?やめておけ」
リナ「いえ!どうせあのときみたいに無茶をするはずですから監視役もかねて私も同行します!学院長には許可もらいました!」
リナは俺の手をとりずずい!と自分の顔と俺の顔を10cm位まで乗り出してくる
顔が近い…!
アキト「ぅ…。わかった。けど危なくなったら逃げろよ?」
リナ「わかりました。じゃあ行きましょう!でも、ここからあそこまでは4日かかるはずなんですけど・・・。
」
アキト「うむ。俺だけなら半々日くらいで着くんだけどな・・・。リナがいるとなると…。どうするか・・・。」
リナを運びながら脚でで移動しようとすると彼女が耐えれない可能性がある。だからといって、魔法で飛ぼうとすると飛んだときの風に対しての障壁と飛行のときの消費量から考えて痛みがくることは避けたい。
アキト「…よし。ちょっと下がってろ」
そう言いアキトは少し大きな魔法陣を描いていく。
リナ「これは召喚陣ですか?」
アキト「そうそう。っとこれで良いかな。んじゃ喚ぶぞ」
アキト「幾万の世界を渡り我が呼びに答よ・・・!ハミングバード!」
呪文を唱えると光を発する魔法陣の中から鋼鉄の物体が現れた
リナ「これは?」
アキト「この世界で空を飛ぶ方法ってどんな方法があるんだ?」
リナ「え?あ、種族によったりしますが翼で自分の力で飛んだり魔法で浮いたり、機械族の人たちはトランスファーレントフィンという飛行ユニットで飛行します」
アキト「一番にてるのは機械族の飛行ユニットか。これは魔力動力炉を使用して飛行することができるんだよ。速度は時速300kmは行くから落ちんなよ?ほら捕まれ。ちゃんと掴んでないと落ちるぞ」
リナ「あ、はい!」
アキトはリナを後ろに掴まらせると、ハミングバードに付いてるボタンを押した。
すると、静かにハミングバードは浮き上がり、空高く駆け上がった。
街はだんだん小さくなり、人が見えないくらいの高さまであがって雲の真下まで来ていた。
リナ「た、たかい・・・・・・!!!」
リナは怖いのか目をつぶって全力で俺に抱きついている
胸があたってる・・・。柔らかい…!
アキト「リナはこの高さまで飛んだことはないのか。今から時速300kmで走行するけど魔力の壁を自動生成してくれるから体感的にはそよ風くらいの感覚だから安心しろ、じゃあ行くぞ!」
平常心を装いつつ俺は魔王の城に向かって走らせた。。
リナ「ひゃうううう!速いよぉ!!!」
アキト「2時間くらいで着くから周りの景色を楽しむといい。ほらそこ、翼竜がいるぞ」
指を指した方向に翼竜の親子が仲良く飛行している。翼竜との距離は100mもないかなり接近しているがこちらを敵だとは認識していないようだ
リナ「わぁ。。。すごい。。。。こんな至近距離で見たの初めて・・・。」
アキト「…。翼竜と仲良くなってみたいか?」
リナ「え・・・?なれたらうれしいですけど・・・。」
アキト「ならちょっと待ってろ」
そういい、翼竜の近くまで近づいていき、左手を操縦から離し後ろを向いてリナのおでこに小さな魔方陣を形成した。
リナ「えっと・・・。これって?」
アキト「翼竜の言語がわからないから喋れないけれど、相手に自分の考えを送ることができるから仲良くしたいとか願ってみろ」
リナ「あ、はい。(翼竜さん。こんにちは、聞こえたらこっちを向いてください)」
すると、翼竜の親子はじっとこっちを見始めた。
アキト「お、気づいたみたいだな。ちょっと魔力障壁解除するからちゃんと掴まれよ」
ハミングバードの周りに形成されていた障壁がすっと消えると、少し強い風が吹いてきた
リナ「あうっ。(翼竜さんに触ってもいいでしょうか?)」
翼竜の親はじっと見ていたが子供は親の顔をみると小さく鳴くと親子が両サイドにぎりぎりまで近づいてきた。
アキト「お。触ってもいいみたいだな」
リナ「やった!(失礼します!)」
リナが子供を先に撫でてあげると子供は目を細め小さく鳴いた。
アキト「喜んでるな。親のほうにも触ってもらわせとけ」
親は自ら顔をリナの手の近くまで持ってきた。
撫でてあげると同様に目を細め喜んでいる。
アキト「んじゃ。そろそろ行くぞ」
リナ「ありがとうございます!!!」
そういうと親子は二人から離れた後、またね。と言うように大きく鳴いた。
アキト「どうだった?」
リナ「すごく硬かったけど、さわり心地がよくてすごかってです。(もっと仲良くなりたかったなぁ。)」
アキト「また、会えるさ。おっと、障壁戻さないとな」
リナ「そうですね・・・。あれ?何で翼竜さんのやろうとしてることがわかったんですか?触ってもいいとか」
アキト「あぁ、その魔法さ。半径1kmの生き物に無差別に意識送るからな。俺にも聞こえるんだよ。ちなみに1時間は効果が続くから思考駄々漏れだけどな」
リナ「えええ?!(もしかして、へんなこと考えたら聞こえるってこと?!)」
アキト「そのとーり」
リナ「ひいいいいいいいいいいいい!!!!」
−−−魔王城前−−−
アキト「ほぉ。まさか城全体が結晶に覆われてるとか思わなかった」
魔王の城の周りは結晶で覆われており、魔王城自身も結晶化していた
リナ「この結晶は、バイオタイトという生きた結晶です。」
アキト「生きた結晶?」
リナ「この結晶は魔力を注ぐことで強度と再生能力が高くなる結晶なんです。そのため生きているように見えるためにそう呼ばれてるんです」
アキト「なら、ここには誰も入ったことないのか。硬いなぁ」
小さな結晶をたたいてみるとまるで、分厚い金属をたたいているようなかたさだった。
リナ「そうんですね。入ったことないんじゃないでしょうか?」
アキト「んじゃ。入ってみるか」
リナ「え。どうやって入るんですか?!」
アキト「結晶が魔力を注がれて強度と再生能力があがるんだろ?なら、ほら」
アキトが触れた同じくらいの大きさの結晶は淡い光が消えていき、なくなったところで結晶を砕いた
リナ「な・・・!魔方陣もなしでどうやって・・・?!」
アキト「まぁそれは今度話そう。この方法で城に侵入するけど、あの城を囲ってる結晶は俺の魔力よりも多い魔力を保持しているみたいだな。俺が一部を破壊してもすぐ再生する可能性が高い。俺が合図したら全力で走るぞ」
リナ「・・・はい!」
アキト「この魔力量なら、あながち魔王がいても不思議じゃないか」
リナ「・・・?どうしました?」
アキト「いや、なんでもない。んじゃバイオタイトを一部破壊するぞ!」
城を囲っている結晶に手を当てるとアキトのふた周りくらい大きな範囲が段々と光を失っていく。
しかし、範囲外からの結晶から魔力が移っているらしくさっきよりも遅い速度で光を失っていく。
アキト「・・・っ。」
リナ「?」
魔力の変動が激しい・・・。少しからだが痛み始めてきた。
あと少し、あと少し、・・・。今だ!!
