彼女編〜人類の歴史が変わる〜
初めまして。この話を選んでいただきありがとうございます。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
「魔法などこの世に存在しない。そのことを証明してやろう。」
魔法否定派の天才科学者ー子力緋三ーは、魔法派ー魔法がこの世に存在すると主張する団体ーの考えを潰すために魔法について学んだ。そして、彼は、魔法を完成させてしまう。だか、魔法を行使することができなかった。魔法を真っ向から否定し、全く信じていなかったのだ。
しかし、魔法はある、と信じていた(夢を見ていた)その息子ー子力幻ーは、父の机に無造作に置かれた紙を興味深く見つめた後、触れてしまった。
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「え?どうなってるんだ。」はるか奥から白い光線が飛んできている
視覚的には飛んでいるような感覚がある。だが、浮遊感はないし、なぜ、こうなったかもわからないな。
あ、お父さんが作った、魔法が書かれた紙を触ったら怒られて殴られたのかな?そして…気絶した?今まで怒られることはたくさんあったが、気絶したことはない。あの紙は父が殴るぐらい、いけないものだったのか?
早く、目が覚めないかな
なんて思っていると、辺りが眩しく光り、視界が奪われる。
だめだ、何がなんだかわからない。整理しようにも上手くできない。
まず、父さんの机に置いてあった魔法の書かれた紙を触ってみたんだ。そしたら、光線がこちら側に流れてきているように見えるーアニメでよくみる空間移動のようなーところを通り、目が開けられないほどの光に包まれ、気がついたら、この黒い空間にいた。いや、『この』ではなく、『あっち』の、いやこれも違う。
はるか『上』の方だ。しかも、とてつもなくGを感じる。ーあ、ゴキのことではないからな?ーそう、落ちている。てか、いつまで落ちるんだろう?ジェットコースターにはよく乗るから、Gには慣れているけど。
夢でGなんか感じるっけ?
でも、落ち始めてから3分ぐらい経つし、夢か?
これは夢なのか?しかし、夢をみる状況ではなかったのだ、眠気も全くなかったし、気絶したとしても、父が気配もなく近づいてきて、声もかけることもなく、俺を殴るなど、ありえないだろう。それなら、あの机に置いてあった魔法が書かれた紙が原因か?でも、それ以外考えられない。魔法はあると信じていた。これは魔法なのか?こんな空中じゃなければ、嬉しいんだろうね。あ、また、3分だ。
うん、ループしてるよ。
今は5回目だ。
『ノ••••ク••オ•••••ク•••』
なんか声が聞こえた気がするがまあいいとしよう。同じことを繰り返しているからか、頭がおかしくなったみたいだ。
『チガ•••••ス』
ん?
あっ
、、、、、
はい、12回目でーす。
『マ•••ノウ•••ヲオ••ビ•••イ』
ユメナーラバ、ハーヤクー、サメエーテエーヨー
やっぱり、なんか聞こえるな。
『なんでLem〇nやねん。』
「え⁉︎、だ、誰だ!」
『あ、ツッコミで、声が出せるようになるなんて。ゴホン、失礼しました。私は、ナビゲーターです。』
「ん?え?んー?えーと、なんか5回目ぐらいから声が聞こえていたやつか?」
『はい、そうです。上手に発音するのに思いの外苦労しましたが。』
「えーと、ナビゲーター?」
『はい、私はあなたのように時空間を移動するものサポートします。では、まずは、能力の選択を行ってください。』
「あー、えーと、時空間?えーと能力の選択?わ、わかりました。」
ナビゲーターさんの言う、能力の選択とは、エネルギーを使い、能力を得たり、創るということだそうだ。今回は、移動魔法を行使した(らしい)ときに使った力の量に応じて、能力の性能や獲得可能量が決まるらしい。俺は、無意識だったため、エネルギー制限をしずに魔法を行使したと思われる。そのため、俺が持っていた限界値まで、つぎ込まれた。俺のどこに、エネルギーがあったのかはわからないが。まあ、その総量は245だ。
俺は、同年代の中では、賢い方だと思う。上には上がいることは、十分分かっているが。父も研究者だし。
それと、ラノベなどの異世界転生、無双系が好きだったから、こういう、異世界?は夢見たことがある。
だから、色々妄想していたりもした。今回はそれが役に立つかもしれない。
よし、もう一度整理しよう。今度は超簡潔に。
父の机→光の道→まぶしい光→真っ暗な空→落ちる→真っ暗な空→••••••→ナビゲーター→現在
うん、わからね。
ナビゲーターさんは、ループ中だった、俺を地面に下ろしてくれ、俺が能力を得ると、すぐに帰っていった。
まぁ、俺が獲得した能力の整理をしよう。4つある。
まず1つ目は、ラノベとかでは、魔力がなくなって、大変!というのがよくあるので、『魔力製造ーレベル6(150)』を、創った、
次は、質問したら答えてくれる、魔法も教えてもらえるらしい『知識人ーレベル4(50)』を見つけた
その次は、『詠唱破棄ーレベル3(30)』を見つけた。
次、戦闘中に任意の人だけの作戦会議ができる。『停止ーレベル1(5)』見つけた
