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文明が滅びた10000年後の地上で再会するキカイ傭兵と設計者の少女 原題:メタルエイジのMO-GA  作者: カズト チガサキ
銀雪と結束の第二章 氷獄の統率者・オウガ
61/71

【判決】1 29/39

書いて

↑↓

読んで


ってサイクルはいいぞぉ。おもろいぞぉ。でもひとにやれとは言えないぞぉ。


一冊分を書き切るだけでも日々の読書がおもろくなるぞぉ!

(デカい図体だ……下半身だけであのイエティ・アニマを凌ぐ。ペガサスの上半身に至っては、もはやビルでも見上げている感覚だな)


 イエティペガサス・アニマはイエティの四つ足で地面を掴み、ペガサスの両翼を羽ばたかせて突風を起こす。


 その動きで翼から氷塊が散った。氷塊は鋭い破片となって、意思を持った追尾でモガを襲う。


「○《ツイスト》!」


 回避先まで追いかける氷のミサイル郡を回転斬り()で一掃、返り討ち。


「やりますね。しかしこれは冒頭陳述(序の口)に過ぎません……今です、ブレス!」


 イエティの頭が咆哮。すると、氷牙の冷気を(まと)った猛烈な息吹が一直線にモガへと貫く。


「ッ……! レーザー兵器にも引けを取らないなっ」


 威力に潰される寸前、浅紅色に燃えるマントを盾として突き出し冷気をやり過ごす。


 このブレスも先ほどのミサイルも、すべて背中に佇むサイガの指示(コマンド)だ。疑うべくもなくサイガの敵意は本物で、イエティペガサス・アニマを自分の武力として掌握している。


「モガシリーズの童話、と呼んでるんでしたね?」

「?」

「見つかったと伺いましたが、貴方様は内容に目を通しましたか?」


 突風、ミサイル。証人尋問(しつもん)する間も、サイガは攻撃の手を止めない。


「生憎、この時代の文字に見覚えは無いんでな。アーチに読み上げてもらっている最中だ」

「よろしい……貴方様は何も知らないまま、おとなしく刑罰を受けることをオススメしますよッ!」

「ふん。そうはいかないな」


 イエティの健脚が躍った。

 仕掛けられた突撃を四つ足の合間を縫って回避。後ろ脚とのすれ違いざまに/《スラッシュ》を放ち――イエティ・アニマより筋肉が柔らかい。刃が通る――、再び安全な間合いを取る。


「シンソウがあるなら押し通ると言ったハズだが?」

「チィッ、チョロチョロと行儀の悪いお人ですね……」

「それに、今ハッキリした。オマエの口ぶりから察するに、ジエが残した童話はたしかに手がかりとしてジュウヨウらしい」

「当たれェ!」


 何度目かの氷塊ミサイル大量放出。雪を蹴って軌道を引き付けつつ、タイミングで氷塊を斬り伏せる。


 焦土だった地面に、いつしか雪が戻っていた。

 吹雪はイエティペガサス・アニマを中心に吹雪いている。


(吹雪を操るのはペガサス・アニマであり、ペガサス・アニマが雪のモビルゲレンデを形成したモノだと思っていたが……あるいは)


 目の前のイエティペガサス・アニマこそが吹雪の元凶なのではないか。

 あるいは、親子そろって吹雪を操れる超常の権能を宿しているとでもいうのか。


「いずれにせよ倒すしかあるまい。すでにイエティ・アニマは葬った。残りはたったの二体……÷《ディバイド》!」


 吹雪ブレスの直前、イエティペガサス・アニマの下半身が反動に耐える構えを取った。


(ココだな。予備動作に入った、今だ!)