アキト「オラッ!!!」
結晶の光がなくなった瞬間に全力で結晶を殴ると硬度を失った結晶の範囲は粉々になった
アキト「走れ!!」
リナ「はい!!」
二人は回復していく結晶の中を走っていった
アキト「何とか入れたな」
リナ「そうですね」
周りを見渡すと、緑が生い茂り、9000年前からあるとは思えないほど手入れの行き届いた城が目の前にあった。
アキト「ふむ。まぁ進んでみるしかないか。行こうか。・・・?リナ?」
リナは辺りをキョロキョロなにかを探しているようなしぐさをしている。
まぁ、もしかしたら今まで入れなかった場所に入れたからものめずらしいのかもしれない。それとも・・・。
リナ「あ、はい!いきましょう!!」
リナは俺より先にずいずい進んで行った。
−−−玉座前−−−
それなりに進んでいくと、大きな門が俺たちの前に立ちふさがった。
大きさは俺がこの世界に来てはじめて戦ったゴーレムの3倍くらいの大きさだった
アキト「でけぇな・・・。」
リナ「そ、そうですね。ここは壊したらだめそうなので後日ここに来たほうがいいんじゃないでしょうか?
アキト「いや、それはやめといたほうがいいかな。さっき無理やり結晶を破壊したから今度来たときには、もっと魔力を注がれてる可能性が高い。そうなるとちょっと厄介だ。それにしても壊さずにあけねぇとな・・・。・・・ん?!!!!」
リナ「!?!?」
門に手をつけようとしたらひとりでに開き始めた。
門が完璧に開き、中を見るとそこは玉座だった。
そしてその玉座には、人が立てひざを立て足を組んだ状態で座っていた
全身にタトゥーのような紋章が入っており髪の色は紅色、瞳の色は銀色
角が6本生えている。あれで突かれたら痛そうだ。
見た感じ偉そうな感じの雰囲気をかもし出している。
魔王?「よくきたな。俺の城に、まさか強行突破してくるとは思わなかった」
こいつが魔王なのか?
アキト「あんたは?」
魔王?「いやいや、俺がここにいる時点で誰だかわからないというわけではないだろう?」
アキト「俺と同じ方法で強行突破したやつがいないわけじゃないだろ」
魔王?「それは無理だ。」
アキト「なぜそう言い切れる?」
魔王?「それはお前がよく知ってると思うが?で、これからどうするんだ?」
アキト「本当なら報告しに戻らないといけないんだが・・・。」
魔王?「俺は帰す気がない・・・。なら?」
魔王?・アキト「「戦うしかない!!!」」
先に動いたのは魔王?のほうだった。
玉座からの飛び上がり魔力による加速した飛び蹴りをかましてきた。
アキトは動かずに相手を見据えている。
魔王?「・・・な!!!・・・・・・そうか!魔力の障壁か!!」
ウサギのとき同様に魔王?の蹴りは障壁によって止められていた。
しかし、ウサギのときとは障壁の厚さが傍から見てわかるほどに厚いはずなのだが、あと少し力を入れると障壁が消えそうなほどぎりぎりの均衡を保っている。
アキト「あぶねぇ・・・。こりゃ、普通に食らえば木っ端微塵どころじゃねえぞ・・・。」
魔王?「おもしろいねぇ・・・。ならこいつならどうかな!!!」
魔王?が攻撃をやめバックステップをし、今度は魔力をかかとの一部分だけに集中させたかかと落しをしてきた。
アキト「やべっ!!!リナ!!!!しゃがんであたまを守れ!!!!!!」
これはやばい!!見た目が弱そうに見えるただのかかと落しだが、魔力の乗り方が尋常じゃない!!!
リナ「え?!はい!?」
俺はバックステップをして、リナを抱き寄せ障壁のシールドを五重に展開した
魔王?「え?!リナ?!ちょ!!やべっ!!!」
魔王?はアキトのほうへから地面に軌道を変え魔力を極限まで抑えたが蹴りが地面につくのが早く、爆発と衝撃が巻き起こった。
魔王?「だいじょーぶかー二人ともー」
アキト「うげっ・・・。正面から防御しなくてよかった。。。。」
魔王?の周りは攻撃の衝撃でずたぼろに破壊されており、中心には大きな地面が溶けたクレーターができていた。
リナ「はーい。だいじょーぶー」
アキト「なんだ?知り合いなのか?種族的な知り合いか?角が6本の種族の?」
魔王?「知り合いというかお父さんですっ!」
リナ「わー!わー!わー!」
リナが魔王?の前に行きぴょんぴょんはねながら視界をさえぎろうとしている
あー。なんか必死に隠そうとかごまかそうとしてるんだがチャンと聞こえてますよー
アキト「親子??!!」
リナ「わー!わー!わー!わー!」
リナが今度は俺のほうに走っていき、ぴょんぴょんはねながら視界をさえぎろうとしている
もうばれてますよ。あきらめましょう
魔王?「いきなりごめんな?ネルからアキトがこっちにくるって聞いたからちょっと試したくなってさ!」
魔王?の口調がいきなり変わった。こっちが素なのだろう。
アキト「ネルが?!お前ら知り合いだったのか!!」
魔王?「900年前からの付き合いだからなぁ・・・。あ、俺の名前名乗ってなかったな!俺は、ゲルディア・ナオマサ・クトゥー だ。」
リナとは名前が違うな。ということはリナのほうが偽名と考えていいだろう。あとで本名聞いておこう
アキト「一つ質問いいか?」
ナオマサ「ん?なんだい?」
アキト「お前は魔王か?」
ナオマサ「ほほう。。。なんでそう思ったのかな?」
アキト「確かにナオマサあんたは強い俺と互角・・・。いや、もしかしたら俺より強いだろう」
ナオマサ「そんな自分を卑下にしなくても・・・。アキト、君は防御に徹してただけじゃないか。本当に攻撃に移らなかったのは、リナを戦闘の余波から守るためだったろう?」
アキト「まぁ。。。そうだが俺はお前が俺より強いと思っている。そんなことより続きだ。そんなお前でもあの結晶にあそこまで魔力を注げるほどの魔力量はないはずだ。ということは他に誰かいるはずだろ?」
ナオマサ「いやぁ。すごいよアキトは・・・。その人を見つけたらどうするんだ?」
アキト「・・・くっ」
その言葉を発した瞬間ナオマサの周りから先ほどまでなかった殺気が一気に俺のほうへと向いていた。
その殺気に当てられてか、さっきまで痛みが引いていた魔力消耗した体が痛みが今ずきずきと体を蝕んでいった。