最後に、『意思疎通ーレベル2(10)』見つけた。
『知識人ーレベル4』スキルついて詳しく聞いてみた。
スキルには、1〜8のレベルがあり、その上には、アンリミティッドスキル(US)というものがあるらしい。そして、そのUSは、別格なのだそうだ。そして、各能力については以下の通りだ。
『知識人ーレベル4』
全てのことを知っているわけではないとのこと。USまで、進化すると全てを知り得るかもしれないとのこと。色々な言語を理解できるようになる。
『魔力製造ーレベル6』
魔力が増える。製造自体は、寝てる時もずっとできるが、自分の魔力量の12倍までしか、溜めることができない。レベルが上がると製造速度と、貯蔵量が増える。
『詠唱破棄ーレベル3』
魔法を詠唱しなくても発動できる。しかし、レベル3では、中程度までの魔法に限る。
『停止ーレベル1』
空想世界で会議をできる。使用する魔力によって長さは変わるが、会議中は、時間は進まない。『停止』単体では、近くにいるものだけが会議に参加できる。
『意思疎通ーレベル2』
双方の意思が在れば声に出さずにコミュニケーションが取れる。レベル2では、範囲は200m。『停止』と併用すれば、会議に参加できる範囲が『意思疎通』と同じになる。
父さんだったら何を選ぶのかな?
あ、そうそう。俺の能力で1つだけ初めから持っていたと思われるものがあった。『AnDe』(アンディー?)だ。知識人が言うには、正確には獲得していないらしい。完全に獲得していると、知識人の今のレベルでも、分からないことはないそうだが、この『AnDe』は、使用用途やレベルさえ分からないらしい。
ま、どうせ今は、対応出来ないみたいだし、気にしても無駄だ。
というか、魔法が使えるらしい。ロマンだなぁ。
って、そうじゃなくて、帰れるのか?
んー、ここは異世界なのか?
地球より寒いな、夜だからか?太陽から遠いのか?二酸化炭素が少ないのか?
俺の父は科学者だったので、色々な話をよく聞かされた。学校でも、勉強したしな。
てか、待て。ループしてたのは、何故だろう。そういう能力は持っていないし。あ、『AnDe』ぐらいか?でも、定着してないって言ってたし。
それか、ナビゲーターさんの力か?それなら、ナビゲーターさんが解除できたのも納得がいく。もうループはできないだろう。慎重に行動する必要がありそうだ。
て、ことで、日が明けるまで待つか、人を探すか。ここは、草原っぽいけど、辺りに人工物はなにもない。暗いので、よく見えないし。
よし、まず、魔法で光を作ろう。火を起こすか、ライトみたいな魔法か。『知識人』に聞いてみる。
よし!できた!
拳ぐらいの光の球だ。それを宙に浮かせば、他のこともできる。5個を作ると辺り一面を照らせるほどになった。
ここは、緑の草の上だった。綺麗な花は咲いておらず、たった1種類の草だけが、辺りに広がっている。
それでは、魔法の練習をする。最低限身を守れるようにしたい。魔力は『魔力製造』があるので安心だ。
知識人のオススメは、ファイヤーボール、アイスショット。これらは、攻撃系だな。そして、簡易結界、異物除去、簡易治癒。後の方は、防御系だ。
比較的簡単に出来てしまった。イメージできれば、発動出来るみたいだ。これぐらいの魔法は、2次元の世界にありふれていたからな。それに、これらは、無詠唱で発動できた。
もう少し、強い魔法でも、無詠唱で出来るだろう。
《あー、あー、聞こえるー?》
うわぁぁぁ、びっくりした。ナビゲーターさんか?
《はろー幻ー!》
ストッッッップーー⁉︎
ちょとまて、幻聴か?これは幻聴なのか⁉︎
なぜ、香虹の声が聞こえるんだ⁉︎
あ、香虹ってのはマイハニーなんだよぉ〜
ってそうじゃなくて、
「香虹なの、か?」
《そうだよぉ〜。幻、私がいなくて寂しかった?》
「いや、そんなの考える余裕なかったわ。」
《えー、私ってそんなに、幻の中で小さいんだね。》
「違う違う、バタバタしすぎただけだって。」
《本当かなー?ま、いいや。
これからは、忘れられないと思うしね〜。》
「ん?なんで?」
《そんなの簡単だよー。だって、私は、幻の天使になったんだよ⁉︎》
「そんなの前からだろ?」
《うっ、そ、そんなの言われても照れないから!って、脱線させんなー!んー、何て説明したらいいのか分からないけど、私は幻のスキルみたいになったんだと思う。今も脳に直接話してるし。》
「え、スキルって。え?本当の香虹はじゃないの?本当に幻聴だったのか?」
《幻聴ではないよ。私は、幻の彼女で、今は、幻の天使。幻が移動する時に、一緒に引っ張られたような気がする。》
「え?え!?じゃ、じゃあ、地球戻ってもいないの?」
《んー、どうなのかなー?幻が無事なら大丈夫そうだけど。
でも、これからはずっと一緒だから!》
「そだね!カッコ悪いところ見せられないね。地球に戻る方法を探らないと。」
《うん、そーゆーこと。よろしくね?ご主人様♡》
う、か、かわいぃぃ。
「こちらこそ、よろしくな!マイエンジェル!」
《エンジェル!いいねー》
【『天使ーUSー』を獲得。】
ん?ナビゲーターさんの声に似てたな。
え?ちょとまて、今、USって言わなかったか?