 攻撃や反撃は絶対にない。

 刹那をモガは見逃さない。


「カァッ!!」

「グゥゥオォォ……!!」


 氷牙の片方がへし折れて悶える。

 怯んだ隙に産毛の束をわし掴み、ペガサスの首をクライミング。頭頂部まで登りつめ、権能の温床たる氷角に斬撃を浴びせてやった。


「フィィィイイン……!!」


 かなり近くまで接近したにもかかわらず、サイガは鎖による拘束の関数(メソッド)を仕掛けては来ない。

 おそらくは、イエティペガサス・アニマを操るのに手いっぱいなのだ。なおさら、好機だ。


「ペガサス・アニマが出産間近だったのは本当らしいな」

「おや、その情報も私が提出したものですが……信じるんですね?」


 角を攻撃され、二つの頭がそれぞれの鳴き声で苦悶を漏らす。

 誰しもの同情を誘うような、どことなく小動物を思わす声だ。

 明確に敵でなかったなら、攻撃を躊躇ったかもしれない。


「コイツは赤子だな。戦い慣れた動きではない」

「言葉を慎みなさい。運転してるのは私なんですよ?」

「イエティ・アニマはもっと強かった」

「ぐっ、この、ううぅ~……コホン。では、貴方様の死刑執行は私が手ずから行うものとす――――きゃっ」


 イエティペガサス・アニマは突如として方向転換。制御にのみ集中していたサイガは、あわや振り落とされる勢いでよろめく。


「おい、どこへ行くのです! 休廷の時間には早すぎます、静粛になさい!! ――――…………」


 そのままどこかへと走り去ってしまうのを、毒気を抜かれた心地で見送る。


「一体何だって言うんだ……?」


 イエティペガサス・アニマに何が起こったのか。受けたダメージの深さに耐えかね、逃げ出したように見えなくもない。


 追撃を試みたが、モガが駆け出したと同時にペガサスの翼で飛翔。上空に飛ばれては追いかけようがなかった。


 あれだけ巨躯で脅威だったイエティペガサス・アニマが、あっという間に遠くへ逃走し小さく見える。やがて完全に吹雪の向こうへ消えて視認できなくなった。


 呆気ない幕切れで戦闘が終わると、モガは吹雪の中で孤立する。


(まだオレがフリーになって良いジョウキョウじゃあない。ペガサス・アニマの対処に向かった二人の助力に……!)


 アーチたちを探して周囲を見回すも、舞い戻って来た吹雪以外に見える物は無かった。


 モガが来る前、轟音がしたこの場所で戦闘があったのは間違いない。辺り一帯焦土と化していたのがその証拠だ。


 その後アーチたちはどこへ向かったのか? ペガサス・アニマがいるとすれば、一体どの方角に――――。


 声がしたのは、その時だった。

 アーチたちを探そうにも、四方を吹雪に囲まれて動きあぐねていたモガを導く、機械を通した音声通話だ。


『北東に四キロんとこだ。近いぜあんちゃん』


 背後か頭上か、至近距離の声に振り向く。


「ローかっ、どこにいるッ!?」

『お、おう、どこっつうかよ……まぁ落ち着けや、いつもみたいに(・・・・・・・)映像繋いでやる』


 口調からしても声の主がローであることは疑いようもない。

 だが、この原始的な地上に通信技術などあるはずない。モガが目覚めたとき、すでにサーバー・モアとの回線は絶たれていた。


 ましてやローが通信などと――――言われた通り北東へひた走るうち、視界の端に別視点のウィンドウが浮かび上がる。


『おうあんちゃん、映ったか?』

「…………ああ」


 一万年前から変わらないインターフェイスでローの視界が共有される。クレバスにいるローの視点で、オウカキャッスルが映し出されていた。


「ロー、オマエは一体…………」

『オレについてのネタばらしはあとあと。全員無事に下山してからな。それよりほら、おれっちのカメラアイが捉えてんぜ。お城のアイスコープ現象はちょうどペガサス・アニマを映してら。上手く撮れてっかな?』

