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第11話 ベルメリは何処へ

お気付きの方は多いと思いますが、前話頃からミスが多くなっております。そしてお察しの通り、ストックが無くなっています。そして、夜を徹して作成後に推敲不足で投稿の結果、お見苦しい事になっております。申し訳ありません。なんとかストックが出来て、余裕で投稿できるように頑張ります。そのつもりです。

では、ご覧ください。

 

 セーンがあまりの事に前後不覚となったようで、居間のソファでのびていると、ヤッヤモに、

「セーンさんどうするんですか、早くベルメリちゃんを助けに行かないと」

「何処へ、結界が破られた後、俺には後がたどれないんだ。魔の国を探るがベルメリちゃんの気配が今一よく分からなくてね」

「そうでしょうね。セーンとはあまりあの子は会った事が無いし、あ、昨日が初めてでした」

「こうなったらセピアのベルメリちゃんのパパに、白状して探してもらうしかないか・・・」

「白状したら、多分あの人、セーンを殺してからその後に探し出すと思う。穏やかそうにしているけど。魔族の魔人ですからね。ああいう人は豹変しますよ」

「そうだろうな。そんな感じ、昨日会った時に、俺も思った。べネルさんちに預けている子らもな。危ないぞ。一族郎党同罪さ」

 そこへ、ヤモがヤーモを引っ立ててやって来たので、セーンは何事かと思って二人を見ると、ヤモは、

「セーン、こいつに使い魔の何たるかを思い知らせてやってくれ。こういう場合は、ヴァンパイア王のヴァンちゃんしか頼れる奴はいない、だけど俺らを助けるいわれはあいつには無いだろう」

「そりゃそうだ」

「だからこいつに、リアン坊ちゃんに頼めって言うのに嫌がるんだ。この前、こいつはベルメリに、この恩は返せる機会があるかどうか・・・みたいなこと言ってやがったから、今がその時だって言っているんだ。それなのに嫌がるとは、どんだけの根性曲がりか。俺がこんなやつを産んだのかと思うと、情けなくなった。セーンから使い魔としての生きざまをこの間の事からも言い聞かせてくれや。命を懸けて戦った仲間の事を思えば、こいつの役は大したこと無いのに、リアン坊ちゃんにウインクのひとつでもすりゃ、リアン坊ちゃんは喜んでヴァンちゃんに頼むし、ぜったいヴァンちゃんは探してくれるってのに」

 ヤッヤモはこの親子は似たり寄ったりだと思える。せっかく治りかけているセーンの傷口に塩塗っていると思うヤッヤモ。しかしセーンは、

「嫌がる事を無理にやらせるな、ヤモ。お前に言われて愛想良くしていることぐらい、いくらリアン坊ちゃんがバカらしい奴でも分かるさ。俺が結界をキチンと張って居なかったからだ。俺の責任だ。今から魔の国に行って、本格的に探す。ここから気配を見つけるなんて、親しくなかったベルメリちゃんなのに、探せっこなかったんだ。付いて来るだろヤモ。ヤーモはどうする」

「俺だって行くに決まっているじゃないか。セーンは時々意地悪になる」

「僕も行く」

 ヤッヤモが言うと、セーンは、

「悪いけど、お前はまだ来るな。あの国は瘴気が強くて年が若い奴には毒なんだ」

 セーンはそう言った後で、

「そうだった、お前じゃないと出来ないことがあったな。どうせ俺は、ベルメリを今晩連れてセピアには戻れない。お前、ベルメリのパパに何とか誤魔化して、帰らないって言っておいてくれ。お前、誰の口調でもマネできたよな。だけど親子だからばれるかもしれないし、作り話に怪しまれたら、最終手段でベルメリに成りすませ。最後の一か八かの手段だからな。初めからベルメリになんかに成りすますなよ。あの人がカッカして来た時だ。冷静ならきっとばれるけれど、苛付きだした時に誤魔化せるかどうかだな」

