第17話 ヤッヤモの心配
遂にいつもの時間に遅れて投稿です。
さほど話は進展しておりません。アイデアが進展していないのです。次のエピソードは、話を練ってから投稿となるかもしれません。少しお休みするかもしれないですが、少しですから・・・。
ベルメリは満足な休日を過ごしたあくる日、ポケットにはヤッヤモを入れ機嫌良くハイスクールへ登校した。
だか、気になるのはヤッヤモの機嫌だ。何故かしおれている。あまりベルメリが勝手な事ばかりで、翻弄させてしまっただろうか。しおれているのでそっとしておく。確か昨晩謝っておいたはず。疲れて眠くてよく覚えてはいなかったが、ああいう場合ベルメリは習慣的に謝っていると思う。帰って来てからすでにしおれているので、ベルメリはこの一連の出来事で、何かが間違っていた気がしていた。家のお風呂に入る時、気が付いた。あの時。ヤッヤモはベルメリの側には居なかった。お風呂に入る時はいつもパパやママから、
「ヤッヤモは部屋において入るのよ」
と言われていたし、ベルメリとしても『一緒に入るのは使い魔の立場として、ヤッヤモは困るのでは?』と思っていた。だからいつも部屋に居てもらっていたのだが・・・(見当違いの事悩まないでー、ベルメリ。スイッチは切っているのでヤッヤモは指摘できないでいる。違うとは言えないヤッヤモ。だれかー、ベルメリの思考をとめてー)
誰も違うと指摘できないため、とうとうベルメリはお風呂に行こうとしていたが、止まって、言ってしまう。
「ねぇねぇ、元気ないヤッヤモちゃん。元気出してよー、あたしどうしてあんなふうにピンチになったか考えたの。結論はあたしは大馬鹿って事だけど、それを止めてくれる役目の使い魔ヤッヤモちゃんがその場に居なかったからじゃないの。ヤッヤモちゃんが見張って居なけりゃならなかったけど、出来なかったから元気ないんじゃないの。だ・か・ら・ママやパパには内緒で、一緒にお風呂に行かない?一緒にお風呂に入るのはきっと、気が引けるんでしょうから、ヤッヤモはヤモリ風の体制で構わないと思うの。お風呂の壁に居たって湯気できっと奇麗になるでしょ。そうしたら、あの時だって、ヴァンパイアなんかに変な話を持って来られたって、ヤッヤモちゃんが嘘だって分かるから。あたしはついて行かなかったはずなのよ。だからきっと未然に防げたはず。ヤッヤモちゃんだって気に病む事態にはならなかったでしょ・・・」
ベルメリが話している内に何故かヤッヤモは倒れた。そしてヤモリ風になった後お風呂に来るつもりかと思えば、じっと見ていたつもりのベルメリの前から消えた。そうなのだ、消えたのだ。ヤッヤモを見ながら話していたのに急に見えなくなった。これは消えたという表現で間違いない。不思議だ。
「あらっ、ヤッヤモちゃん、あらっ、見えなくなった。消えたの。ヤッヤモちゃん何処―?」
探すけど、居ないし、段々眠くなるので、ベルメリは諦めて一人でお風呂に入り、そうしたら、すごく眠いので、自動操縦でお風呂に入り部屋に自動で戻り、ベッドに倒れこんだ。そして朝まで爆睡だった。
寝坊で慌ててしまったが、今は何とか間に合いそうなので、少し考え事をしながら歩く余裕があるベルメリだ。
ヤッヤモの行方を探す時間は無かったが、ポケットに入っているのが分かって、ほっとするところだ。しかしお喋りなはずのヤッヤモは無言だ。心配になる。
『ヤッヤモちゃん、ご機嫌斜めなの、ベルメリ昨日ちゃんと誤ったかしら。
謝って無かったらごめんね。眠くなったし、記憶がいまいちなの』
『ベルメリちゃんが謝る事なんか何にもないから』
『そうだった?それなら良いんだけど』
ヤッヤモがお喋りしたのでほっとするベルメリ。
ヤッヤモのしおれているのは、ベルメリの知る事の無い全く別件だ。チーセンとラーセンはニールに戻っている。魔法使いたちによって知らされた、彼らの獣化でセーンはセピアに行かせる気になっていない。はっきり言ってべネルさんちにお押しかけてハイスクールにみんなで通いだしたのは、セーンがチーセン、ラーセンをハイスクールに入れる事を思いついたから、ヤコや、ココモも入学したのだ。双子をハイスクールに行かせることを、セーンが断念してしまえば、ヤコやココモがハイスクールに居る意味が無いのだ。そもそも、二人にくっついて居たいだけのヤコとココモなのだ。そうなると、ベルメリにくっついて居るヤッヤモも、当然ベルメリと居る訳にはいかなくなるのでは?使い魔の契約は正式にしたわけではない。
ヤッヤモとしては、虚しさがひとしお、おそって来る。『もしかすると、もうすぐお別れなのかな』
そんな鬱々としたヤッヤモをポケットに入れて、教室に入ったベルメリ。そこには双子はもちろん、ヤコも居ないし、隣が静かなので、ココモだった来ていないだろう。
「あれっ、どうしたの。皆、居ないわ。ショウカとリリは昨日ダブルデートでしょ。何かあった訳?」
ショウカとリリはベルメリを睨み、
「あんた、あたしらに喧嘩売ってるわけ?どうして彼らが来ていないのが、デートが原因だって事になるのよっ」
「あ、別にそんな事言っていないし、あんたらこそ、突っかかって来てるじゃない。何かあったの?」
「分かんないのよ。皆来ていないの」
と言いながら、ショウカは、
『ベルメリのポケットの中の子、何か知っているんじゃないの』
とコンタクトして来て、ベルメリは思い当たった。『あ、元気が無いのは知っている事の所為?ヤッヤモちゃん、何か知っているの、元気ないのはそのため?』
ベルメリが訊くと、ヤッヤモは『うえーん』と言った感じ。泣き声は聞こえないがきっと泣き出した。
「わっ、どうしよ。泣きだしちゃった」
ベルメリが思わず、ショウカとリリに報告すると、
「えーっ」
リリは目をぎょろりと回して、がっくりするし、ショウカは自分で『どういう事、あんた何か知っているならあたし達に説明して、泣いてちゃ分からないのよ』ヤッヤモに直に聞きだした。
「ショウカ止めてよ、もう授業が始まる。ほら先生が来たし」
ベルメリはそう言って授業の準備を始めるが、ショウカは、
『あんた、ヤケに冷静ね。どうして』
『あたしは、そうね、きっと将来は、その将来が近くなっても気にしないの。だって、ヘキジョウさんっ子のとこへ行くつもりだから』
『何それ、もしかしてその子の仲間の事?。ニールに居るって言うのあたしも知っているけど・・・キーくやしい。うまく手を打っているのね、ベルメリ』
ショウカは机をぶって悔しがりだし、先生は驚いて、
「ショウカ君、発狂か?保健室に行く?」
リリがすかさず、
「私が、連れて行きます」
と言って、2人して教室を出て行った。ベルメリは二人を見送りながら。
『ヤッヤモ、泣き止んだわね。どういう事が有ったのかあたしに報告してよね。しおれてないで言ってくれても良いんじゃない』
『ごめん、ベルメリちゃんとお別れかなって思っていたけど、違ったね。よく考えたらベルメリちゃんは将来ベルメリママだった。えへ』
機嫌が直って、ヤッヤモは知っている事を話してくれた。ベルメリは思った。『ヤッヤモったら、早とちりじゃないかな。セーンさんはまだ決めてないでしょ』