「! たしかに、アーチとオウカもいるな……」


 オウカ・ヘラジカに騎乗して紫電を放つアーチ・ブレンドアルガ。変身した二人が対峙している相手は無論、ペガサス・アニマ。


 そしてペガサス・アニマの後方に、今しがた逃走を図ったイエティペガサス・アニマとサイガ。


「あのオンナもいるか……っ!」


 疾駆するモガの進行方向に、ひときわ灰色を濃くした吹雪領域が見えてくる。

 吹雪に閉ざされた山の一角から途方もないプレッシャーを感じつつ、ダッシュをより強めた。


『サイガに回線を悟られたらマズい。モガ』

「どうした?」

『ナビはここまでだ』

「……………………」


 バクサではなく、サイガ、と。ローは知られざる正体の名前を口にした。

 ローはただ偶然、通信を得意として生まれたギアニックだった、という線はこれで消えた。


 バクサの正体がサイガであると、ローは元から知っていたらしい。


「オマエについて訊きたいことは色々とあるが…………今はいい」

『あんちゃん。目標まで距離一.五キロ』

「これが終わったら、すべて話してもらう」


 吹雪の塊が目の前に迫る頃、プツンとローの映像が途絶える。


 ペガサス・アニマを中心とした色濃い吹雪領域の中に入ってしまえば、どちらにせよローの映像と同じものが目の前にあった。


 浅紅を全身に纏い、ファイアボールとなって吹雪に突入した。


「あっ……モガっ!」

「モガくん!」


 着地に気づいたアーチ・ブレンドアルガとオウカ・ヘラジカ。その二人の視線の先には、ペガサス・アニマ。

 と、イエティペガサス・アニマを従わせ真鍮の法服をまとったギアニック・サイガ。


「おやおや、最後の証人のご登壇ですか」

「フィィィイイイイイィィィーーーーーーーン!!!!」

「グゥゥオォォォォォオオオーーーーーーア!!!!」


 イエティペガサス・アニマがそれぞれの頭を使って吼える。モガに与えられた傷が治っているところを見ると、イエティペガサス・アニマはやはり傷を癒すために逃走したようだった。


 イエティ・アニマも同様の再生能力を持っていた。

 おそらく、ペガサス・アニマに由来する権能なのだろう。


「コイツがペガサス・アニマか……! どいつもこいつもデカかったが、コイツはケタが違うな」


 イエティ・アニマや産まれたばかりのイエティペガサス・アニマを兵舎だとするならば、ペガサス・アニマはまるで都市のタワーだ。スケールがまるで違う。


「モガ! アイツの角、ヘンでしょ!? なんか回りで渦巻いてるっていうか」

「渦だと……? 高すぎてよく見えん」


 目を凝らすも、ちらつく雪が視界を支配する。

 この雪の中を見通すのは誰だろうと難しい。


『モガよ。貴様気ヅいているカ?』

「気づく? なんの事だ」

『この娘ノポテンシャルは眼ニあるらしい。弱点ヲ見抜き、危険ヲ察知できる目ダ』

「眼か。それがオマエの引き出したアーチの真価、というわけか」

「ああああああ! ワタシも会話に参加したいしたい! アルガ殿、変身者とモガシリーズだけに通じるシグナル的なモノじゃなくてだね、ワタシも混ざれるような普遍的なコミュニケーションを図ってもらえないだろうか?」