「わぁ、僕出来るかな・・・」

「お前ならできるさ。俺も探し出せるかなとは思うが、探すしかないんだ」

 そうセーンは言って魔の国に三人で瞬間移動した。

 うつむくヤッヤモ、

「僕が、ベルメリにあんな話しなけりゃ良かったんだ。俺の所為だ。誰もそう言わないけどね」

 ヤッヤモを慰めようと、側に来ていた小さなヘキジョウさんっ子にそう言うヤッヤモ、だけど、

「僕たちベルメリママに会えてうれしかったよ。ヤッヤモが話してくれたから、ベルメリママに会えた」

「とうとう、ベルメリママって言ったな。う、うぇー・・・泣いちゃおれん。パパさんに連絡だった」


 文明の利器と言える電話を使った事は、むろんヤッヤモにあるはずも無し、使い方の方を間違えないか悩むヤッヤモ。しばらく睨んでいると、庭を散歩していた、ニーセンユーセンと新米の家庭教師ガーレン及びチーラママとジジババが戻って来た。今朝の大騒動を小さな子に見せたくは無かったし、と言う所だ。ユーリーンは、

「あら、セーン達は魔の国に言ったんでしょうね。気配が無いし。それにしても皆あいつがこの館に入って来たのに気付かなかったなんて、どういう事かしら」

 ニキが自説を述べる。

「これは魔女か魔法使いがらみだろうな。魔の国の魔法使いの中には技が巧みな奴が多いからな」

 ガーレンが自虐的に、

「僕みたいなの、大勢作って大儲けしている奴がいるそうですからね。いつもママが愚痴っていて、お礼もくれなかったって言っているけど、お礼するようなレベルの奴らじゃないのに。騙しておいてお礼する訳なんか無いですからね」

 ガーレンはため息をつき、

「まさか、レンの元カノが出入りできるようになっていたとは、驚きましたね。いったいベルメリちゃんをさらってどうするつもりなんでしょうか。何か接点があるのでしょうかねぇ。そうだ、ママに聞いてみよう」

 ガーレンは思いついて、電話を見ると、ヤッヤモが考えすぎて、電話を睨むだけの状態になっている。

「ヤッヤモ君、先に使って良いかな」

「どうぞ、どうぞ、僕はまだ考え中ですから」

 ヤッヤモの存在に気付いた、ニーセンユーセンだ。ジジババ、そしてチーラママとしては、そうっと様子を窺うと、

 ニーセン、

「ヤッヤモ、ごめんね。虐めて」

「痛かったんだよね。酷いことしていた。ごめんね」

 一応謝る気になっている、態度は軽いが、これが精一杯のお詫びと思える。

 チーラママは、

「まぁ、偉いわ、2人とも」

 と手放しで喜ぶが、

 その様子に、少し成長に後れを感じたガーレンだが、そんな様子は知られないようにして二人に、

「君達、よく謝るべきことを悟れたな。段々良い子になっているぞ。先生はお勉強も結果を出すだろうと期待しているんだ」

 そう煽てながら、セピアに残しているママに電話をかけた。その様子を、ヤッヤモは食い入るように見つめている。したがって、謝って来たニーセンユーセンの相手はしていない。

