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【第10週】 ■16■
「ふむ…、いいんじゃないですか?」
山本が応えると同時に老人は立ち上がった。
そして、部屋の奥へと歩き出す。
その彼の先には、若い女性が居た。
白い肌。
茶色の長い髪。
そして、彼女は一糸まとわぬ全裸で床に横たわって居た。
ぐっしょりと汗と体液に汚れ、肩で息をしている。
老人は微笑みながら、足ふきマットの様にその女を踏みつけた。
白くふくよかな胸へ足を置き、胸の形が変わる位に踏む。
さらに、もう片方の足で彼女の顔を踏みつけた。
ぐにっと無反応な彼女の頬が、男の足の裏に潰される。
良く観ると、部屋の中には同様な女性が複数人居るのが見えた。
そして、その周囲には男達が群がっている。
山本総理も、他の男達も部屋に居る全員が全裸だった。
「ふぁ~~…っ…。」
山本五郎総理大臣は、眠そうに大きくあくびをした。
「お疲れですかな…?」
「まだ月光会は終わっていませんが…?」
会話に混じって来た男が微笑み、彼の体調を気遣う。
「いや…、さすがに疲れたよ~…。
「…今夜はこれで、失敬させて貰おうかな…?」
山本はソファから立ち上がる。
そして、退室しようとドアへ向かった。




