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ハーレムの住人

「ケーニッヒ様お待ちしておりました」

ハーレムの談話室に入ると新しい住人が頭を下げて並んでいた。皆まだ慣れていないので緊張している。


「畏まらないでいい顔を見せてくれるかい?」


頭を上げた住人達はケーニッヒを見ると皆驚き、そして顔を赤らめる。


「ハーレムでは、好きな事を学び、善行を積んで自分を磨き心身共に美しく咲き誇り幸せになりなさい。それぞれに担当の従僕が付くのでそれぞれの希望を伝えるように。詳しくは担当に聞くんだよ」


今回ハーレムに来たのは最北にあるエードランド国で生きるのもやっとな貧しい生活を余儀なくされていた者達だ。


スカウトの者達が人間性、性格、能力等を見極め心根が良い者達をお金で買ってきた。


貴族が機能しなくなったナトゥーアでは

ハーレムの補充を諸外国に住む才能ありながらその花を咲かす事が出来ない者や、親に捨てられ、身寄りの無い子供、放置されていた子供、虐待されている子供を中心に集めている。


国から見捨てられ、いらぬ物としか扱われなかった者達を集め、教育し、才能を伸ばす。

愛と美の神の恩恵を受ける以上、争わず、羨まず、妬まず。決して心貧しい者にはならない様考え方から全て一から教育する。


綺麗な服を着て、暖かい布団で眠り、皆と褒め合い、ハグしてキスをする。美味しい食事を食べ、得意事にふける。

身体の中から毛の先一本まで全てナトゥーアの愛で作り変える。


先に才ある原石達を買い取る事で、後から自国民だの家族だの言えない為にも先行投資としてしっかり金は払う。


中には女神に対する恩を忘れて国外へ逃げる様に姿を消した者も居たが、その場合、女神の寵愛も無くなるからか、見た目だけ出なく、芸術の才も元の原石の頃に戻る。


女神の寵愛への恩義を忘れず、国に筋を通し、円満に国外へ出た者は引き続き女神の寵愛は続くのか容姿、才能共に高いままである


「さあ、今日は長旅で疲れただろう?

ハーレムの皆で歓迎の宴を開催するから

それまでに部屋に移動しなさい。やりたい事が後から変わっても大丈夫だ。先ずは気になる事から習いなさい。控えの者達、いつもありがとう。お世話をよろしく頼むよ?」


ナトゥーアで素敵な宝石になりなさい


私は宴の準備を待つ為に自室に戻った。


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