まだ駄目だ・・・。もう少し耐えてくれ・・・。
アキト「そんな殺気を出すな。誰が危害を加えるといった。どうせ明日の朝まで俺はここから出るつもりもないし、俺は自分で見たものを自分で判断する。」
ナオマサ「あの歴史を信じていないのかい?」
アキト「歴史なんてものは勝者が勝手に書き換えるか、誰かが勝手に自分たちが都合のいいように書き換えたものだ。そんなもの忠告として聞いとくのはいいが鵜呑みにするのは馬鹿のすることだ」
ナオマサ「てことは?」
アキト「朝まで?」
ナオマサ・アキト「「飲むか!!!」」
リナ「意気投合してる!?」
???1「こぉら。朝まで飲むのはだめよ」
???金髪「いいじゃん飲むくらい〜」
???赤髪「朝までが駄目っていってんでしょ!別に飲むなと言ってないわよ!!」
???黒髪「ミリア。そんなに怒鳴らなくても…。」
???紫髪「ナオ〜一緒にのも〜」
腕をぶつけ合って笑ってる二人に俺たちが入ってきた門から女性たちが出てきた
リナ「お母さんたち!!」
アキト「・・・たち?!」
ナオマサ「お?みんなそろってどうしたんだ?」
???1「飲み過ぎないようにね?その注意と監視目的で来たの」
ナオマサ「それは助かる。飲みすぎると明日がつらいからさ」
アキト「ナオマサ。この人たちは?嫁か」
ナオマサ「ごめんごめん。じゃあ紹介するよ」
ナオマサ「一番左の紫色の髪がファティマ、下ネタとか言う色っぽい髪のお嬢さんだがかなりの初心です。なので話に参戦するときは、攻められるの苦手だからあまり突いては上げないでくれ」
ファティマ「ナオ君に突かれるのはうれいいょ?こんにちは!よろしくねぇ」
ナオマサ「黒髪がキョウコ、まるで大和撫子みたいにきれいだろ?胸のほうはまったく大和撫子じゃないけどな!俺の幼馴染から嫁さんにジョブチェンジした娘だ。すべてを何でもこなす。完璧無敵超人と呼ばれているぞ!」
キョウコ「ジョブチェンジ・・・。しか完璧無敵超人って・・・。ごちゃまぜの楓ちゃんじゃないんだから・・・。はじめまして。ナオと仲良くしてね?」
ナオマサ「俺の母みたいなこと言わないの。よし次はミリアリアかな。特徴はこの真紅の綺麗な長い髪!昔はポニーテールだったんだけど、今は娘に継がせて自分はロングにしてます。最近の悩みは、体重計に乗りたいけど、体重を見るのが怖くて乗れないことです」
ミリアリア「いやあああああ!!!!何でそんなこと知ってるのよ!!」
ナオマサ「お前のことだからな。今のままが一番綺麗だから、そんなに気にしなくても良いんだって言ってるだろ?」
ミリアリア「だって・・・。ナオにもっと綺麗になってるところ見せたいんだもん・・・。・・・あ、はじめまして。ナオが認めたってことは相当強いってことね?よろしく」
ナオマサ「いまさら、まじめになっても遅いって。金髪の美人がユーフェミア、三大欲求に忠実なお嬢さんだ。料理を作らせたら毒薬か爆薬か生命が誕生するという最強スキルの持ち主だ。もし彼女が作ったら俺のほう回して逃げてくれ」
ユーフェミア「ひどいなぁ!ナオ兄はおいしいっていってくれるけど何でみんな気絶しちゃうのかなぁ・・・。今度食べてみる!?」
アキト「いや。。。さすがに、俺一人で人の嫁の料理を食べようとは思わないな・・・。」
ナオマサ「ほら、俺が食べるからがんばって上手になろうな?と言っても本人はうまくできてると思ってるのが怖い。この中で最後は、リナの母親がイヴだ。特徴はこの銀髪とこの紅色と金色の瞳だ。このオッドアイがかなり綺麗だよな。一応アキトくんが探していた魔王です。」
アキト「・・・あんたがやっぱり魔王だったかやっぱり強いのか」
ナオマサ「俺らでも勝てるかどうかわからないほど強い。男の俺たちが惨めになっちゃうな。ちなみに、隻眼の魔王とかいわれてたけど、あれ実際は、オッドアイは恥ずかしいと言う理由でて金色の瞳を眼帯で隠してました。」
イヴ「もぅ!そんなこと言わなくていいのに。あの時眼帯しなきゃよかったとおもったけど、あれがなかったらナオマサと出会ってなかったからそう考えたらがんたいしててよかったと思えるかな。ネタにされるけど。あ、よろしくね?」
アキト「・・・よろしく」
ナオマサ「あと、ここには居ないけど、あのアルカディアの学院長のネルも俺の嫁な?」
アキト「ネルもかよ。」
ナオマサ「あの見た目の幼さとは裏腹に俺らより+500才くらいあるらしい。俺も年齢は聞かないからなぁ。チャームポイントは、いつもは隠してあるんだがあの娘にはもふもふの尻尾があるんだよ。さわり心地が最高なんだけど、俺以外が触るとぶちぎれるからやめといたほうが良い」
−−−学院長室−−−
ネル「ヘッ。クチッ!!!!風邪かなぁ・・・?」
−−−−−−
ナオマサ「これくらいかな。何か聞きたいことある?」
アキト「・・・っ・・・いや、特にはないな」
イヴ「この角見ても驚かないのはすごいわね」
アキト「ここの全員が生えてるけどゲルディア族の特徴だったな?てことは全員?」
ナオマサ「あぁ。それはね・・・。」
ユーフェミア「それよりご飯食べよ!」
ミリアリア「そんなことって何ですか!そんなことって!」
ナオマサ「ユーフェすごいタイミングでかませてきたな」
キョウコ「まぁまぁ。彼もリナも何も食べてないみたいだし料理しに行きましょう?」
アキト「・・・ちょっとまってくれ。・・・3日分の食料が残ってるんだ。まさか1日で野宿無しでつくとは思わなくてな・・・酒もあるし今のままじゃ腐らせるから使ってくれないか?」
俺は痛みに耐えながらも魔方陣からパンパンに荷物の入ったリュックを取り出すとキョウコは目を輝かせて
キョウコ「わぁ・・・!ありがとっ!ミリア!肉料理出せるよ!!」
ミリア「やった!時々しか買いにいけないから貴重なのよ!おっにくーおっにくー」
ミリアと二人で持って行った
ファティマ「へぇ〜いけめんだねぇ〜あ、私たちの確か娘とは一度会ってるんだよね?」
アキト「ん?リナではなくてか?」
ファティマ「そうそう!あの「リーヴェ・ブルーメン」とか言ってた五人いたでしょ〜?」
アキト「あー。。。。いたな。。。。そうか、よくよく考えたら当たり前か。」
