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金は払う人をよこせ

来る者拒まず去る者追わず。

この国は、挨拶と共に必ず褒めるし口説く。

相手を気分良くさせる事、喜ばせる事が女神が求める善行なのだ。


いつだって出入り自由な国だが、来国者は一度滞在すると幸せな気分と居心地の良さ、自己肯定感も高まるので、皆口を揃えて帰りたくないと言わせてしまう。


多種多様な美男美女が、望む言葉をくれて口説いてくるので、良好な関係の他国高官からは「ハニトラの国」という異名で呼ばれているが、住人は気にしていない。


一方あまり良く内情を知らない国からは

「人攫いの国」と呼ばれ、

「色狂い王族」と蔑まれる。


ナトゥーア王国には、スカウトマンと呼ばれる10人がいる。彼、彼女らは国内で容姿、人間性、実力を兼ね備えた人気の高い男女の希望者からなるスカウトチームだ。


各国に足を向け、ナトゥーア王国に見合った原石達を見つけてくる。


巨大なハーレムを築き上げたその国の現在の王様は

歴代一番の美貌を賜り、国中の民から愛されている。

歳の頃は中年に差し掛かっているが、その容姿は男女問わず魅了するほど色気があり魅力的で未だ現役だ。

精力的にハーレムで美男美女と戯れたがら、今日もせっせと子作りではなく執務に励む。


「この度、北のエードラント国から総勢28名が移動します。内19名はハーレムの補充要員となります。一度お目通りください。

まだ他にも居るかもしれないので引き続き別の者を派遣しました、追って報告します。」

スカウトマンが新たなハーレムの住人の追加を伝えた。


「エードラントに金は払って来たか?後で返せと言って来ても返さない事の了承の印もちゃんとあるな?レディ達は今から風呂に入れ隅々まで磨くが良い。後からハーレムへ向かう。本人に希望はどの様なものかしっかりと聞いておく様に」

王は指示を出し、執務の続きに戻る


「また、ハーレムに歳若い原石達が増えるのねぇ私も頑張らなきゃ貴方に相手して貰えなくなっちゃうかしら?」


スルリと頬を撫でて膝に座ってくるのは7歳でハーレム入りしたクルーク、数字と歴史に強い才女。言うまでも無く美女だ。


「クルーク、君はいつだって素敵だ、 今も私を虜にしているよ?今回の補充でも君の眼に適うものがいるか見てくれるかい?」


「ケーニッヒ様クルークだけで無くて私達もお忘れにならないでくださいましね?」


部屋に居る美女達が次々と頬にキスをしてそれぞれの仕事に戻る。


クルークも「皆で新しい原石を一緒に見に行きましょう」とクスクス笑いながら席に戻った。


従僕達は女官と対となり女官の補佐をしたり相談に乗ったりしながら仕事をしている。


こちらにキスしに来て席に戻った女官を軽く抱きしめ何かささやき席に促す。


スキンシップがかなり過剰な職場だ。


挨拶にキスとハグは当たり前で男女問わず。

移動で肩が当たればハグとキスをして離れ、

何かお願いしたりされたりしてもお礼にハグとキス。

執務室には常に愛が溢れている


「各々今手やっている業務に区切りが付いたらハーレムに移動しよう」

皆集中してこの日は早く終わった。



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