変化
それから約3ヶ月後、またれなと恋バナをする機会があった。私はれなにはやとの好きな人がれなであることは言っていない。前はやとのことが好きだった気持ちが戻ってきてしまうかもしれないと思ったし、なにより私とれなが気まずくなるのが嫌だった。恋バナをしているとれながあまりにも自分に自信がなさそうだったのでLINEでじゅんに好きな人を聞いてみた。するとれなだと答えた。探っていくと2人は付き合っているということがわかった。2人が付き合っているということはれなの親友以外に伝えてないらしく私はなんで隠してたの!?と思いながらも祝福した。もう、はやととれなが付き合うことは無い。そう思えて嬉しかった。
だが次の日、ふたりが付き合っているということはクラス中に広まった。じゅんが男友達に話したらしくそれを聞いた声の大きい男子が「えー!?!?れなとじゅん付き合ってるの!?」と叫んだのだ。私はふとはやとのことを見た。はやとは絶望したような目で2人をみていた。あの顔は今でも忘れられない。ああ、今でもれなのことが好きなんだ、と思い知らされた。私の気持ちは今思えばこの日から変わったのだと思う。今までは、はやとがほかの女子と話しているのモヤモヤしたりイライラしたりしてたまらなかったのに中二になってクラスが離れても何とも思わなかった。中三になって同じクラスになった今では正直もうはやとのことなんてどうでもよかった。