ファティマ「ごめんねぇ?もしかしたら君がナオ君を倒す敵になるかと思ってちょっとあの子達に偵察に行ってもらったの」
彼女の顔はニコニコしているのだが殺気の凝縮された膨大な魔力がアキトの周囲を取り巻くかのように渦巻いている。
彼女がこれほどの力の持ち主が嫁の一人ということは、他の女性たちも相当な力の持ち主というのがはっきりとわかった。
アキト「(彼らだけで世界に勝つなんて造作もないんだろうな)」
押しつぶされるような魔力が渦巻いているせいで、おれの体が過敏に反応し痛みが倍増していく。
アキト「・・・んぐっ!」
急激に痛みが強くなったせいで胸を抑えて、横にあった柱に手をついた。
額と体からは少し汗がにじみ出ていて、あまりいい気分ではない
ファティマ「・・・?ど、どうしたの?」
彼女は柱にもたれかかる俺に心配そうに聞くが、警戒はまだしているようでいまだに殺気が渦巻いている
アキト「すまんが、その殺気のこもった魔力を出すのをやめてくれないか・・・。その魔力は少し今の体には辛い・・・。」
ファティマ「あ、、、うん。ごめんっ。」
彼女はすぐに魔力を引き始めた。
これで少し楽になった。。。。
少女(炎)「なんか爆発音があったんだけどどうしたの!!!」
少女(雷)「誰も結晶門開けてくれないから5人で自力でこじ開けて遅れてきたけどどうしたの?」
少女(地)「またユーフェミアお母さんがなんかやらかしたんですか・・・?」
少女(水)「それとも、誰かまさか進入してきた・・・の?」
少女(闇)「あれぇ?君・・・。何でここに・・・?」
アキト「よ。よぅ・・・。」
少女(5人)「「「「「敵!!」」」」」
タイミング悪くまだ殺気のこもった魔力が残っていて、彼女たちはその光景を見るやいなや、
彼女たちも同じ風に殺気を放ってきた。5人全員の魔力は彼女一人にも満たないが、
殺気のほうは前にやられたときの恨みみたいなのが残っていたのだろう。
押しつぶされそうな勢いで殺気を放ってきた。
アキト「ガハッ・・・!!!!」
また痛みが大きくなり魔力に耐え切れなくなったからだが悲鳴を上げるように血を吐き体が部分部分から地が噴出した。
その瞬間、体の表面からは淡く綺麗な紋様が光りだした。
これは体が壊れ始めると自動で発動し、肉体の破損を直すように術式として体に刻んだものだ。
これのおかげで体の崩壊はしないが、その代わり、精神汚染されるという見た目とは正反対の術式紋様だ。
体が切れ、血が出ては治るを繰り返している
少女(炎)「キャア!!!」
少女(雷)「ひいいい!!!」
少女(地)「なにがおきてるんですか・・・?」
少女(水)「あわわわわわ・・・!」
少女(闇)「キュゥ・・・。」
ファティマ「な、、、なにこれ!!!ナオ君!!みんな!!!来て!!!!」
彼女たちの叫び声にナオマサたちが駆けつけてきた
ナオマサ「どうした!!!」
キョウコ「きゃああ!!!」
ユーフェミア「うわっ!ぐろっ!!!」
ミリアリア「なんなのよかれ・・・。」
イヴ「・・・。ナオ・・・。お願い・・・。」
ナオマサ「・・・あぁ。みんな耳を塞げ。夜中に寝れなくなるからな」
アキト「ナオ。。マサ・・・。魔力ヲ・・・。全力・・・。体・・・消エル・・・。マデ」
ナオマサ「・・・わかってるさ。いくぞ!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ナオマサがアキトの背中に触れ全力で魔力をアキトの体に送り出した。
アキト「っっっ!!!!!か”あ”あ”あ”っ!!!!」
まるで動物が生きたまま焼かれるときのような叫び声を上げた
回復と破壊が繰り返される間隔が段々と短くなっていき、紋様の光も消えて行く
光が消えると同時に、ナオマサは魔力を送るのをやめると
ナオマサ「大丈夫か?あれだけの激痛に耐えてよくもまぁ意識が無くならないな」
アキト「・・・慣れだ・・・。助かった・・・。」
そういうとアキトはゆっくり立ち上がった
体から出た体液はまるで意思があるかのようにアキトの体内に戻っていった
ナオマサ「もう痛みはないな?」
アキト「・・・。なん、とかな・・・。」
あの痛みが消えたとはいえ、体力の消耗が激しくふらふらしている。
ナオマサ「このことは飯の最中にでも聞こう。よしみんな。夕飯食べよう!」
そういい俺は彼らの後についてった
全員「いただきます!」
食事を始めるとみんなわいわいと先ほどのことがなかったように食べ始めた
俺も少し食べないと、体力が回復しにくくなるので食べ始めることにした。
ナオマサ「ほい。アキトが持ってきた酒だけどな」
俺の向かいに座っていたナオマサが俺のコップに酒を注いでくれた。
アキト「おう。ありがと」
ナオマサ「まどろっこしいのは嫌いだから直球で聞こう。あの二つは何のために手に入れたんだ?あれがなくても君は相当強いはずだ」
ミリアリア「結局あれはなんだったの?術だとは思うんだけど二つもあったの?」
ナオマサ「うん。あれはたぶん二つとも禁術。一つはあの紋様だよ。アキトちょっと脱いで見せてくれないか」
アキト「あぁ。」
アキトが服を脱ぐと、体中にびっしりと紋様が描かれていた。
リナ「あれ?お風呂場で見た時は紋様がありませんでしたよね?」
アキト「Oh・・・。」
5人「「「「「(やはり敵なんじゃ・・・。)」」」」」
ちょっとまて。親の前で何爆弾発言してるのかな?
リナ「あ。」
今気づいたな?くそう。
ナオマサ「ほほぅ・・・。お風呂場で見たのかぁ・・・。」
やばいナオマサがニヤニヤしてる・・・。こええ。。。。
周りを見ると全員が俺のこと見てる・・・。
ナオマサ「俺の娘はいい娘だ。よろしく!」
アキト「あ、ちょ!」
ナオマサ「ん〜?俺の娘が気に入らないのかぁ?」
キャラが変わってますよナオマサさん・・・。こええっす
アキト「あ、いえそういうわけでは・・・。」
おいおいおい戦闘のときよりも怖すぎて俺の言葉遣いがおかしくなってるぞ・・・!
負けるなおれ!
ナオマサ「俺の娘たちも嫁たちもかわいいよなぁ?」
こえええええええ・・・。汗だらだら出てるよ・・・。冷や汗とか脂汗とかもろもろでてるよ・・・!
