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旅立ち

ソージュと話した後、エストラゴンと飲みながら話をした。


「真実の愛か!素敵な事じゃないか!まあ、あれだけ美しい顔だ、かなり苦労はするだろうな。在学中に功績を上げるか。目標としては今のところなら大丈夫だな。ただ、お願いがある。何人かソージュが気を許している奴らを従者として連れていって良いか?特にペリルと言うソージュより年下だかソージュになつき憧れていてな、ソージュも弟の様に扱っている。実力は正直かなり高い。後、兵舎のやりくりを統括しているレヒテハントを軸にして生活を支えてやってほしい。レヒテハントは断らないはずだ」

ふむ、確かにしっかりした従者は必要か


「ペリルとレヒテハントか、レティヒハントはなぜ断らないのだ?」

何か特別な関係なのか?


「レヒテハントはソージュが小さな時から俺が連れ回す時にいつも付き添いを買って出てくれたんだ。あいつも子供が好きだったんだろうな?良く面倒を見ていたよ。ちゃんとソージュを見守っていたし、出来ない事ができる様になると自分の事以上に一緒になって喜んで、泣いて笑って共に過ごしていた。王子としての苦しみに真っ先に気付いたのもあいつだ。器用な奴だから筆頭執事に向いてるだろうな」

凄いな。我が子ながら知らない事ばかりだ


「恥ずかしながら、我が子の事が余りにも理解出来ていなかったらしい。連れて行きたい奴は連れて行け。持つまで行きたい物も持っていけ。金なら払う!後は任せても良いか?俺が考えるのは専門外な気がしてきたよ」

ソージュが良ければそれでいい。


「王族なんてそんなもんだろ?上位貴族ともなれば産まれて直ぐから乳母が育てるし。スキンシップもコミュニケーションもあまりとらないぞ?寧ろナトゥーアは関わっている方だろう?良くやっていたと思うぞ?」

そんな風に見ていてくれたんだな


「ありがとう。息子をよろしく頼む」


エストラゴンが国に帰って2年が経ち

息子は10歳になっていた。


エードラントから連れて来たハーレムの住人と従僕見習い達を交えた歓迎会は終わり

10歳のソージュと今は2人で話している。


「明日には学園に行くのか?準備はできたか?足りない物は無いか?」

分かっていても心配で堪らない


「父様、落ち着いてください。準備はレヒテハントが手配してくれました。従者も許してくれてありがとうございます。明日、夜明けと共に旅立ちます。今まで育ててくれてありがとうございました。皆によろしくお伝え下さい」

あー泣いて縋って止めたいが辞めておこう


「皆、宴の間泣いて騒いで大変だったな。まあ、いっぺんに挨拶が済んだから効率はよかったか?」

地獄絵図だったし、ソージュ途中から埋もれて見えなかったな。


「こんな自分を惜しんでくれた皆に報いるためにも必ず自立してみせます」

なんだろうな、手を離すのが早過ぎるな


「分かった。頑張りなさい便りを楽しみにしている。必ず幸せになりなさい」


「ありがとうございました」

頭を下げて部屋を出て行く。涙が出て来たが誰も見ていないからそのままにしておいた


明け方、部屋から息子を乗せたであろう馬車が出るのが見えた。見送りは大惨事になるから要らないと言われたので昨夜が別れだった。息子は他にもいる。それぞれともっと向き合ってしっかり話をしようと誓った。


何度か便りは来た。

息子よりエストラゴンの頼りね頻度が高く

こちらで生活していた時より息子を近くに感じるとは思わなかった。


ソージュはあっという間に功績を立て、


あろう事か、エストラゴンを下し


エストラゴンが付いていた騎士団長となり


女性不振で、人間不信になり


一体いつになったらソージュは


[真実の愛]を見つけられるのか?


それはもう少し先の話だ。




この話は「トングが聖剣?使わないけど」から「オカン転移」へと王子の愛は成長していきます。


お時間があったら見に来て下さいね

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