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失恋

結局その時の真相は分からないまま私たちは中学生になった。あずさちゃんとまりなちゃんはバスケ部のある中学へ行った。新しいクラスは、はやとともれなとも同じ1組になった。あれから3年、れなの好きな人は同じクラスのじゅんになっていた。私の好きな人は変わらずはやと。私とれなは好きな人が被ったとはいえ仲のいい友達のままだった。

ある日いきなりれなに遊びに誘われて2人で遊びに行った。そこでもやはり私たちは恋バナをした。ほかの周りの友達は同じ学年の子供みたいな男子には興味が無いようだった。だから数少ない恋バナでお互いにいじったりできる関係はれなしかいなかった。その場のノリで私たちはお互いの好きな人に好きな人がいるのかをLINEで聞いてみることにした。すると2人とも「いる」と答えた。その日は深追いせず終わった。だが私ははやとの好きな人が誰なのか気になって仕方がなかった。もし、噂通りれなのことが好きだったら、とも考えたが好奇心には勝てなかった。

それからすぐ勇気をだしてはやとにLINEで聞いてみた。私の好きな人のヒントをあげるのと引き換えにはやとの好きな人の情報も聞き出した。するとはやとには気になる人が2人居て、同じクラスの文化部では無い子、と絞ることが出来た。私は帰宅部、れなはバド部だった。そこから誕生月を聞いた。はやとは「7月〜12月」と答えた。1組に7月は私しかいなかった。だから私は勇気をだして「7月は私しかいないから8月〜12月までに絞られるじゃん!」と送った。すると「7月以外って言ったっけ?7月も入ってるよ?かなとは限んないけどw」と返ってきた。私は思い切って「私しかいないんだから消去法で7月はないよ!w」と送ってみた。すると「まぁわかんないよ?w」と濁った回答が返ってきた。正直この時は脈アリなんじゃないかと思った。でも色々なヒントをもらった結果はやとの好きな人は3人に絞られた。男子とよく話す陸上部のみなみとさき、そしてれなだ。はやとは最後にこう言った。「じゃあ一つだけ質問して?当たってたらそう、っていうから」と。私は迷わず「その人の部活はバド部ですか?」と聞いた。1組にバド部の女子はれなしかいない。一か八かだった。もしはいだったら確実に辛くなる、分かっていたが聞いた。返事は「はい」だった。自分で聞いといて自分勝手すぎるけど、辛かった。やっぱりあの噂は本当だったんだ、そう思った。それなら最初から7月は違うって言って欲しかった。思わせぶりな態度をとって欲しくなかった。そう思ってしまった。れなが好きなのはじゅんなのだから2人が付き合うことはない、そう分かっていても辛かった。

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