しかもさりげなく自分の嫁で惚気られてるし・・・。
アキト「ナオマサさんの嫁も娘もかわいいと思いますよ・・・。俺みたいなやつに任せなくてもだな・・・。」
リナが俺の言葉を聞いてしょんぼりしてる・・・。
ナオマサ「そういうなよ。あの戦いで君の強さはわかった。君は攻撃を仕掛けてこなかったのは俺を見極めるためだったんだろう?あの時、力なんて2割程度しか出してないしそれにリナを守るのを最優先にしてた。任せるなら俺と同じ強さで俺の気に入ったそして娘たちの気に入った相手のほうがいいだろ?」
あの戦闘だけでそこまで見てたのか・・・。
アキト「俺は・・・。そんなに強くないさ・・・。」
俺の顔を見て真剣な眼差しに変わるナオマサ
ナオマサ「おっと、その紋様についてだったな。脱線しすぎた。」
ホッ・・・。これで何とか逃げられる・・・。
ナオマサ「跡で娘のことで話そうか」
無理でした
ナオマサ「この紋章はさ。名前は世界によって変わるかもしれないけど「Pain Of Immortality(ペイン オブ インモータリティ):不老不死の苦痛」と言って術者の人体に何らかの傷がついたり人体の一部の消滅が起きた場合自動的に元に戻る禁術だ」
ユーフェミア「え?その術のどこが禁術なの?すごく便利に見えるんだけど?」
ミリアリア「まだメリットまでしか言ってないでしょ?なら問題はデメリット、副作用のほうね?」
ナオマサ「そういうことさ。問題は副作用、術者には常に精神汚染と呼ばれる破壊衝動と食人衝動に駆られるのさ」
ナオマサは偉いなと言いミリアリアの頭をなでていた
ユーフェミア「耐えればいいんじゃないの?」
ナオマサ「禁術と呼ばれる理由はそこだ。衝動の威力が尋常じゃなく常人が運よく1日その衝動に耐えれたとしても次の日には殺人鬼だ。アキトは衝動を耐えてるということになる。もしくはその衝動を別の何かで補っているはずだ。たぶん三大欲求のどれかなんだが」
アキト「・・・基本的にはモンスターを狩ってる。でも、大体は性欲だ。食欲と睡眠欲は俺にはあまり意味がないらしい」
ナオマサ「なるほど。てことは、夜な夜な風俗にいくんだな?!」
ミリアリア「食事中に言葉選べ!!娘に悪影響でしょ!」
ナオマサを思いっきりぶん殴ってる・・・。
ナオマサ「あ、はい・・・。すいません・・・。」
しょんぼりしてる・・・。これがあの時戦った相手とは到底思えないな
ナオマサ「これ以上この会話すると怒られそうだから話題を変えるか、てことでこれが一つ目の禁術「PainOfImmortality」な?で、もう一つが」
イヴ「Starvation Of Narcissist(自己陶酔者の餓え)・・・別名は星食い・・・。」
キョウコ「星食いって・・・?」
イヴ「星食いの由来はこの術のメリットでもありデメリットでもあるのだけれどだれも星食いの由来には到達できないの」
キョウコ「由来・・・?」
イヴ「この術はこの世界のマナを吸い取ることで魔力の尽きないようにすることができ、そして術者の魔力貯蔵量の限界量を大幅に上げることができるの。吸い取る魔力の量は常に膨大で1人が最大限まで吸い取ると100年間持たずに、星は朽ちると言われてるの。これが星食いの由来」
イヴ「でも、実際には実行できるはずがない。星自身の魔力が人一人で100年吸っただけでかれるわけないし、その人間の寿命もあるけれど、もう一つの完全に無理な決定的な理由があるの」
リナ「決定的な理由って?」
イヴ「魔力を使用しすぎると吸い取る魔力が最大限まで引き上げられるのだけれど、そのときの体への負荷が誰も耐えれないからなの。さっきアキトくんが何もしてないのに傷だらけになったのは体が耐えれなかった証拠なの」
ユーフェミア「魔力使わなきゃいいじゃない」
ナオマサ「使わなくてもこの術は常に魔力を吸い続けるから、どのみち体は崩壊し始めるんだよ。それに使わないんだったらこの禁術を使う必要なんてないからね。この術を使いたがる人間なんてまさに自己陶酔者くらいなんだが・・・。」
ファティマ「てことは彼には理由があったのね?そうじゃなきゃ不老不死の苦痛なんて使わずに死んでただろうし」
ナオマサ「アキト。理由を聞いてもいいか?嫌ならしゃべらなくてもいいが」
みんなが一斉に俺のほうを見てくる
アキト「・・・。俺は、一人の女性を助けたかっただけさ」
アキト「その女性の名前はアルマといい、俺の幼馴染だった
彼女は魔力が生成できない魔力欠乏症と言うのにかかっていたんだ」
アキト「幸い、彼女の魔力貯蔵量は膨大だったため、最小限に魔力を抑えた生活をしていれば生きていけた」
アキト「でも、彼女は優しく人を助けてしまう」
アキト「人を助けるときに魔力を使わないときもあれば魔力の消費は急激に使う時もあった。段々彼女の肉体は滅び始めてきたのさ」
アキト「おれは彼女をとにかく助けたかった。なんとしても守りたかった」
アキト「俺は必死で彼女を助ける方法を探した。唯一あった方法として、誰かが常に魔力を送り続けるしかないと言うものだった」
アキト「でもそのころの俺には、強くても魔力貯蔵量が一般人並くらいしかなく彼女を助けれるほどの魔力なんて持っていなかった」
アキト「彼女のためなら死んだってかまわない。そう決意して俺は自己陶酔者の餓えという禁術に手を出した」
アキト「毎日毎日彼女に魔力を与え、俺の体が崩壊して死んだ場合に彼女の魔力尽きないように魔力球と呼ばれる魔力を保存できる球に魔力を入れ続けたよ」
アキト「彼女に魔力を送るたびに元気になっていくのが見えてさ。うれしかったよ」
アキト「思っていたとおり俺の体は段々崩壊し始めた。しかもそれが彼女の目の前でだ」
アキト「彼女は何をしたと思う?俺に魔力を戻したんだよ。痛みで動けないのが辛かった。
痛みのせいじゃない、あいつが段々魔力を失って体が崩壊していってるんだよ。俺の守りたかったものが目の前で段々壊れていくんだよ・・・。」
アキト「死ぬ直前、彼女の顔は笑顔だったよ。」
アキト「でも彼女の魔力だけじゃもう俺の体の崩壊は収まらなくて、俺の体の崩壊は止めれなかった」
アキト「死のうかと思ったさ。死ねば、彼女と一緒にいられるんだから、けれど俺は助かった」
