表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

ハーレムの始まり

王宮に隣接しているハーレムは、中央に豪華な噴水があり、色とりどりな花が咲き誇る手入れの行き届いた広場が広がり、それを部屋からいつでも楽しめる様、囲う様に宮殿が1つの街の様に大規模に作られている。


宮殿内には、学舎、食堂、湯殿、医局、コンサートや、演劇、会合も出来る多目的ホールもあり施設として充実している

24時間色々な商会も出入りしているので、生活をするには宮殿から外に出なくても事足りてしまう。


ハーレムは得意分野によって生活空間が分けられ、それぞれに充分な広さの個室が与えられる。お互いに感性を高め合えるように談話室も備わっている。


宮殿内にいる従僕は、常に至る所で作業をしているが、ハーレムの女性に使いを頼まれたり、力仕事を頼んだり、様々な要望に対応している。


中には色恋の相手をする事もある。


自由恋愛を推奨する国なので、問題にはならないが、お互いが唯一と感じた場合のみ

ハーレムから出て夫婦となる事もある。


ハーレムを出る事が若さ故の過ちだったと感じて出戻りを希望する場合は、

専用の区間があり若い娘達の教育係や悩みの相談など、失敗したからこそ良きアドバイスが出来る頼もしい存在として重宝される。


そもそもハーレムの成り立ちは、3代前の王の時代に歴代屈指の美貌を持つたった1人の王子が産まれ、その王子が平民に恋をした事がきっかけだった。


王子は皆に反対され肩書きや貴族制度を心底邪魔に思った。


本来心優しく聡明な王子は誰からも求められた。自分の立場も理解していた。


「愛する人と結ばれたい」


でも自分を慕って支えてくれる者たちにも報いたい。王子としての責任もある。

たとえ王子に心から愛する人がいたとて、

皆王子に愛をささやき、思いを伝えてきた。愛されたいと望んだ。


王子は考えた。

皆が王子である自分を求めるのならと


望む者を全て妻にした。


自分1人だけ愛される事はないが皆一緒だ。

それでも良いなら妻にすると。


平民の女性は、王子が愛してくれるなら数多の1人で構わない。と言ってくれた。 


本当はたった1人を愛したかった。

求めたのは彼女だけだった。


でも彼女を失うくらいなら、たった一人を愛するのがダメなら、いっそすべて愛そうと。

そうすれば彼女を愛し続ける事ができると。

たった1人を求めて居た筈だったが、娘に攻撃が向かない様に、軋轢を生ませない為にと、全ての妻を平等に扱った。


初めは不満があったようだが、自分を理解しようとし、愛してくれた妻たちには毎日愛をささやき口説き褒めたたえた。


王子の妻たちはとても優秀だった。実家の威厳を仄めかしたり、金でどうにかしようとした場合には王子は妻を遠ざけた。 


王子を愛していた妻達は心から王子を愛していたし、いつまでも王子に愛されたくて

王子の望みを叶えるために妻の立場の上下関係を無くし同じ王子を愛する妻として、王子の協力者として仲よくしていった。


妻達との生活に政治的な付き合い等は帰って邪魔になると感じていた頃、自分の娘を袖にされた貴族の親たちはやはり黙ってはおらず、暗殺計画などを画策する者もいた。


しかし何故か計画した瞬間バレて破綻した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