【第2週】 ■04■
ハンドルを握ったタニヤは、正面を注視しつつリンカを窘める。
運転に集中して自由の利かないタニヤを揶揄う様に、リンカは指先でタニヤの内股へ手を伸ばした。
するりっと撫でる様に指先で、ストッキング越しに彼女の内腿をなぞる。
「ん…っ、こらぁっ」
車を運転しているタニヤは抵抗する事も出来ず、リンカの愛撫を受け入れる。
さわさわとリンカの手が、タニヤの肉感的な太ももの形をなぞり、
タイトスカートの裾を辿る。
「だめよっ、運転…ちゅぅ…っ、あ。」
ちょんっとスカートの裾から飛んだリンカの指先は、タニヤのお腹からねっとりと上へと昇ってゆく。
堪らずタニヤは、左手でリンカの手を払う。
だが、それに怯まずにリンカのデコった付け爪が輝く指先が、タニヤのスーツの懐へ入り込む。
そして、水色のワイシャツの上からタニヤのブラの形をなぞり出す。
「こらっ…、だめよっ、だめ…っ」
「運転してる、だから…はぁ…っ」
タニヤの艶っぽい反応を楽しむ様にリンカは微笑みながら、容赦なく彼女の肉体へ刺激を与え続ける。
そんな彼女の手首を掴み、タニヤは自分の肢体を這い回るリンカの手を引きはがした。
そうこうしていると、二人の乗っていた車は赤信号で停車する。
「チャァーンスッ♪」
「あ。バカッ…!!」
車が静止した事を確認すると、リンカは喰らいつく様にタニヤの白い首元へ吸い付いた。
ぢゅぅっと、タニヤの首へキスをして
ぬらりっと、首筋をリンカの舌が這う。
それに対して、タニヤはリンカの胸をグワシッと鷲掴みにする。
「う、ぅぅん~っ、あふっ★」
「散々、イジメてくれたわねぇ~、お返ししちゃうからっ♪」
ぎゅぅとタニヤの白く長い指が、リンカのふっくらとした胸を握り
頂点を探り出すと、ダイヤルをひねる様に捻る。
「あ。あ。あ。だめ、ごめんっ、ごめんなさい…っ」
「はぁ…、もう…っ、悪い娘っ」
赤信号待ちの車内。
タニヤはリンカの顎をすくう様に持ち上げ、じっと互いに視線を交わす。
そのまま惹きつけ合う様に唇を重ね、軽く唇だけを触れ合わせた。
そのまま、次はぬらっと互いに舌を絡ませる深いキス。
「あ、ぁぁ…、タニヤぁ…好きっ♪」
「うん★、ウン☆、アタシもよ…、リンカっ♪」
そろりっとリンカの手はタニヤのタイトスカートを捲りつつ、より深い場所へと潜り込み
タニヤの手はリンカのTシャツを捲って、ブラの隙間からチロチロ舐める様にリンカの胸を指で探る。
信号は赤から青に変わる。
二人は互いの肉体から性愛を探る事に熱中していて、それに気が付かない。
対抗車線の車が発進すると、曲がる様な素振りをみせつつ車体を大きく歪ませた。
「…あ?」
「ん…?どうしたの?」
リンカは対向車の異常な動きに気付いて声を上げた。
大きく車体をスライドさせて、二人の停車している側の車線へ対向車は逆走を始める。
そして、暴走車は速度を落とさず、二人の乗った車へ直撃した。
■■■続■■■