天使って香虹のことだよな?え、USだったの?ちょっと『知識人』に聞かなければ。
…………
《あ、ちょっと待ってね。》
「ん?あ、うん」
あれ、『知識人』の反応がない。
《よし、できた。》
「何がだ?」
《『知識人』と『魔力製造』の能力が、『天使』の能力と相性がよかったから、繋げさしたの。》
「ん?どういうことだ?」
《んー、簡単に言うと、私が、あの二つの能力を支配したの。》
「んー、えーと、それで?」
《私の管理下にあるから、これからは、私に言えば、『知識人』と『魔力製造』は使えるよ。他の『停止』も一応使えるけど。後、『詠唱破棄』と『意思疎通』は、私が使う必要がなさそう。それと、幻が命令しなくても、私が能力を使えるようになったよ。使うなって命令されたら、使わないけど。》
あー、なるほど。俺の代わりに使いこなしてくれるらしい。香虹はめちゃくちゃ頭が超良いし、大丈夫だろう。
「分かった。じゃあ、サポートよろしくな。」
《この私に任せてね!》
よし、ここで、自慢話をしよう。
俺の彼女ー香虹のことだ。
彼女ー天雄香虹ーは、さっきも言ったように、頭が良い。それも、俺のお父さんーノーベル賞を物理学・生物学とも受賞ーとも話かま合うみたいだ。。生まれてからずっとお父さんの実験を見てきた、俺には、ちっとも分からないぐらいのレベルなのだが。俺と同じ中学3年生だ。学校では、オール5だな。中3だから、進路のことを考えたんだが、違う学校になるだろうと思ってる。残念だ。
俺の彼女としては、すごくかわいい。端麗な顔立ちで、薄い眉毛に、長いまつ毛。反射した俺が見えるほど、澄んだ大きな目。すっとした鼻。柔らかそうな唇。さらさらでいい匂いの黒髪。ポニーテールがよく似合う。下ろすと、肩甲骨辺りの長さだ。そして、細くて白いうなじ。手の指は細く、爪も綺麗だ。俺好みの手だ。着痩せするが実は、ルックスもいい。すらっと伸びた脚。身長は160センチと、少し小さいめなのか?そこは分からないが。俺は170センチだ。もう少し高くなりたい。
香虹は、俺に甘えてくれるし、俺を甘やかしてくれる。あと、少しエッチなのもいい!下ネ
《ん!ん!ん?今なんて言いましたか?幻くん!?》
「あ、えーと、香虹様がとてもかわいいと申しました。」
《それすごく前やん。ついさっきだよ。私がエッチだとか言ってなかったかい?》
だって、香虹エロいもん。下ネタも言うし、からダいや、スタイルとかも。俺はそーゆーとこも好きなんだ。
《幻のほうがエッチだと思うんだけどなー。私のこといっつも触るもんね?》
香虹を触らの気持ちいいんだよー。すべすべしてて、柔らかくて。
《う、脂肪たっぷりと言いたいのか!?痩せてやるもん!ふんっ!私のいいこと言ってると思って感動してたのにー!》
「脂肪たっぷりなんて言ってないし。香虹めっちゃ細いやん。お腹めっちゃ好きやもん。しかも、香虹がエッチなのすごく嬉しい。俺は」
《うー、幻ってそういうとこ、ずるいよね。エッチになんか、ならんからなー!》
、、、、、
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ま、そんなこんなで、たぶん父の魔法で転移?してしまった俺だが、どーなることやら。
香虹が一緒だと、心強いが、カッコ悪いところなんて見せられない!
地平線は赤く染まってきた。よし、人を探す旅に出よう。
と、その前に、簡易結界を発動して寝ることにする。
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あ、そうそう。『天使ーUSー』の能力についてだが、
『天使ーUSー』
勇者。
これだけだ。
初めまして!ぱすきです。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。さて、ここまで、何人の方が来ていただいたのでしょうか?独り言にならぬよう願っています。
私は、初心者で、学業があり、更新が遅いと思いますが、これからも応援していただけるとうれしく思います。
誤字脱字など、自信ないのでご指摘していただけると幸いです。