アキト「いきなり、部屋のドアが開けられて入ってきた男にもう一つの禁術を無理やり施された」
アキト「そいつは言うんだ。「すまない。後一歩早ければ・・・。彼女の魂はどこにいるのかわかってる。だから、死ぬな。死ねばもう二度と彼女とは会えない」ってな」
アキト「最初はそいつを恨んださ。俺が死ねばあいつとまた会えると思っていたからな。しかし、実際は同じ場所に生を受けるなんて奇跡に近いと言うことがわかった。それならば俺から会いに行けば良いということをあいつは教えてくれた」
アキト「ここまでが俺がこの術を手に入れた理由であり今現在ここにいるのはそういう理由もある。」
リナ「と、いうことは・・・。」
アキト「俺の探している女性はこの世界にいるのさ。ビックリしたのはまさか呼び出したやつが本人だったと言うことだな」
リナ「え?!シルちゃん?!」
アキト「本人は前世の記憶なんてないし俺のことも知らない。容姿が瓜二つだったよ」
リナ「似てるだけで違うってことは?」
アキト「あるかもしれない。あいつは言ってたんだ。「魔力が同じ人間はいない」と」
リナ「あいつって?さっき言ってた人?」
アキト「そうさ。名前は、ヴァイオという銀髪のおとこだ」
ナオマサ・キョウコ「「ヴァイオ?!」」
アキト「ど、どうしたんだ?まさか知り合いか?」
ナオマサ「そうだよ!思い出した!!900年も生きてたから忘れてたけど俺の爺さんじゃないか・・・!」
キョウコ「アキトさん!あなたの来た世界の星の名前は地球ではなかったですか?!」
アキト「あぁ。そうだ。地球であってる。確か西暦1600年くらいだった」
ナオマサ「おい。。。まさか、この世界と向こうの世界の軸が真逆なのか・・・。」
ナオマサ「そうか・・・。爺さん。。。これがわかってて俺をここに送ったな・・・。」
キョウコ「ヴァイオさんを呼ぶことはできますか?」
アキト「いや。無理だ。あいつを呼ぶことはできるがあいつは絶対答えない」
ミリアリア「え?なに?ナオとキョウコがあの空間に放り出された理由って彼なの?」
ナオマサ「それもあると思うけど、たぶん主な理由はあのときの戦争のためだから問題はないよ。俺がここに呼ばれなかったらミリアたちにあえなかったしね」
ミリアリア「そうね・・・。その点はヴァイオって人に感謝するわ」
アキト「あいつ・・・。どこまで無敵なんだよ・・・。世界樹が見えてるってことじゃねえか」
ナオマサ「それには同意だよ・・・。深刻な会話はもう終わりにしよう!みんな食べよう!あとで、アキトに相談と言うか話があるんだ。食事が終わったら俺の部屋に来てくれる?」
アキト「了解。と言ってもあんたの部屋を知らないぞ」
ナオマサ「だいじょうぶだいじょうぶ俺と一緒に部屋に行くから」
アキト「そうかじゃあ食べるか」
ナオマサ「うん。食べといてすぐ戻ってくるから」
そういうと彼は少し席を離れた
ナオマサ「あ、うん。聞いてたよね? じゃあお願いできる?うん。ありがと。もどってきたら。うん。じゃああとで」
ナオマサが誰かと会話しているようだ。つかっているのは神使のようだ
ナオマサ「よし。じゃあおれもたべよっと」
−−−−−−
食事後俺とナオマサは、彼の部屋の椅子に腰掛けワインを飲んでいた
アキト「で、話ってなんだ?」
ナオマサ「今、この世界で魔王が復活するって言うのはきいたよね?」
アキト「あぁ。そんなことをネルがいってたな」
ナオマサ「でも実際は魔王は元から封印されてなんかないし、世界征服なんてするきもないしね」
アキト「おれにどうしてほしいんだ?」
ナオマサ「君には救世主になってほしい。俺を倒してほしい」
彼の言っている意味を考える。
アキト「俺が?・・・。要は俺が救世主になったふりをして、魔王を倒したという演技をすればいいということか?」
ナオマサ「そのとぉり!いやぁ話が早くて助かる。この話受けてくれる?」
アキト「・・・ちょっとまってくれ俺は従者だ。これほどの問題は俺が勝手に決めるとあいつに迷惑がかかる」
ナオマサ「それもそうか・・・。なら、シルバードさんの許可があればいいんだよね?」
アキト「そうしてくれると助かる」
ナオマサ「どうかな?シルバードさん」
アキト「?!」
ナオマサが呼びかけた方向を見るとシルが扉から顔を出していた
シル「これって本当のこと?大体はネル学院長から聞いたんだけど・・・。」
ナオマサ「うん。それで、君が承諾してくれれば俺の娘たちもこの魔王って言うしがらみにとらわれなくなるんだ」
シルはどこまで話を聞いていたんだ…?まさかアルマのことまで話してるんじゃ・・・。
ナオマサ「(大丈夫だよ。彼女に君のいた世界のことは話してないよ。君の禁術は話したけど)」
ナオマサが俺にだけ聞こえる声で耳打ちをした
よかった・・・。知られていたら、どうしようかとおもった
アキト「迷惑をかかるようなら承諾しなくても良いぞ」
シル「うん。私も手伝う・・・!」
アキト「シル。お前にメリットなんてないけどいいのか?」
シル「困っている人がいたら助けないとね!アキトの力が必要なんでしょ?」
ナオマサ「シルバードさん。君の力も必要なんだ」
シル「わたしの?」
ナオマサ「君の能力は、知っているよ。Various:ヴァリアスといわれている周りから疎まれていた能力。
それの本来の使い道を」
シル「あの能力の本来の使いみちって?!」
シルはナオマサに驚いたような真剣で勢いのある剣幕で迫った
ナオマサ「今はまだ知らないほうが良い。君の能力は自分で見つけ出さないとその能力が悪いほうに出現する」
シル「どうすればわかるの!!」
ナオマサ「恋をすることだよ」
シル「え・・・。」
ナオマサ「君は誰にも恋をことがないだろ?」
シル「私だって人を恋したことあるよ!!!」
ナオマサ「それが恋ならば、君は能力をちゃんと理解できてるはずなんだ。だいじょうぶだ。君ならできる焦らずゆっくり考えて恋について誰を愛したいか考えるといい」
ナオマサ「この物語は救世主とマスターが紡がなければいけないんだ。だから二人のどちらがかけてもこの物語は収束しない。だから、君の本当の能力が覚醒するまではこの話は気にしなくて良い」