「はぁ――――静粛に」


 吹雪の中心に鎮座するイエティペガサス・アニマ、その背に立つサイガの声が良く響く。

 そういう風の吹き方だ。おそらくはサイガが、アニマたちに操らせている。


「あまり騒がしいようなら即刻ご退出頂きます……この世から」


 イエティペガサス・アニマを従える以上、吹雪の吹かせ方すらサイガのコントロール下にあるのだ。吹雪の中に飛び込んだ以上、逃げ場は無い。


「これより、被告人ペガサス・アニマに判決を下します」

「? ペガサス・アニマがヒコクニンだと? なんのマネだ」


 銀雪民がペガサス・アニマを糾弾したい、という話なら分かるが。

 サイガは一体何のつもりで何を始める気なのか。


 サイガの手に握られている物を目にしたとき、企みが分かった。

 その赤黒い珠は見覚えがある。つい最近、平原で見かけたものと同じだ。


「主文。被告人を――――マキナ化の刑に処す」


 センガのボディに細工が為されたときと同じ、赤黒い球体。


 マキナの核、あるいは心臓とでも呼ぶべきか。センガはマキナ珠と呼んでいたか。


 サイガがマキナ珠を掲げただけで、ペガサス・アニマは苦しげに身をよじりだした。


「フィィィイイイイイィィ――――ン!」

「ぐっ、吹雪が……ッ!」

「風、強すぎ……きゃっ!?」

「アーチ嬢、しっかり掴まれ……来るぞっ」


 苦悶を上げる母に構わず、イエティペガサス・アニマは氷爪を剝いてこちらに斬撃を仕掛けてくる。

 否、母たるペガサス・アニマを無視してるワケじゃあない。

 ほんの少し、振り返ることもかなわないのか。


「ここが貴方方の最高裁(はかば)ですっ、控訴も上告もありはしませぇぇぇンッ!!」


 コイツの、支配のせいで……!

 イエティペガサス・アニマをけしかけるサイガに、モガは構えた。


「ダンガイ裁判だ、サイガァッ!!」


 イエティペガサス・アニマの氷爪とモガのアームブレードが交差する。

 未発達の氷爪は(やわ)い。断ち切る手応えのままにアームブレードを振り抜いた。

 

 柔い爪を断ち落とし、再び生えそろったイエティの氷牙を砕き、浅紅の炎が後押しする身体能力で首を駆け上り、ペガサスの氷角をへし折った。


「ビリビリ矢……ふッ!」


 アーチ・ブレンドアルガの紫電がイエティペガサス・アニマの片翼を貫く。バランスを崩した状態では満足に氷のミサイルも放てまい。


 イエティペガサス・アニマの戦う手段を次々に失わせていく。

 先ほど同様、イエティペガサス・アニマの体躯は脅威だが、真正面からぶつかって分があるのはこちらだった。


「私が不利な法廷など、何千年振りでしょう……」

「カンネンするんだな、サイガ」


 イエティペガサス・アニマのダメージが大きいのは明白。証拠に、周囲の吹雪は勢いを半減させていた。


「観念? ふふ、ふふふはははは。私が法廷で参ったすると? お笑いですね」

「強がるなよ、サイガ……!」

「これで良いんですよ、別に。

 モガさん。司法というのは…………時代に合わせて生まれ変わる物です。

 私に代わって、そいつが新しいメタルエイジのルールになるんですよね……なんちゃって」

「フゥゥ……! フゥゥ……Fyiiiiiiiーーーーn」


 (いなな)きと同時、ペガサス・アニマの周囲の雪が、得体の知れない赤の粒子に変貌する。


「これは……なんだ? センガのときとは違うっ」

「ええ、ええ。違いますとも。なにせアニマがマキナに激化するのですから……」


 赤い粒子は画素のように単色で微細。

 雪が画素になるなど、およそ自然界の現象ではない。

 正体不明のテクノロジーが、ペガサス・アニマを蝕んでいく――――。


「さぁ宝石よ! 刑執行の時間です――――おっといけない」


 興奮するサイガのすぐ側面に、削ぐような紫電が迸った。


「躱してんじゃないわよ、この……」


 ビリビリ矢を連射。赤黒い珠を掲げる手を狙うも、サイガは愉快そうに身体の捻りひょいひょいとやり過ごす。


「ま、ペガサス・マキナなんてのはただの置き土産に過ぎないんですけどね。本当はペガサス・アニマの腹にいたこの子が欲しかっただけですから。いやはや、今日まで長かったですよ。じゃ、私はこの子と一緒に帰りますので、ではまた」