 ユーリーンは少し気になり、

「ヤッヤモちゃん、ニーセンユーセンが、あー言っているけど、君はどう思うの」

 と聞いてみると、

「え、聞いてないよー」

 ニーセンユーセンの機嫌を損ねる一言だろう。しまった、いらない事言ったかなと、ユーリーン婆は二人の様子を窺うと、

「へーん、ひねくれヤッヤモ」

 とユーセンが言っただけで、喧嘩にはならなかった。ガーレンの誉め言葉のせいかもしれない。

 ちらっと、ユーセンを見ながら、ガーレンはママに事情を話して、意見を聞いてみた。

「ああ、あのヴァンク・ノスの、彼に似ていないお嬢さんの事ね。可愛いわねぇ、え、あたしは会った事ないけれど、時々うろつくヴァンパイアの女が話していてね、ヴァンクを知っていて、何の用事だか知らないけれど、時々会いに行くそうなの。色々あるわね。それで、そのベルメリちゃんも知っていてね。父親に付いてべネルさんのお店に行ったりしていて、そこで会えばお話したりするんだけど、それが可愛いんだって。その子卵を産む生き物は大好きだそうなのよね、鳥はもちろん、爬虫類だって好きなんだって。あ、知っているよねぇ。で、スキが高じて、大きくなったら自分も卵を産んで赤ちゃんを育てるそうなの。そんな事は出来無いって皆で言うんだけど。将来は医学が発達しているから、出来るんだって言うのよ。可愛いわねえ。あ、もう切るの」

 ガチャっと電話を切ったガーレン、

「ベルメリちゃんは、そのヴァンパイアに『卵で産む体にしてやる』とか言われたのかもしれない」

 ユーリーン婆、

「そうね、きっとそう言う事だと思う。でなけりゃ、そうそう知らない人に付いて行かないものよ。あの年頃になれば、普通はね」

 ヤッヤモは思う、『普通じゃないからな、ベルメリ』

「そうだ、アイデアを思いついた」

 やっと、電話をかける気になったヤッヤモだ。

「もしもし、ベルメリちゃんのパパですか。はい、ヤッヤモです。じつは、言いにくいんですけどー、ハイお察し道理です。今日は帰れないそうで、僕に伝えておけと言って。代わるんですか。もう行ってやしないかと思うんですけど。え、魔の国へですけど。止めるんですか僕が、ちょっとできるかな。電話口に連れて来るんですか、じゃ待っていてください。居たら呼んできます。早く行くべきでしょ、はいはい」

 そういって、口パクで、ベルメリちゃんの真似するから、笑ったらだめだというヤッヤモ。ニキ爺さんは察して、ニーセンユーセンを抱えて子供部屋に連れて行った。強制退去だ。

 少し間をおいて、また電話を取るヤッヤモ、

「パパァ、あたし忙しいの、戻ったら電話するから、学校に休むって言っててね、じゃね」

 ガチャリと電話を切るヤッヤモ。すぐに電話が鳴りだす。パパからだろう。

「僕とベルメリはもういませんから」

 ヤッヤモは宣言する。

「そう言われても鳴っているんだし、誰かがとらなきゃ」

 ガーレンはどうぞどうそと、ユーリーン婆に譲るポーズである。

「仕方ないわね。皆お調子者ばかりネッ。はい、グルードでございます」

「はい、はい。もう行ってしまいました。セーンでございますか。セーンは直ぐにベルメリちゃんを追いかけたようです。はい、お約束されていましたそうで、本当に困りましたわ。はい戻りましたら、そう言ってしかりつける所存でございます、ハイ。実は卵を産めるようになるおつもりらしくて、私どもも、どうかなとその件は思っております。はい。まあ、お心当たり、ございますか。はあぁ、その魔法使いが研究されておりますか、はぁ、モグリですか。じゃ、そうセーンに言います。あ、お宅さんも魔の国へ?そうでしょうね。では、そこでお会いすることになりますかしら、はい」

 電話を切ったユーリーン、その後、ものすごい大声で叫びだすが、ガーレン、お婆様は終に発狂かと思う。

「セーン、セーン聞いているかっ。行先は魔法使いホーダラアよっ。魔法使いホーダラアっの家」

『了解』

 ユーリーン婆の頭に確かにセーンのコンタクトが入った。

「あ、ベルメリちゃんのパパが行くってと伝えて無かった。だって長文になるし」

 思い出して嘆く婆に、

『それも了解』

 とコンタクトが入ってひと安心のユーリーン婆である。

「良かったね。ユーリーン様。セーン、最近は能力に磨きがかかったね」

 ヤッヤモも安心したのだった。

 セーンなら魔法使いの一人や二人、目じゃないはず。


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