ナオマサ「ごめんね?呼び出しておいて恋を知らないだろうとか言って」
シル「いえ・・・。本当の能力の道しるべを教えていただいただけでも助かりました・・・。ありがとうございます・・・。」
ナオマサ「さて、話も済んだことだし、そこで聞いてた娘6人。お風呂に入っておいで」
ナオマサが扉のほうを見て言うと、ナオマサの娘6人がトーテムポールのような感じに頭を出していた
ナオマサ「そういえば5人の娘たちの自己紹介してなかったね。左から言おうか」
ナオマサ「この髪が真紅のポニーテールがチャームポイント、炎の魔法が得意な、蒼魔族のミリアリアの娘がミルトニア・ライラック。弱点は、不得意な水系の攻撃です。最近の悩みは思春期でエッチな本を読んでみたいけど、恥ずかしくて見れないことです」
ミルトニア「きゃああ!!!いやあああ!!!お父様!!何を言うんですか!弱点まで言うなんて!!・・・コ、コホンッ。私がミルトニア・ライラックです。あなたのことはまだ信用していませんので、シルバードさんのほうはリナからきいてます。これからよろしくお願いいたしますね?」
まるで何事もなかったように話し出した・・・。しかしかおがあかいままだぞ
俺を睨み付けて、シルのほうにはにっこりと微笑んだ。
この扱いの差はひどい。
アキト「俺のほうにもその可愛い笑顔のほうを向けてくれるとうれしいんだがな。」
ミルトニア「・・・!!!あ、あなたは敵です!!お父様に負けたくせにずいぶんと偉そうですね!」
さっきまでの顔がもっと赤くなった思うとあわてて冷静になろうと赤面したままにらみ付けいたい所をついてきた
ナオマサ「アキトと俺の強さは互角だったぞ?」
ミルトニア「私から見たら負けです!!」
ナオマサ「またなんとも頑固な・・・。よし次は、茶髪で背中までの長い髪が特徴の静かそうなこの子がイキシア・ヘリクリサムだ。機械族と獣人族が混じっていてネルの娘なんだがあいつとは正反対であまり多くはしゃべらないが、基本的に好き以外の相手は毒を吐くぞ。後寂しがり屋だあ、寂しがりは一緒だな」
イキシア「・・・よっ。またあったな。面白人間」
アキト「何で面白人間なんだ!」
イキシア「血をだらだら流しまくってたとおもったら、傷口ふさがってまた傷開いて繰り返してたじゃないか」
ナオマサ「ん?イキシア。お前そんなにアキト気に入ったのか?」
アキト「これで気に入られてるのか・・・?」
イキシア「・・・そんなはずあるわけないだろ。この気持ち悪い生物をわたしが好きになるとでも?」
ナオマサ「アキト。今の発言ムカツクか?」
アキト「いや。面白いなとはおもうが」
ナオマサ「だよなぁ。。。好き以外の相手にはかなりむかつくこと言うんだけどなぁ・・・。そっか。気に入ったか。イキシア俺のことは好きか?」
イキシア「・・・・・・・・・・・ふ、普通」
ナオマサ「そっか・・・。好きじゃないのか・・・。」
イキシア「あ、いや、その。。。。ちがっ」
ナオマサ「なんてな。イキシア好きだぞ?」
イキシア「あうあぅ・・・。」
ナオマサ「シルバードさんにも挨拶しなくちゃな?」
イキシア「・・・はじめまして・・・。リナがお世話になってる。まぁ、仲良くしてやれ」
シル「うん。シアちゃんもよろしく!」
イキシア「よろしく・・・。」
ナオマサ「で、この青髪の前髪の隠れた娘がアルストメリア・アニゴザントス、神族でキョウコの娘だ。性格は優しいが消極的で人見知りが激しい。子供のことのキョウコそっくりだな。得意なのは回復系と水関係の魔法だ。家事は今、キョウコから教わりながら花嫁修業中。怒らすと一番怖い」
アルストメリア「不束者ですが。。。よろしくおねがいします・・・。」
ミルトニアの背後に隠れながら恥ずかしそうに挨拶をした
アキト「その挨拶だと俺に嫁入りすることになるぞ?」
アルストメリア「はぅ!!・・・ま、、間違えました・・・。」
そういい赤面しつつも上目遣いで俺から目を離そうとしない。
なんか小動物を見ているようで可愛い
ナオマサ「アルスにも気に入られてるのか。モテまくりだな!」
アキト「そ、そうなのか?」
アルストメリア「シルバードさんもよろしくおねがい・・・します」
シル「うん。よろしくね」
ナオマサ「次はこの金髪の獣人族のこの娘がミラビリス・アスターヒブリダスだ。ユーフェミアの娘でゲルディア族のImpureでは珍しい親と同じ獣人族だ。ユーフェミアと性格は同じだが唯一違うとすればドM
ってところだな」
アルストメリア「ドはいらないよ?!ちょっとMなだけだよ!強くたたかれるのは好きじゃないけど、強めのスキンシップは好きなだけだから!」
アキト「そ、そうか。よろしくな」
おれは強めに頭をなでてやるとほわわわわと声を上げながら俺のほうにもたれかかってきた
アルストメリア「前私たちと戦ったときに言ったこと覚えてるよね・・・!」
アキト「あの時か・・・?・・・まさか」
アルストメリア「あなたの肉奴隷になるね!!!」
全員「「「「「「!?!?(こいつ・・・!言いやがった!!!)」」」」」
アキト「肉はついてねぇよ?!あれは冗談だからな?!」
ナオマサ「アキト・・・。お前・・・」
やばっ・・・。親ばかも−どだ!殺される!!
ナオマサ「肉奴隷はないだろ・・・。」
アキト「だから肉はつかねえっていってんだろ?!奴隷だよ奴隷!!冗談だって言ってるじゃねえか!何であきれた顔してるんだよ!!やめろそんな目で俺を見るな!!」
ナオマサ「アキト。この娘たちから好きな娘を嫁にしていいぞ!それとも全員嫁にするか!!」
アキト+6人「はいぃ?!」
ナオマサ「だってさー。俺が認めたやつ以外娘たちの夫にしたくねぇしさぁ〜。お前ら仲良さそうだしさぁ〜。この世界自身はあまり一夫多妻制はでてないけど、俺自身が一夫多妻制OKだし?気にしないかなぁ。それとも、よめにするのはきにくわないとぉかぁ?」
こえええよ!!!!こいつどうにかして!!!
アキト「いや、ほら。彼女たちの気持ちもあるだろ?ほらあまり俺のこと知らないしさ!なぁ?」
同意を求めるように彼女たちのほうを見ると全員目をそらした。
やめて!!!救いの手ぐらい差し伸べて!!せめて、フォローとかしてくれよ!!