 サイガの合図に合わせてイエティペガサス・アニマは身を翻らせ、麻痺の残った翼で羽ばたこうとする。


「行かせんッ!」

「次の法廷でお会いしま――――くっ、離しなさ……ぐぅっ!」


 浅紅を滾らせたモガが一跳びで中空のイエティペガサス・アニマに到達、そのままサイガに組み付いた。


「キサマのようなヤツを、オレが野放しにすると思うかっ」

「ペガサス・マキナが暴れ出せば判決は同じですよ――――あれの烈風の前にすれば、貴方方などまとめて敗訴です。私を捕まえてようが、放っておこうが、ね」

「オマエはココで斬る! オレへの判決など知った事か。弟機(オマエ)の落とし前は、オレがセキニンもってココでつけてやる! もっとも……」


 モガはちらと視線を寄越す。

 かつてペガサス・アニマだったものは、赤黒い異形の機械生命体・ペガサス・マキナに激化した。


 ペガサス・アニマの角は、先をすぼめた無機的な鉄パイプ。

 翼からはマキナ特有の赤黒いオイルが滴り、全身の皮膚は合金のツギハギ。


「もっとも、なんですか。反論があるなら堂々と証言して頂いて構いませんよ? ほらほら、おらどうした?」


 ペガサス・マキナはたしかに強大に思える。

 しかしモガは、ペガサス・マキナに目をやったのではない。

 ペガサス・マキナが見下ろす視線の先に、アーチ・ブレンドアルガとオウカ・ヘラジカ。彼らの目には、最後まで抗う覚悟が宿っている。


「もっとも、アイツらは負けてやる気などサラサラ無いらしいがな」

「…………はぁ、ギアニック二人程度で処理されては困るんですよね…………ジエが、」

「!?」

「ジエが目指す世界のためにも、ねぇ?」


 ジエの名を口にするサイガの顔に、モガを試すような笑みが浮かぶ。


「ヨマイゴトを……と切って捨てたいところだが、いいだろう乗ってやる。オマエ自身を斬ったあとで詳しく訊き出してやる!」


 サイガと揉み合いになり、モガはいつになく荒々しく、激しく暴れる。

 背中で暴れられて、イエティペガサス・アニマの体力に限界が来た。


「くっ、モガさんっ、このぉっ……!」


 ただでさえ手負いのイエティペガサス・アニマは、ついにふらつきを抑えきれず雪の上に不時着。

 モガとサイガを地上戦にもつれ込ませた。


「イエティペガサス・アニマの翼で逃げようにも、この子は飛びつかれてしまったようですし……仕方ありませんね。貴方様をのした後で、ユルリとお暇するとしましょうっ!」


 ダメージが深刻なイエティペガサス・アニマは、端で回復に専念している。

 ペガサス・マキナにはアーチたちがあたっている。


 残るはサイガ。

 オレが一対一で抑える、か。


 サイガは司法のギアニックだ。センガ同様、武力行使とは程遠い役目を担うギアニックだったはず。

 だから一丁前に、戦いが出来るはずない? そんなわけない。


「オマエはふん(じば)ってでも一緒に下山させてやる。ユスだって銀雪民たちに担がせているんだ、一人増えたところで変わりはしない」

「お優しいですね。あくまでも不殺なのは、一万年前から変わらない」

「ふん。下山した後のオマエに待っているのは贖罪の日々だ。果たしてオレがお優しいかどうか…………その身に刻ませてやる、必ず!」


 モガが左腕を換装する。

 アームブレードの電光が舞う雪をネオンに早変わりさせた。


 サイガが腰の実剣を抜く。

 黄金の鍔に取り付いた二振りの大仰な天秤が、互いの戦意を量るように揺れる。


 センガのときのような無様は晒さん。

 雪を蹴って、モガは一気に間合いを詰めた。





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