アキト「なんでみんな目をそらすんだよ!?そして何でほほを赤らめる?!ってそうじゃない!後一人自己紹介できてないぞ!!」
ナオマサ「そうだったそうだった。つい家族関係のことになると脱線しちまうな。で、最後に髪がピンク色のお姉さんの雰囲気をかもしだす彼女がヘリアンサス・プラナス。ファティマの娘だ。母親と同じでエロいかいわをしまくる、グロ系列が苦手で血を見ただけでも気絶てしまうのが欠点だ。さっきもお前のあの状態見ただけで気絶してたしな」
ヘリアンサス「自分自身が怪我しても平気なんだけど、人のはどうも苦手なの・・・。よろしくね。アキトくん」
ヘリアンサスは俺と向かい合うと俺の腰を抱きはじめた
シル「む!!」
アキト「ちょ・・・。近いっやめてくれ・・・。」
ヘリアンサス「ぶー。わたしに近づかれるのいやなの?」
アキト「いやじゃないさ。けど、綺麗な顔がこんなに近くにきたら誰だって恥ずかしいさ」
ヘリアンサス「ふふふ。うれしい。お父さん!結婚するなら彼に決めた!」
ヘリアンサスは親指を立てるとナオマサも同じように親指を立てて超笑顔をしてきた。
・・・なぐりてぇ・・・。
それにめちゃくちゃみんなにらんでるじゃないですかやだー!
ナオマサ「これで全員紹介したな!リナも自己紹介しとくか?一部は偽名だし」
アキト「偽名?」
ナオマサ「そうなんだよねぇ。本名はゲルディア・リナーディア・リューグリッドなんだけど、ゲルディアでゲルディア族ってばれちまうんだよ。あ、他の娘たちも本当はゲルディアとリューグリッドが最初と最後につくけど省いてるから」
シル「じゃあセシルって呼んでたけど変えたほうがいいよね?!」
リナ「そうですね・・・。リナって呼ばれたほうがどちらもその名前だけは変えていないのでそっちにしたほうがいいかも」
シル「うん!わかったリナちゃん!これからよろしく!」
リナ「うん!よろしくね!」
ナオマサ「なんか質問ある?」
アキト「ふむ。じゃあ一つ。Impureってなんだ?それに親の種族とこの種族が違う気がするんだが」
ナオマサ「お。いいところに気がつくねこれはゲルディア族特有のなんだがゲルディア族って言うのは、繁殖方法が「感染繁殖」というほうほうなんだ」
アキト「感染繁殖?ゾンビ的な何かなのか?」
ナオマサ「似てるけど違うかな。感染繁殖ってのはゲルディア族が体液接触をした場合に相手の種族がゲルディア族に変異するんだ。それで個体数を増やすまぁゾンビと似た感じではあるかな」
ナオマサ「生まれたときからゲルディア族の場合はPure、感染繁殖でゲルディア族になったものはImpureと呼ばれてるんだ」
ネル「そして、そのPure同士が子をなしたとき、その子は「Pure」のゲルディア族になるのだが、どちらかがImpureか両方がが子を成した場合、生まれてくる種族がImpure側の種族でゲルディア族の特徴を持ったImpureで生まれてくる。しかし、女性がPureで男性がImpureの場合はPureのゲルディア族が生まれてくる。ってわけ」
アキト「ほう。なかなか変わった種族なんだな。と言うより全ての種族の原種って感じだな?」
ナオマサ「そうそう。ゲルディア族が原種っておもわれてたはずなんだけど今は、そんな文献はここにしかないしこの世界ではゲルディア族は魔王の象徴だからね。仕方ないさ」
ネル「ちなみに、私とユーフェは獣人族、ミリアは神族、ファティマは魔族、イヴは生まれたときからゲルディア族、でナオマサとキョウコは人間族よ」
アキト「ナオマサ・・・。人間族でそこまで強くなれるのかよ・・・。」
ネル「まぁ、扱いがそのころ救世主だったしね。この世界に来たときからそこそこ強かったわね」
ナオマサ「む、昔のことはいいだろ?さて、遅くなったからみんな風呂に入っておいで。ちょうど今から母たちが入るころだとおもうし」
ミルトニア「はい。わかりました。じゃあみんな行きましょうか。シルバードさんいきましょう」
シル「え。わたしも?」
ミルトニア「親睦を深めるためにも一緒に入りましょ?」
シル「そうだね!じゃあいこ!じゃあアキト入ってくるね」
アキト「おう。行って来い」
男二人は彼女たちが部屋から出るのを見送った
ナオマサ「なるほど。親睦を深めるために風呂か」
ナオマサがボソッとつぶやいた
ナオマサ「じゃあ俺たちも風呂に入るか!」
アキト「良いな。よし入ろう」
ナオマサ「ニヤリッ」
このとき俺はナオマサが企んでいることになぜ気づかなかったのだろうかと後悔した。
−−−浴場−−−
アキト「でかいなぁ。しかもいろいろ風呂が分かれてるのか」
ナオマサ「この風呂1000人が同時に入っても余裕があるんだぜすごいだろ?露天風呂もあるんだぜ?まぁ結晶しか見えないけどな」
アキト「昔、一度国の王の城の風呂に入ったことはあったがそれよりもおおきいとは。露天風呂にも入ってみたいな」
広がる光景は少し湯気で見にくいが目のまえにある浴槽を数えると10以上ある
ナオマサ「体を洗ってから風呂に入るか」
体を洗いながらふと思ったことを聞いてみた
アキト「この城は900年前からこんな新品な状態なのか?」
ナオマサ「あぁ。それはね。この城は年に一度魔力で綺麗に修復と掃除するんだよ。家族全員でやると結構簡単におわるんだ」
アキト「なるほど。これだけの大きさの城なのによく魔力が足りるなとはおもったが、家族全員かそりゃ足りるな」
ナオマサ「体も洗い終えたし風呂につかろう」
アキト「そうだな」
俺たちは一番大きな浴槽につかった反対側が湯気で見えないせいもあるが確認できないくらい広い
ナオマサ「ふー。生き返るなぁ」
アキト「あぁ・・・。湯加減もいいな」
ん?少し声がするな。誰か居るのか・・・?
いやな予感がし始めた・・・。まさか・・・。
アキト「な、なぁ。」
ナオマサ「ん〜?」
アキト「この風呂って女湯はどこにあるんだ?」
ナオマサ「HAHAHA!女湯なんてないよ!」
アキト「てことはさ・・・。」
ナオマサ「SOW!!!YES!!かかったなバカめ!ここは混浴だよ!」
アキト「やべ!声が近づいてきた!!逃げるしか!!」
ナオマサ「まぁまぁ待ちたまえ。ミルトニアも言ってたろ?”親睦を深めるためにも一緒に入る”と!それに彼女たちは基本的にハンドタオルもって入るようにさせてるからそこまで露骨に見なければ見えないさ」
逃げようとする俺の肩を思い切りつかんでくるナオマサ
アキト「そういうことじゃねえよ!!!俺が全裸なんだって!!防御もできねえんだよ!!しかも姿消そうとしてもお前が魔力で相殺させてんじゃねえかよ!!!ていうかなんでお前だけハンドタオル持ってんだよ!!今この場で誰かとあったら!」
シル「え?」
あ・・・。
アキト「ナオマサお前!!って何で目をつぶってんだよ!!!口チャックって言うジェスチャーしてんだよ!!!俺関係ないって言うジェスチャーすんな!!!!」